ファン感謝祭 序
俺は今、ノアと一緒に医療区画の治療ポットに入っている。
治療ポットは優れものだ。部位欠損や死亡のように、失われたものを元に戻すことはできない。だが、それ以外の怪我なら、自己治癒力を増幅させて短期間で治してしまう。
昔、治療ポットがなかった時代は、銃創で一か月から二か月ほどかかったらしい。骨折なら三か月以上。今では銃創が五日ほど、骨折でも二週間ほどで治る。
一日一回、三時間ほどポットの中で過ごす。治療の仕組みだけを聞けば、ずいぶん便利なものだ。
問題は、治療の副作用だった。
ポットの内部は、粘性のある流体で満たされる。ジェルなのかスライムなのか、俺には区別がつかない。もうスライムでいい。ナノマシンを含んだスライムが身体を覆い、体内と身体の表面を修復する。スライム自体にも、身体の自己再生を促す働きがあるらしい。
簡単に言えば、無理やり治すのだ。
治療中の痛みは、もう、とんでもない。
傷口に消毒液をかけ続けられながら、無理やり引っ張られるような痛み。さらに、傷口の内側から針を刺されているような感覚がある。怪我を治すためだと分かっていても、痛いものは痛い。
以前、治療ポットを経験したイリヤが言っていた。
「刺青を入れる方が楽だった」
俺も同感だ。こいつを耐えるくらいなら、刺青の方がまだましだと思う。
昔、レンナに「外の世界でも、こんな痛い治療をしているのか」と聞いたことがある。彼女も骨折した時に治療ポットを使ったらしいが、外の世界では入る一時間ほど前に錠剤を飲むそうだ。痛み止めの効果があるから、治療中の痛みはほとんどなかったらしい。
運営どもめ。ここでは、その錠剤を使っていない。
なので昔確認をしてみた事がある。
「自腹なら使えますよ」と言われ値段を調べたが、絶句した。毎回あの金額を払っていたら、俺は破産する。
だから、今回も錠剤なしだ。
隣のポットで、ノアが叫んでいる。
「うあああああああっ!」
一日三時間。それを繰り返しているのだが、ノアは絶叫と気絶を繰り返していた。気絶している間だけでも痛みを感じずに済むのだから、羨ましい限りだ。
俺は何度も治療ポットを経験している。痛みが消えるわけではないが、叫ばずに耐えることはできる。
「ノア、呼吸を整えろ。力を入れると余計に痛むぞ」
「無理です、隊長! これ、絶対に何か間違ってます!」
「治療自体は正常だ」
「正常な治療で、何でこんなに痛いんですか!」
「俺もそう思う」
俺が答えると、ノアは返事をしなかった。返事の代わりに、また大きな叫び声が上がった。
*
俺とノアは、五日目に医療区域から退院することになった。
銃創は塞がり、傷跡が残っている。身体を動かすのに問題はない。肩や腕の傷も、あとは時間をかけて馴染ませるだけらしい。
「この跡も消せないのか?」
治療担当の職員に尋ねた。
「治療ポットは、治癒力を高めて回復を早める装置です。傷跡を消す美容処置とは異なります。大きな傷の場合、痕が残ることはあります」
「そうか」
本来なら、銃創が治るまで一、二か月は寝たきりだ。
その期間中に筋トレせず筋肉が落ちて、また鍛え直すところから始める。それを考えれば、五日で動けるようになるのはありがたい。
ノアは、自分の腹部に残った傷跡を見つめていた。
「痛みは残りますか?」
「多少の違和感はあるでしょう。傷口は塞がっていますが、数日は無理な運動を避けてください」
俺はノアに声をかけた。
「退院したら、三日ほど軽いトレーニングをして身体の鈍りを戻せ。それから隊に合流しろ」
「分かりました」
「焦るな。傷が塞がったからといって、身体がすぐ元通りになるわけじゃない」
「はい、レン隊長」
俺は退院手続きを済ませ、その足で格納庫へ向かった。
俺は退院した当日から、通常の訓練や業務に戻るつもりだった。治療が終わり、身体が動くのなら、いつまでもグータラ寝ている必要はない。
