20、私とあなたの距離
続きが遅くなってしまってすみません。なかなか話が思いつかなかったので今回は短めになっております。
最後までは書く気はあるので気長に待っていただけますと幸いです。
”ゴーン”
低く街中が揺れるかのような音が4つ鳴り響いた。
「あ、もうこんな時間か....」
「そのようだね。確か、鐘が4つなったら集合って話だったね。そうだ、君は、楽しめたかい?」
そう言ったエドワード様の顔はとても不安そうな顔をしていた。
「そんな顔をしなくても大丈夫ですよ。今更ではあるんですけど私、お父さん以外の異性と出かけたことなかったんです。だから、ちょっと心配していたんですけど....とても楽しかったですよ。」
「そうなのかい!良かった....」
その言葉は心から出たものだということが感じられた。
「逆に聞きますけど、エドワード様はどうでしたか?私が見たいものばかりでしたけど。」
「うん?僕としては君と出かけられたこと自体がうれしかったからね。とても楽しかったよ。君の顔がコロコロ変わる様子とかも見れたしね。」
「....!(なぜそんなことが恥ずかしげもなく言えるの)」
急な言葉に、心の準備が出来ていなかった私は顔に熱が集まるのを感じた。その顔を見られたくなくて顔をそむけた。
「何か気に障ることを言ってしまったかな?」
「そ、そんなことないです。そ、それよりも早くいきましょう!」
これ以上二人で話していると、どうにかなってしまいそうだった。だから、私は話を切り上げて速足で集合場所に向かおうとした。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
そう言いながら、彼は後ろからついてきた。
——
「リナさん達、遅いですわね....まさか!」
「いや、さすがにエドワードは君が思っているようなことはしないと思うけど....」
「でも、確かに遅いですね....」
そんな話をしていた三人のもとにリナが合流をした。
「フェリクス王子、フィオナ様、ベルちゃんお待たせしました。」
「大丈夫ですわよ。って、エドワード様はどうしたんですの?」
「え?後ろにいたはずですけど....」
そう言って、振り向いたら人に邪魔されてかなり後ろの方にいるのが見えた。
「あ、あそこにいますね。」
「彼は、最後までエスコートしないなんて。それとも、何かされたかしら?」
「えっと、エドワード様に何かされたというわけでは....いや、された?(あの殺し文句は、されたうちになるのかな?)」
「なぜ、そこで疑問形ですの。まったく。」
「はぁ、はぁ....ようやく追いついた。」
ようやく追いついて息を整えているエドワード様に、フィオナ様が近づいてジト目を向けた。
「それで?あなたはなぜ最後までエスコートして来なかったのですの?」
「いやぁ、どうやら何か気に障ることをしてしまったみたいでね。申し訳なかったね。」
まさか、謝られるとは思っていなかったから慌てた。
「え!ち、違います。ちょっと、気持ちの整理をしたかっただけというかなんというか....」
「本当かい?でも、もし直してほしいところがあったら早めに言ってほしいな。君に嫌な思いをさせたいわけではないからね。」
真摯な瞳に見つめられ、胸がドキっとなった。
「....分かりました。もし、そんなことがあれば言います。でも、今回は本当にあなたは悪くありませんから。」
”パン、パン”
乾いた拍手の音が響いた。
「さて、痴話げんかはそこまでに。早く帰らなければ、門限が来ますわよ。」
「そうだね、もしまだ話を続けるなら、馬車の中でするといいよ。」
そう言ってフェリクス王子とフィオナ様は、早々に馬車に乗ってしまった。
「あ、待ってください。」
私は顔を真っ赤にしながら、二人を追っていった。
そうして、今回の目的の物は無事に買えそれぞれで街を見て回った結果。エドワード様と私の距離は近づいた....かもしれない。




