↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真贋戦隊コクインジャー ~一番になれなくていい。一点物になれ~  作者: 智珠
第三巻 写し

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/73

第038話 銘のない椀

> 【鑑定 第三十八号】

> 押印累計 ── 百七十五。

> 依頼者 ── 火村鍛冶。

> 物件 ── 椀、六つ。

> 所見 ── 木地。挽きもの。二十年以上、経過しております。

>     六つとも、寸法が異なります。

>     銘 ── ありません。

> ……判定を、開始します。


 ── 平尾は、自分の店の絵だけ残して、あとの十三枚を三日で落とした。


 玲が火村鍛冶の土間で汁を作っていた。七輪に土鍋を掛けて、蓋を取って、菜箸で豆腐を落としている。落とし方が丁寧ではない。切った端から鍋へ入れて、崩れたものはそのまま煮る。


「玲、崩れてる」と燈が言った。

「煮えます」

「形が」

「食べたら同じです」


 十一月の土間は冷える。七輪の周りだけ空気が動いていて、そこへ五人が寄っていた。火床には火を入れていない。飯の日は入れないことになっている。入れると土間が乾きすぎて、汁の匂いが飛ぶと巌が言う。


 季節が変わる頃に一度、全員で飯を食う。誰が決めたのでもない。始めたのは巌で、理由は「腹が減るから」だった。前は夏の終わりで、その時は水路の縁で食べた。今度は寒いので土間になる。


 蒼が土間の隅で膝を抱えている。手ぶらで来た。


「茶碗、まだですか」と紬が訊いた。

「まだです」

「いつからでしたっけ」

「春からです」

「六つですよね」

「六つとも違う形にしてるので、時間が掛かります」


 蒼はそれだけ言って、また膝を抱えた。抱えたまま、七輪の火を見ている。


 燈は棚から箱を下ろした。桐ではなく、杉の箱になる。蓋が反っていて、締まりが悪い。中に椀が六つ入っている。木の椀で、塗ってない。


 一つずつ土間へ並べた。並べると、大きさが少しずつ違うのが分かる。


「これ、なんですか」と紬が訊いた。

「木地椀だ」

「塗ってないんですね」

「塗ってない。挽いただけだ」


 巌が一つ持ち上げて、底を見た。見る前に触っている。


「一つの木から挽いとる」

「分かるんですか」

「木目が繋がっとる。六つ並べると繋がる」


 巌は六つを順に並べ替えた。並べ替えると、木目の流れが一本に繋がった。外側の椀から順に、内側へ向かって細くなっていく。繋がるところに継ぎ目は無い。一本の木が、六つに分かれているだけになる。


