第050話 一年目の帳面
> 【鑑定 第五十号】
> 押印累計 ── 二百三十五。
> 依頼者 ── 宮下。
> 物件 ── 帳面、二十二冊。
> 所見 ── 当該帳面の残高 ── 合っております。
> 二重線 ── ございません。
> 書き損じ ── ございません。
> ……判定を、開始します。
── 戸島は、次の日も内側に三本切って、蓋を閉めた。
燈は朝のうちに鎌を三本と鍬を一本打った。二月の朝は火の色が読みやすい。
鎌は水木の家の分で、鍬は畑の老人の分になる。老人は曲がった鍬を使い続けていて、年に一度、直しに持ってくる。真っ直ぐにはしない。曲がりを少しだけ戻して、刃をつける。
真っ直ぐにしてくれと、老人は一度も言ったことがない。燈も訊かない。訊いたのは最初の年だけになる。
「真っ直ぐの方が使いやすいでしょう」と燈は言った。老人は「畑が曲がってる」と答えた。それだけだった。
燈はその答えを、まだ覚えている。意味が分かったのは、去年の秋になる。
打ち終わってから、燈は台の上の黒い帳面を開いた。表紙の角が擦り切れている。
鉛筆で、その日の分を書く。打った数と、火の色と、天気を書く。三行で終わる。字が大きくて、行からはみ出している。
一年前の三月から書いている。最初の頁は、まだ手が慣れていない頃のもので、行の間隔が広い。今は詰まっている。
書く理由は決めていない。父がそうしていたのを見た覚えは無い。父の帳面は、家のどこにも無かった。
「これ、何て書いてあるんです」
宮下が土間から覗き込んでいた。刷り上がったばかりの帳面を二十二冊、抱えている。インクの匂いがした。乾ききっていない紙の匂いで、宮下はいつもこの匂いをさせている。
「三百二十」
「三百二十に見えない」
「三百二十だ」
「八百に見えます」
「八百も打てるか」
宮下は笑って、帳面の束を下ろした。表紙が紺で、背に糊が引いてある。毎年二月に刷って、商店街の店へ配る。使い始めは三月からになる。
紺は先代が決めた色で、宮下は変えていない。変えると、どの年の帳面か分からなくなると言う。棚に並べた時、背が全部同じ色である方が、かえって年で見分けが付くらしい。
「紙、変えたのか」
「同じです。うちの紙は、消しゴムをかけると毛羽立つんで」
「消さねぇのか」
「消しません。二重線を引いて、上に書き直します」
宮下は一冊開いて、去年の頁を見せた。二重線が何本も入っている。線の横に日付が添えてあって、直した順が分かるようになっていた。
一箇所だけ、二重線が三重になっている。二度直して、二度とも違ったらしい。三度目に書いた数だけが残っていて、下の二つが透けて見えた。
「下の字、残しとくんです」
「なんでだ」
「消すと、何を直したか分からなくなるんで」
「間違えねぇようにすりゃいいだろ」
「間違えます」
「毎年か」
「毎年です。一冊に、二十くらいは出ます」
宮下はそう言って、束を数え直した。二十二冊ある。一冊も欠けていない。
二十二という数は、十年前から変わっていない。潰れた店の分だけ減って、開いた店の分だけ増える。今年は減りも増えもしなかった。
*
次の朝、二十二冊の中身が合っていた。使っている店は、商店街と川沿いに散らばっている。
最初に気付いたのは宮下になる。配ったばかりの新しい帳面ではない。去年から使っている二十二冊の方が、全部合っていた。
繰越が揃っている。書き損じも消えた。一年分の残高が、一円も狂っていない。
燈と蒼が呼ばれて、店を順に回った。回るのに午前中いっぱい掛かる。
八百屋の帳面が合っていた。魚屋のも合っている。宮下印刷のも、島村履物店のも同じで、二十二冊とも二重線が一本も無い。
