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罰ゲームでナンパするのが嫌だったので幼馴染にサクラを頼んだらデートすることになった

作者:久野真一
僕、新谷雄平(あらたにゆうへい)は誠実をモットーにしている。
だから悪友との勝負に負けた罰ゲームが「10人ナンパすること」なんて
ことになったのは正直うへぇとなった。
ナンパなんてされる方にとって迷惑行為なわけで出来ればやりたくない。
幼馴染の下西灯(しもにしあかり)にサクラになってくれないかと頼んでみたところ、

「サクラになって欲しい。ナンパが成功すれば罰ゲームは終了だからさ」
「……しゃーないな。一肌脱いだる」

そうあっさり承諾してもらえたのはいいものの。

「仮にもデートでしょ。僕もちょっとくらい見栄張りたいんだよ」
「デ……デート、なん?」
「そりゃ、灯は女子だし男女二人きりだったらデートじゃないの?」

話が予想外な方向に転がってしまった結果、何故か二人っきりでデートする羽目になった僕と灯。
これは、僕と腐れ縁の彼女が付き合うきっかけになった、ちょっとしたハプニングのお話。
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