「入れ子だ」と巌が言った。

「入れ子?」

「一つの木を刳って、中から次を挽く。六つ取れる。だから六つとも寸法が違う」


 紬が一番大きいものへ二番目を入れた。入った。三番目も入った。六つとも重なって、一番小さいものが底になった。


「重なりました」

「重なるように挽いてある」

「少しずつ小さいんですね」

「同じにしたら重ならん」


 燈は一番外の椀を持って、掌で回した。


「これ、親父のだ」

「火村さんの?」

「親父が持ってた。二十年より前だ」

「作った人は」

「知らねぇ」


 燈は椀の底を上へ向けた。高台の内側に、何も書いていない。傷が一本あるだけになる。長さが一分ほどで、斜めに走っている。


 傷は削った跡で、字ではない。刃が滑ったのだと燈が言う。誰から聞いたのかは言わない。


「銘が無いんですね」と紬が言った。

「無い」

「木地師さんの名前も分からないんですか」

「分からねぇ。旅で回ってた人らしい」


 佐久間が桶を提げて入ってきた。土間の端へ置いて、蓋を取った。


「余ったからな。置いてくぞ」

「六丁ですね」

「余ったんだ」


 六人で食った。汁は塩気が強い。豆腐は形が残っていないので、匙で掬って食べることになる。玲が二度おかわりをして、三度目に鍋が空になった。


*


 次の朝、椀が塗ってあった。


 六つとも黒い。艶がある。指で触ると滑る。持つと軽い。昨日まであった木の匂いが無くなっていて、代わりに何の匂いもしない。


 燈は一つ持ち上げて、灯りへ向けた。塗りに埃が一粒も入っていない。縁の厚みが上から下まで同じになっている。


 底を返した。返した拍子に、指が滑って一度落としかけた。落ちる前に受けたので、床には当たっていない。


 高台の内側に、銘が入っていた。


 小さい。彫ってあって、線が細い。丸の中に、線が三本と点が一つある。読めない字か、字ではない何かになる。線の三本は等間隔ではなく、上の二本が近い。


 六つとも同じ銘が入っていた。


 燈はそれを暫く見ていた。見てから、土間へ六つ並べた。並べ終わってから、指を握って開いた。親指で人差し指の腹を擦っている。


 並べても、木目が繋がらない。塗ってあるので木目が見えない。


 巌が来て、一つ持ち上げた。持ち上げて、二つ目を入れようとした。


 入らない。途中で止まって、それ以上下りない。無理に押すと、縁が当たって浮く。浮いたまま手を離すと、横へ倒れた。


「重ならん」

「なんでですか」

「同じ寸法だからだ。六つとも同じになっとる」


 巌は六つを並べて、指で縁をなぞった。なぞって、手を止めた。


「一つの木から挽いたもんじゃない」

「見て分かるんですか」

「触って分かる」


 識が来た。丸い胴を土間の上で二寸だけ浮かせて、正面の板が明るくなっている。


> 鑑定を、開始いたします。

> 物件 ── 椀、六つ。塗り、あります。

> 寸法 ── 六つとも同一であります。

> 高台内 ── 銘、あります。


「銘って、これですか」と燈が訊いた。

> 銘であります。彫り、確かであります。


「誰のですか」

> 該当する製作者 ── 記録にございません。


 燈が顔を上げた。


「無いって、どういうことだ」

> 銘の形は、銘であります。

> ただし、この銘を持つ者が、本機の記録にございません。


「読めるんですか」

> 読めます。読めますが、指すものがございません。


 蒼が椀を持って、高台を覗いた。覗いて、帳面を出した。


「三秒くれ」

「どうぞ」

「彫り方が上手いです。刃を三回入れて、返しが揃ってます」

「そうか」

「銘としては、完璧です」


 蒼は帳面を閉じた。閉じてから、もう一度開いた。


「完璧で、誰のでもないんです」


 紬が一つ持ち上げて、指で高台をなぞった。彫りの底まで指が入らない。細すぎて、爪の先も届かなかった。なぞってから、袖の糸を拾って、二度巻いて、切らなかった。


「無かったものが、増えたんですね」

「増えた」

「これまでは、減ってました」


 燈は椀を六つ、順に見た。見てから、一番外だったものを探した。塗ってあるので、どれが一番外か分からない。


 玲が飯を炊いていた。昨日の続きで、今日も土間にいる。


 炊けたのを、贋の椀へよそった。