喜んだ店主が何人かいた。八百屋は「税務署が来ても平気だ」と言って笑い、島村は預かり札の数と帳面の数が初めて揃ったのを二度確かめた。
困った店は一軒も無い。合っている帳面で困る理由が、どこにも無いからになる。
燈はそれを聞いて回りながら、途中から口数が減っていく。蒼が横で気付いていて、何も言わない。
「上手いです」と蒼が言った。
「字がか」
「勘定がです。合わせたんじゃありません。初めから合ってます」
玲が曲尺を平たくして、紙へ当てた。目盛りが光るのは、差のあるところだけになる。
光らない。一冊目から二十二冊目まで、目盛りが一度も動かなかった。
「毛羽立ってません」と宮下が言った。
「消してねぇからだろ」
「消してないんじゃなくて、間違えてないんです」
宮下は自分の帳面の頁を捲った。捲る手が止まった。
「去年の九月、うち、勘定を間違えてます」
「合ってんだろ」
「合ってるから、おかしいんです」
佐久間豆腐店の帳面は、一番奥の棚にあった。水を使う店なので、帳面は一番遠いところへ置く。
佐久間は出さない。燈が自分で取った。
毎日の仕込みと、売れた数と、残った数が書いてある。一年ぶんある。
残った数の欄が、全部ゼロだった。三百六十五日ぶん、同じ字で書いてある。
*
燈はその欄を三度見た。三度とも同じだった。指で辿って、月ごとに区切って、それでも同じである。
一年で、余った日が一日も無い。仕込んだ数と売れた数が、毎日きっちり合っている。夏の暑い日も、雨で客が来なかった日も、残りがゼロになっていた。
佐久間は毎朝、火村鍛冶へ豆腐を一丁置いていく。金は取らない。三年そうしている。
「余ったからな。置いてくぞ」
それを三年、聞いている。数えたことは無い。数えれば千に近い。
燈は帳面を閉じた。閉じて、棚へ戻した。戻す位置を、取った時と同じにした。
佐久間は釜の前にいて、こちらを見ていない。見ていないのが、見ていないのかどうか分からなかった。湯気で顔が隠れている。
蒼が横に立った。棚を見ないようにしている。
「言いますか」
「言わねぇ」
「なんでですか」
「言ってどうすんだ」
「返したら、また余らない帳面に戻ります」
「戻る」
「それでいいんですか」
「いいも悪いもねぇ。そっちが本当だ」
蒼は三秒黙った。黙ってから、頷いた。
「そうですね」
紬は土間の隅で糸を巻き取っていた。杼から外した余りを、指へ掛けて回している。余りは捨てない。巻いておくと、次にどこかで足りなくなった時に使える。
口の中で低く唄っていた。
「行って戻って また行き戻る」
一行で止めた。糸を巻く音が続いた。
識が路地に立っていた。手に何も持っていない。
> 当該帳面 ── 二十二冊、いずれも複製であります。
> 記載された数 ── 事実と一致しております。
「合ってるのに贋物か」
> 合っております。ただ、書いた者がおりません。
「誰も書いてねぇのか」
> 二重線がございません。直した者もおりません。
*
贋作体は宮下印刷の土間から起きた。刷り上がった紙の束が、まず崩れた。
大福帳の形をしている。背丈ほどの厚みがあって、丁が風も無いのに捲れる。捲れる度に、罫の上へ数が並んだ。
五人が印を胸へ押した。宮下は娘を店の奥へ入れてから出てきた。
> 銘 ── 確認。〈火村燈〉。
> 銘 ── 確認。〈陶山蒼〉。
> 銘 ── 確認。〈綾織紬〉。
> 銘 ── 確認。〈楠木巌〉。
> 銘 ── 確認。〈硝子井玲〉。
五つの印が、一枚の紙に並んだ。六枚目のところは白いままになる。
