登場人物紹介(第二部)
第二部は、栄家がその栄光の絶頂を迎える巻です。一鶴の王国は、いよいよ日本の芸能界のまん中に、どっしりと根を下ろします。けれど、まぶしい光には、影がつきもの。その頂で、一家は、これまで知らなかった何かと、少しずつ向き合いはじめます。ここでは、この巻であなたが出会う人たちを、ネタバレなしで紹介します。
<語り手>
栄 徳子
この物語を語る人。一家の光からは、少し離れた所で生きています。今は一人の母として、自分の小さな家庭を、何より大切にしています。
<栄家の人々>
栄 一鶴
徳子の父。今や、一言で何百人もの人生を左右する、芸能界の頂点に立つ人です。その力は、揺るぎないものに見えます。ただ、高く昇れば昇るほど、あの明るさの奥にあるものも、少しずつかたちを変えていくようです。
栄 伊織
一鶴の長男。国民的な俳優へと成長し、栄家の看板を背負って立つ人。あたたかい人柄とまっすぐな心で、家族からも世間からも慕われています。父の暴走をそっと押しとどめられる、ただ一人の人でもあります。
栄 宗太
一鶴の次男。伊織の弟。バラエティで、少しずつ頭角をあらわしはじめています。立派な兄の背中を追いながら、明るくふるまう。けれど、その胸の内には、兄には言えない思いも、そっと抱えています。
栄 妙子
一鶴の妻。一家の母。華やかな世界のいちばん外側で、変わらず家族の帰る場所を守っています。誰よりも近くで一鶴を見てきたからこそ、その心の内に静かに気を配っています。
栄 あかり
徳子の娘。一鶴にとっては、初めての孫。まだ、ほんの小さな女の子です。その名前には、あたたかい光のように育ってほしいという母の願いが、込められています。
<新たにあらわれる人>
鎌
芸能界に、新しく頭角をあらわしはじめた人物。一鶴とは、まるでちがう種類の人間です。表に出て人を惹きつけるのではなく、裏で静かに、確実に力を積み上げていく人。その冷たい目が何を見据えているのかは、まだ誰にも分かりません。
<この巻について>
これは、絶頂の物語です。栄家がいちばん高い所に立つ巻。どうか、その栄光を、心ゆくまで見届けてください。そして、まぶしい光の、そのすぐ裏に差しはじめる、小さな影にも。どうか、そっと、目を向けていただけたら。