「玲」

「はい」

「それ、贋物だぞ」

「使いやすいです」


 玲は塗りの椀を両手で持った。


「軽いし、汁が冷めません」

「そういう話じゃねぇ」

「昨日のは、汁が沁みてました」

「沁みるもんだ」

「おかわりできますか」


 五人が黙った。玲は食べ終えて、椀を伏せて置いた。誰も止めなかった。止める理由を思い付いた者はいたが、口に出す前に玲が食べ終えていた。


 伏せた底に、銘が上を向いている。土間の裸電球が真上にあって、彫りの線に影が入った。


*


 夕方に、砂が鳴った。


 乾いた音である。土間の三和土で二度返って、それから戸口の外で消えた。


 道に灰白色が並んだ。数える前に二百を超える。火村鍛冶の前から水路まで一列で並んで、戸口には入ってこない。


 燈が印籠を出した。


「押印!」


 五つの胸から朱が広がった。円、角、杼形、縦長方形、六角。五色が残る。艶は何処にも無い。


 背後に紙が広がって、五つの印が並んだ。右下だけが白い。


 道の真ん中に、椀が一つ伏せてあった。


 伏せたまま持ち上がって、大きくなった。高さが三メートルほどになる。黒くて、艶があって、縁の厚みが上から下まで同じになっている。


> 贋作体であります。原物、火村鍛冶の椀、六つ。

> 寸法 ── 同一であります。

> 判定 ── 贋。


 燈が走った。走って、縁へ鎚を入れた。


「ホムラヅチ!」


 当たった。当たった場所が凹んで、そこから割れた。割れ口が滑らかで、縁の厚みが上と同じになっている。


 割れて、二つになった。二つとも椀の形をしている。大きさが同じになる。割れた分だけ小さくなるはずが、小さくなっていない。


「増えました」と蒼が言った。

「割ると増えるのか」

「割ると、割った分だけ同じものになります」


 玲が入った。走って、腰の高さで振った。


「スカシバ」


 跡が残った。跡が入ったところから、また割れた。四つになった。四つとも同じ大きさになる。菱の文様は出ている。出ているのに、割れ口には出ていない。


「玲、下がれ」

「下がります」


 四つが動いた。四つとも同じ速さで、同じ間隔で寄ってくる。


 巌が大鋸を当てた。継ぎ目を作って、繋げようとした。


「ツギテノコ」


 入った。入って、繋がらない。継ぎ目の両側が同じ形なので、噛むところが出来ない。


「噛まん」

「噛まないって」

「凸と凹が要る。両方とも凸だ」


 燈が下がった。下がって、土間の戸口の前に立った。


 戸口の内側に、六つの椀が並べてある。原物の木地椀になる。


「そこ、どいてください」と紬が言った。

「どかねぇ」

「打たれます」

「打たれる」


 四つのうち一つが伸びた。伸びて、燈の肩を打つ。


 当たった。燈は下がらない。膝が一度曲がって、それだけになる。戸口の内側の六つは、一つも動かなかった。


「燈さん」

「入れ子だ」


 燈が振り向いた。


「巌さん、さっき言ったろ。同じにしたら重ならんって」

「言った」

「あいつら、全部同じだ」

「重ならんな」

「重ねさせろ」


 紬が鞭を投げた。四つのうち二つに巻いて、引いた。倒さない。引き寄せて、一つの上へもう一つを載せた。


「タテヌキムチ」


 載った。載って、途中で止まった。縁が当たっている。それ以上下りない。指を一本入れる隙間だけが残って、そこで噛んだ。


「止まりました」

「もう一つだ」


 巌が石畳へ大鋸を入れた。目地に継ぎ目を作って、受けの形にした。継ぎ目の入った石が浅く沈んで、そこが窪みになる。


「ツギテノコ」


 窪みへ、重なった二つを落とした。落ちて、動かなくなった。


 蒼が輪を投げた。輪が三つ目の縁を舐めて、高さを変えた。


「ヨウヘンリン」


 三つ目が傾いて、重なった二つの上へ乗った。乗って、噛まずに滑って、そのまま挟まった。


「四つ目!」


 燈が跳んだ。跳んで、上から押し込んだ。


 押した。押した力が全部、縁と縁の間へ行った。行って、返ってこない。


 入らない。入らないので、四つとも動かなくなった。


 止まっている。同じ寸法のものが四つ、重なりきらずに噛んでいる。四つとも縁が浮いていて、下の三つに重さが掛かっていない。掛かるところが無いので、逃げるところも無い。


