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第4話 繋がる過去
ロウはしばらくロザリンを見つめて、
その視線の奥に静かな決意を宿したまま、ゆっくりと語り始めた。
「……僕が十三のとき。
あなたは十一歳で……王城の庭で、少しだけ話した」
ロザリンの胸がかすかに震えた。
──あのときの、静かな少年。
──優しい目をした護衛見習い。
「……ロウ……?」
ロザリンは確かめるように名を呼んだ。
ロウは小さく頷く。
「はい。僕です。
あの日……泣いていたあなたに声をかけた」
ロザリンは息を呑んだ。
「そんな……覚えていたの……?」
ロウは迷いなく言った。




