第2話 本当にドイツが赤く染まる可能性はあったのか
この辺りですが、本当にその人の歴史観が現れることで、百家争鳴になると私は考えます。
例えば、私の歴史観としては、転生者等が居なくとも、歴史の流れの中で、史実の日米の太平洋戦争回避は十二分に可能だった、と考えていますが。
その一方で、散々に愚痴っていますが。
「日米の太平洋戦争は必須だった」
「転生者チートがあれば、対米戦必勝が出来る筈だ」
等々の批判の嵐を、何度も受ける羽目に私はなっています。
それこそ、
「ペリー来航以来、米国は一貫して日本を戦争で叩きのめす気が満々で、それをずっと追及し続けてきた。日本人の殆どが理解している真実だ。その結果、日本は必敗の太平洋戦争に突入した。おバカだな」
とまで私は言われましたが。
そんな米国を信用して、日米安保体制を死守しないと現在の日本は滅ぶ、とそう主張する人の多くが言っている現実があります。
何で100年近く、一貫して日本を戦争で叩き潰す気満々だった米国が、太平洋戦争で勝った瞬間に、日本を全面的に守ってくれる態度に変わる、と無邪気に信じられるのでしょうか。
私には理解不能ですが、分からないお前がおバカ、と良く言われるのが現実です。
話がズレかねないので、史実の第一次世界大戦終結後のドイツが赤く染まる、言い換えればドイツで人民戦線政府なり、共産党政権が樹立される可能性ですが。
私(の歴史観)としては、それなりに在った気がして仕方ないのです。
それこそ史実でもドイツの国民の多くが、ヒトラー率いるナチス党を民主的な選挙の末に支持した結果として、ナチスによる一党独裁体制が、ドイツでは成立することになったのです。
ナチスではなく、共産党による一党独裁体制が、民主的な選挙の結果として、違う歴史が流れたドイツでは成立してもおかしくない気がします。
史実でも、共産党はドイツ内部で、それなり以上、具体的には1割以上の票を総選挙の際には得る事態が、1920年代後半から、共産党が禁止された1930年代前半まで得る事態が起きているのです。
それから考えれば、何処かで歴史の歯車が狂えば、極右といえるナチスではなく、極左の共産党がワイマール共和国体制下のドイツの政権を得る可能性が絶無だった、とは私は考えにくいのです。
更に言えば、意外に思われる方が多いでしょうが。
実は極右主義者と共産主義者は意外と親和性が高く、いわゆる極右から共産に、又、共産から極右に転向する人が、それなりにいるのです。
(最も、そのことを極右主義者や共産主義者に言えば、共に否定して、批判の嵐を浴びますが)
日本人でも、それなりにいるのですが、具体名を挙げると荒れかねないので、ノルウェーのクヴィスリングを例に挙げさせてもらいます。
それこそノルウェー政界で活動を始めた当初は、クヴィスリングは左派、親共産主義者として知られていましたが、その後で転向すると、今度は極右主義者として名を馳せることになり、史実ではヒトラーと積極的に手を組む有様を呈しました。
何故にそうなるのか。
私なりに言わせて貰えば、民主主義をどのように見るのか、具体的には選挙等の結果を、どのように見るのか、の観点について、極右と共産、極左は意外と近いのが親和性の背景にある気がします。
極右も極左、共産も民主主義には懐疑的で、独裁こそが正しい、と言いがちです。
そうした背景が、親和性に表れているのでは、と私は考えるのです。
実際に、史実のドイツでも、ほんの一時ですが、ナチスと共産党が、ヴェルサイユ体制等の打破という一点共闘から、それなりの連携を図った程です。
(そのことが、史実世界を驚愕させた独ソ不可侵条約締結と言った事態の背景にある気が、私はします)
御感想等をお待ちしています。