「入らねぇな」と燈が言った。

「入りません」と蒼が言った。

「同じだからか」

「同じだからです」


 玲が前へ出た。出て、刃を下ろした。


「硝子井玲、行きます」


 振った。刃が四つの重なりの真ん中へ入って、縦に抜けた。


「透かし刃、一重」


 跡が残った。跡は一本に見えて、光に透かすと四本ある。四本の間隔が少しずつ違っていた。玲の手が震えているからになる。震えは今朝も戻っている。


 崩れた。四つとも同時に崩れて、粉になった。


 崩れた場所に、椀が六つ残った。木地の椀になる。塗っていない。大きさが少しずつ違う。石畳の上に伏せずに置かれていて、六つとも口が上を向く。


 灰白色が動いた。最後の一体が膝を突いた時、道にいた全部が一斉に口を開いた。声だけが揃った。


「……ありがとうございました」


 消えた。石畳に足跡が一つも無い。


 燈は六つを土間へ運んで、並べた。


 木目が繋がった。外から内へ、順に細くなっていく。


 一番大きいものに二番目を入れた。入った。三番目も入った。四番目を入れた。入った。五番目を入れて、六番目を入れた。


 六つとも重なって、一番小さいものが底になった。重ねると、六つが一つの椀に見える。


 燈は重ねたまま持ち上げて、それから一つずつ外した。


 外した五番目の底を返した。


 銘が残っていた。小さい。丸の中に、線が三本と点が一つある。彫ってあって、線が細い。上の二本が近い。塗りが落ちても、彫りだけが木に残っている。


「一つだけ残ってます」と紬が言った。

「残ってるな」

「消せますか」


 巌が受け取って、指でなぞった。なぞって、返した。


「削れば消える」

「じゃあ」

「削ると、そこだけ薄くなる。薄くなると、そこから割れる」


 燈は五番目を掌に載せた。載せて、暫く持っていた。軽い。塗りが剥がれたので、また木の匂いがする。銘のところだけ、指を当てると窪みが分かる。


「そのままだな」

「そのままですか」

「消したら、椀じゃなくなる」


 燈は五番目を六つの中へ戻した。戻して、また重ねた。重ねると、銘は見えなくなる。


 見えなくなっても、あることは変わらない。重ねた六つを箱へ戻して、蓋を載せた。蓋は反っているので、端が一分ほど浮く。


*


 その夜、火床の火を落としてから、燈が口を開いた。


「親父は、銘を切らなかった」


 五人が振り向いた。


「一本も?」と紬が訊いた。

「一本も」

「なんでですか」

「知らねぇ」

「訊かなかったんですか」

「訊いた。答えなかった」


 燈は棚を見上げた。棚の上に桐箱がある。埃が薄く乗っていて、拭いた跡が一つある。掌の形をした跡で、四本の指のところだけ埃が無い。いつ付いたのかは分からない。


「三年前にいなくなった。刀が一本だけ残った」


 燈は箱を下ろさない。誰も下ろせと言わなかった。見せてくれと言われたら断ると燈は決めていて、その用意は要らずに済んだ。


「銘が無い」

「はい」

「だから、親父のだって証明できねぇ」


 紬が糸を拾った。拾って、二度巻いて、切らなかった。


「証明しなくていいんじゃないですか」

「よくねぇ」

「なんでですか」

「証明できねぇと、いつか誰かが名前を入れるだろ」


 誰も答えなかった。


 蒼が湯呑みの高台を親指でなぞった。巌が耳の鉛筆を取って、また戻した。玲は箸を置いた。


 燈はそれ以上言わなかった。言わずに、火床の灰を掻いて、火の残りを埋めた。


 埋めてから、掌を膝で拭いた。


*


 夜になって、水路の水面が鳴った。


 石垣に当たる音が二度返って、それから止まった。


「── 量産」


 低い声である。道には誰もいなかった。


 地面から何かが生える音がした。同じ間隔で、同じ数だけ、続けて鳴る。


> 銘量 ── 火村燈 六百七十三。陶山蒼 七百十四。綾織紬 五百六十二。

> 楠木巌 七百七十八。硝子井玲 六百五十六。

> 六つ、減っております。


「昼は六百七十九だったな」と燈が言った。

「六つ減りました」

「毎回六つだ」

「毎回六つです」


> 連結を確認。


「火入れッ!」


 炉の底が鳴った。赤が上がって、継ぎ目を通って渡っていく。


> 真、通りました。


「組み継ぎ、合体!」


 継手が噛んだ。木を組む時と同じ音が、四十メートルの高さで鳴る。


 商店街の人が出てきて、上を見た。佐久間は桶を石畳へ置いてから見上げた。宮下は娘を家の中へ入れてから出てきた。


 塊が腕を振った。振った先が火村鍛冶の煙突を掠って、上の二段が落ちた。落ちて、屋根の上で止まった。


「刻印!」


 右の拳が前へ出た。左の掌が、その甲を上から押す。


「銘刻斬ッ!」


 声が五つ揃った。


 拳が塊の胴へ入った。入ったところで止まって、そこに朱が走る。線が字の形になっていって、銘が刻まれていた。


 崩れた。落ちた欠片が石畳に当たって、そこで黒い粉になった。


 粉が水路へ流れて、橋の下で一度渦になった。


*


 朝になった。


 巌が来て、煙突の落ちた二段を屋根から下ろした。下ろして、積み直した。継ぎ目を一つ入れて、そこで留めた。留める前に一度外して、向きを変えてからもう一度入れている。


「継ぎ目が見えます」と燈が言った。

「見える」

「隠さないんですか」

「隠すと、次の奴が分からん」


 燈は煙突を見上げた。上の二段だけ、色が違っている。継ぎ目のところに新しい木が挟まっていて、そこだけ白い。雨が二度降れば同じ色になると巌は言った。


 土間へ戻って、椀を六つ並べた。五番目だけ底を上へ向けて置いた。


 銘が上を向いている。


 燈は帳面を外して、一行書き足した。


 椀六つ。五番目に銘。誰のでもない。


 書いた字は下手だった。「誰の」のところで一度止まって、続きを書いている。


 書いてから、五番目を伏せずに、口を上へ向けて戻した。


 六つ並べると、五番目だけ底が見えない。ほかの五つと同じ向きになる。


 燈はそれを見てから、火床に火を入れた。


> 【鑑定 第三十八号】

> 押印累計 ── 百七十五。

> 物件 ── 椀、六つ。

> 追記 ── 本日、押印五。搭乗五、刻印一。銘量の減少を確認。

> 所見 ── 代替物(椀、六つ)、消失。

>     当該代替物の寸法 ── 六つとも同一でありました。

>     贋作体一体、消失。重畳の不能による。

>     結束は綾織紬。受けの作成は楠木巌。高さの調整は陶山蒼。

>     押し込みは火村燈。止めたのは硝子井玲であります。

>     原物(椀、六つ)── 返却済み。寸法、六つとも異なります。

>     入れ子 ── 復しております。

>     ただし一点に、銘が残っております。五番目であります。

>     当該銘に該当する製作者 ── 記録にございません。

>     当該銘の抹消 ── 出来ません。削ると器が損なわれます。

>     製作者(原物)── 氏名の記録、ありません。

>     所持者の申し立て ── 消したら、椀じゃなくなる。

>     市の被害 ── 火村鍛冶の煙突、二段。同日中に楠木巌が積み直しました。

>     継ぎ目 ── 一。隠しておりません。

> 本件、真贋判定 ── 〈贋〉。

> ただし、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。