> 銘量 ── 火村燈 六百一。陶山蒼 六百四十二。綾織紬 四百九十。
> 楠木巌 七百六。硝子井玲 五百八十四。
> 六つ、減っております。
燈が打った。丁が一枚破れる。破れた丁に数が並んで、そこが埋まった。
埋まった数が読めた。損耗と書いてある。字が整っている。誰が書いたのでもない字で、二十二冊の中身と同じ手になる。
「損耗、一」と蒼が読んだ。
「読めんのか」
「書いてあります。打たれた分を、損の欄に書いてます」
「壊すと、書かれんのか」
「書かれます。書かれた分だけ、釣り合います」
「じゃあ、どうすんだ」
「三秒ください」
蒼は三秒黙って、それから丁の並びを見た。見て、佐久間の店の方を向いた。
玲が斬った。斬った跡も欄になる。巌が継ぎ目を作って、継ぎ目も欄になった。
「釣り合っとる」と巌が言った。
「壊しても合うのか」
「壊した分が、書かれる」
紬が鞭を投げて、丁の束を締めた。締めたところだけ捲れなくなる。捲れない丁が三枚出来て、そこから先へ数が渡らなくなった。
贋作体が丁を戻そうとして、鞭に当たった。当たった分も欄になる。紬は締め直した。締め直すたびに、鞭が一巻きぶん短くなっていく。
「時間は稼げます」と紬が言った。
「どれだけだ」
「三十数えるくらいです」
「足りるか」
「足りません」
「じゃあ、どうする」
「三十のうちに、誰かが思いつきます」
紬は数えはじめた。声に出して数える。一つずつ、間隔が揃っている。杼を往復させる時と同じ速さになる。
数える紬の腕に、鞭が三重に巻かれていた。締める力が足りないぶん、自分の腕で押さえている。誰も代わらなかった。
佐久間が土間へ入ってきた。誰も呼んでいない。
桶を提げている。中に豆腐が一丁ある。水に浮いていて、角が立っていた。
「危ねぇぞ」と燈が言った。
「知ってる」
佐久間は贋作体の正面へ出た。六十八になる。腰が曲がりかけていて、足が速くない。前掛けを外していない。桶の水がこぼれて、土間に丸い染みが出来た。
燈が肩を掴んだ。外された。
「余ったからな」
「今、危ねぇんだよ」
「置いてくぞ」
佐久間は豆腐を掌に載せて、贋作体へ差し出した。掌が濡れている。
丁が捲れた。数が並ぼうとして、止まった。
> 当該一丁 ── 売上に、記載がございません。
> 廃棄にも、記載がございません。
> 仕込み数と売り数の差 ── ゼロであります。
「余った、と書けません」と蒼が言った。
「なんでだ」
「余っていないので」
燈は佐久間を見た。佐久間はこちらを見なかった。豆腐を差し出したまま、腕が下がっていない。
紬の数が二十一まで来ていた。二十二で止めた。
「じゃあ、なんて書くんだ」
「余ったって書けばいいだろ」
佐久間の声は普通だった。怒ってもいないし、言い訳でもない。三年、同じ声で同じことを言っている。
贋作体の丁が、そこで止まった。捲る音が消えて、土間に釜の湯の音だけが残る。
捲れかけたまま、下りない。数が並ばない。合わない一丁が、どの欄にも入らずに残った。
「硝子井玲、行きます」
「透かし刃、罫」
玲が開いたままの丁へ入った。罫に沿って、一本。
斬った跡だけが残る。跡を光へ透かすと、細かい格子が見えた。丁と丁の間に、初めて隙間が出来ている。
隙間は真っ直ぐではない。玲の手が震えているからで、罫より僅かに逸れていた。逸れた分だけ、丁が揃わなくなる。
贋作体が閉じようとして、閉じきらずに崩れた。閉じる前に、丁が一度だけ全部捲れた。数が読めた。どの頁も合っている。
崩れた紙が土間へ落ちて、そこで灰になった。灰は軽い。宮下の店の紙より軽かった。
