↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

五十万円分の教え①

 電車に乗ってから、正語さんに連絡くらい入れておこうと思った。


 そこで気づいた。


 スマホは、家に置きっぱなしだった。


 やはり、衝動だけで動くものではない。


 地下鉄を降りると、ほとんど人気がなかった。


 平日はスーツ姿の人々が行き交う通りも、日曜日は人影がまばらだ。


 閑散とした大通りで、信号機だけが律儀に色を変えている。


 宇佐美も赤で止まった。


 昔なら、車が来ていなければさっさと渡っていた。


 だが、さすがに仕事が仕事だ。


 ルールは守るようになった。


 どこで誰が見ているか分からない。


 街にどれだけ防犯カメラがあるかも知っている。


 長い赤信号。


 立ち止まっているうちに、我に返った。


 連絡もなく行くのは、やめたほうがいい。


 留守かもしれないし、誰か来ているかもしれない。


 男か女かは、知らないけれど——。


 踵を返し、駅へ向かった。


 その途中で、路上パーキングに停まっている見覚えのある車に気づく。


 黒いBMWのコンバーチブル。


 足が止まった。


 思わず駆け寄り、ナンバーを確認する。


 間違いない。


 強盗騒ぎのあった家に停まっていた車だ。


 ふいに、背後から声をかけられた。


「何か、ご用ですか」


 振り返る。


 あの男がいた。


 BMWを運転していた男。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。