土間からノッペリ兵が出てきて、五人がそれを片付けた。消える時、全員が一斉に言った。
「……ありがとうございました」
*
「── 量産」
通りの向こうから低い声がした。
石畳が持ち上がって、同じ形のものが並んで生えた。数は数えていない。
> 連結を確認。
「火入れッ!」
> 真、通りました。
「組み継ぎ、合体!」
継手が噛んだ。木を組む時と同じ音が、四十メートルの高さで鳴る。
噛んでから、脚の方で音が戻った。並びの一体が継手の隙間へ入って、そこで固まっている。
> 左脚、継手に異物。
「外す」
「外したら崩れます」
「掛け直す」
巌が一度、継手を抜いた。抜いた瞬間、四十メートルが片側へ傾いた。傾いたところで、もう一度入れた。角度を変えて入れている。
入った。異物が押し出されて、下へ落ちた。
> 楠木巌さん、掛け直しを確認。三、減っております。
> 七百三であります。
「減んのか」
> 掛け直しは、二度目の搭乗であります。
「安くならねぇのか」
> なりません。
宮下は店の前に立って、上を見た。娘が横にいて、袖を握っている。
見えたのは脚だけになる。アーケードの屋根が上を切っていて、その向こうは白い。
屋根の縁に、緑の線が動くのが見えた。動いて、消えて、また出る。娘が指を差した。宮下は差した先を見て、名前を言わなかった。呼び名を知らないからになる。
「刻印!」
右の拳が前へ出た。左の掌が、その甲を上から押す。
「銘刻斬ッ!」
声が五つ揃った。
拳が並びの真ん中へ入った。入ったところで止まって、そこに朱が走る。線が字の形になっていって、銘が刻まれた。
崩れた。落ちた欠片が石畳に当たって、そこで灰になった。灰が溝を流れて、側溝の格子で止まっている。
*
二十二冊が戻った。戻ったのは、その日の夕方になる。宮下が一軒ずつ届けて回った。
二重線が入っている。書き損じがある。宮下印刷の去年の九月の頁は、勘定が合っていなかった。
宮下はその頁を開いたまま、暫く見ていた。
「合ってません」
「よかったな」
「よくはないです」
「けど、そっちが本当だろ」
「本当です」
「じゃあいいだろ」
「よくはないですけど、こっちがうちのです」
宮下は頁を閉じて、二重線の入った表紙を撫でた。撫でてから、次の店へ配りに出ていった。
燈は火村鍛冶へ戻って、台の上の黒い帳面を見た。置いた時のままになっている。
置いてある。開いた跡が無く、誰も触っていない。埃も乗っていなかった。昨日、燈が書いたからになる。
二十二冊のうちの一冊ではない。宮下が刷った帳面でもなかった。ただの雑記帳で、表紙には何も書いていない。
「これは」と燈が訊いた。
> 当該冊子 ── 照合が出来ませんでした。
「なんでだ」
> 読めないためであります。
燈は帳面を開いた。三百二十と書いてある。八百にも見える。行からはみ出していて、次の行の頭に掛かっていた。
その下に火の色が書いてある。橙、と読める。読めるのは燈だけになる。
一年ぶん、毎日書いてある。打った数と、火の色と、天気が書いてある。誰にも読めない。
複製する側にも、読めなかった。読めないものは、写せない。
燈は帳面を閉じて、棚へ置いた。桐箱の隣になる。箱はまだ棚へ上げていない。二つが並んだ。
片方は誰にも読めない。もう片方は、読むところが無い。燈はそれを並べたまま、火床の前へ戻った。
次の朝、佐久間が来た。時刻はいつもと同じである。
桶を提げて、上がり框の端に一丁置いた。水がまだ動いている。
「余ったからな。置いてくぞ」
「おう」
佐久間は火床を見て、それから奥を見た。見て、何も言わずに出ていった。
燈は豆腐を新聞紙ごと持ち上げた。まだ温かい。作りたてになる。余ったものは、この時刻には温かくない。
燈はそれを水へ移して、朝の分の飯を炊きはじめた。
一年、毎朝これをしている。豆腐が来て、飯を炊いて、火を入れて、鉄を打つ。順は変わらない。変わったのは、豆腐が余りではないと知ったことだけになる。
知っても、順は変えなかった。
その日の夕方、五人で豆腐を食った。誰が言い出したのでもない。
一丁を五つに切る。切ったのは巌で、五つとも同じ大きさになった。包丁を入れる前に、豆腐の面を指で二度撫でている。
醤油は湊屋のを使った。薬味は紬が持ってきた。葱を刻んだのは蒼で、刻み方が細かすぎて、燈に笑われた。
「切りすぎです」
「切りすぎか」
「豆腐が見えません」
「見えなくても、豆腐です」
それで通った。誰も直させなかった。
玲が二切れ食べた。
「五つですよ」と蒼が言った。
「四つに見えました」
「五つです」
「じゃあ、一つは巌さんの分でした」
「ん」
「巌さん、怒らないんですか」
「食っとらん」
「怒らないんですか」
「そのうち食う」
巌は自分の一切れを、まだ皿に載せたままにしている。冷めるまで待つ人である。冷めた方が味が分かると言って、誰も同意しない。
紬が笑って、袖のほつれを直した。直しながら、まだ笑っている。
> 押印累計 ── 二百三十五。
「一年でか」
> 一年で、二百三十五であります。
「多いのか」
> 比べる対象が、ございません。
「前もそう言ったろ」
> 申し上げました。増えておりません。
「増えねぇのか、その言い方は」
> 比べる対象が増えれば、増えます。
「いつ増えるんだ」
> 存じません。
燈は湯呑みを置いた。置いてから、もう一つだけ訊いた。
「一年で、街はよくなったか」
> 本機には、その欄がございません。
「じゃあ、なんの欄があるんだ」
> 真と、贋であります。
巌が冷めた豆腐を口へ入れた。入れてから、少し頷いた。
燈は名乗りの紙を出した。畳んであったのを、土間で広げる。
五つ押してある。緋、藍、山吹、深緑、桜。右下が空いている。
押した順に、色の濃さが少しずつ違う。一番濃いのは緋で、一番古いからになる。押してから一年経つと、朱が紙へ沈んで、縁が滲む。
右下の枡は、紙の目がそのまま出ている。何も沈んでいない。
燈は紙を畳んだ。畳み方が決まっていて、五つの枡が内側になるように折る。折った紙を懐へ入れて、それから火床の火を落とした。
二月の夜は冷える。火を落とすと、鉄の匂いだけが残る。一年、毎晩この匂いの中で寝ている。
一年、空いたままになる。誰も、そこに何が入るかを言わない。
> 【鑑定 第五十号 追記】
> 押印累計 ── 二百三十五。
> 物件 ── 帳面、二十二冊。
> 追記 ── 本日、押印五。搭乗五、刻印一。銘量の減少を確認。
> 所見 ── 代替物(帳面、二十二冊)、消失。
> 当該帳面の残高 ── 合っておりました。二重線 ── ございませんでした。
> 贋作体一体、消失。記載不能による。
> 記載不能の原因 ── 豆腐、一丁。提供は佐久間。
> 当該一丁 ── 売上にも、廃棄にも、記載がございません。
> 依頼者方および市内の一年の余り ── ございませんでした。
> 止めたのは硝子井玲であります。
> 原物(帳面、二十二冊)── 返却済み。合っておりません。
> 火村燈さんの冊子 ── 照合が出来ませんでした。読めないためであります。
> 名乗りの紙 ── 五。空欄 ── 一。
> 本件をもって、一年であります。
> 本件、真贋判定 ── 〈贋〉。
> ただし、