格納庫に着くと、セリーナやイーサンたち新人が俺を見て目を丸くした。
「レン隊長、もう退院したんですか?」
「治療は終わった」
「怪我をしてから、まだ一週間も経っていませんよね?」
「だから治療ポットがある」
「痛くなかったんですか?」
「痛いに決まっているだろ」
新人たちは互いに顔を見合わせた。
少し離れたところで、リンが肩をすくめる。
「隊長は、治療が終わるとすぐ格納庫に来るんだよ」
「そこまで驚くことでもない」
「いや、普通は退院した日に通常訓練へ戻らないですよ」
イリヤが端末を操作しながら言った。
「レンナと似ているな」
「何がだ」
「出撃停止や休業期間があっても、レンナは機体の整備や修理をいつも以上に励んで休まない。お前も退院日に来て、もう訓練へ戻ろうとしている」
「俺は怪我が治ったから来ただけだ」
「レンナも、整備があるからと言って休まない」
「俺はレンナほどじゃない」
「本人もそう言っていたぞ」
不服だった。
格納庫には、いつもの音が戻っていた。工具の音、整備士の声、端末を操作する電子音。俺がいない間も、隊は通常の訓練と整備を続けていたらしい。機体に目立った損傷はなく、整備記録も滞りなく更新されている。
イリヤは端末を閉じ、俺に隊の様子を説明した。
「訓練は予定通り進めている。ノアは傷の具合を見ながら復帰させる。エリサも無理はさせていない。新人たちは前回のことを気にしている様子はあるが、訓練自体はこなしている」
「何か問題は?」
「今のところはない。細かい報告は後でまとめて渡す」
「頼む」
イリヤが頷き、続けた。
「それから、グレイヴスの件だが、今回の捜査協力は運営からの正式な依頼という扱いにさせた」
「正式な依頼?」
「そうすれば、今回の捜査協力と負傷に対する責任を運営側に持たせられる。治療費は運営負担だ。隊全員に特別報酬が出ている」
「負傷者には?」
「怪我の程度に応じた傷病手当も支給されている」
俺は端末を受け取り、通知を確認した。
特別報酬は隊員全員に支給されていた。傷病手当は負傷者への支給で、俺やノア、エリサたちの名前が並んでいる。支給額は怪我の程度によって違った。
セリーナの名前も傷病手当の欄にあった。彼女は怪我をしていないが、グレイヴスによる住居侵入などの被害を受けたことへの補償なのだろう。
金額は、思っていたよりずっと多い。口止め料も含まれているのかもしれない。
「セリーナにも傷病手当が出ているな」
「怪我だけが被害じゃない。運営なりの補償だろう」
「そうだな」
俺は支給内容を隊の全員に共有した。
「隊全員に特別報酬。負傷した隊員には、それぞれ傷病手当も出ている」
「やった!」
リンが声を上げた。新人たちも端末を確認し、使い道を話し始める。
「思っていたより多いね」
「こんなに出るんですか?」
「何に使おうかなあ」
「必要なものがあるなら買えばいい。全部使い切るなよ」
「隊長は何に使うんですか?」
「必要なものを買う」
「何を買うんですか?」
「必要になったら考える」
「それ、何も考えていませんよね」
「そうとも言う」
セリーナも支給額を確認していた。
「これは、私も受け取っていいんでしょうか」
「受け取れ。被害に対する補償だ」
「でも、私は怪我をしていません」
「怪我だけが被害じゃない。お前が受けた迷惑や恐怖に対するものだ」
「……分かりました。ありがとうございます」
セリーナは少し考えてから、端末を閉じた。
その様子を見ていたレンナは、自分の名前が特別報酬の支給欄にないことに気づいたらしい。
「私の名前がないんだけど」
「お前は戦闘に参加していないだろ」
「そうだけど、私は隊専属の整備士よ。みんなと同じ仲間なのに」
レンナは腕を組み、少し頬を膨らませた。
「口止め料ももらっていないんだから、今回の内情を友達に話してやろうかしら」
「やめておけ」
「だって、私は何ももらっていないもの」
「俺の分に含まれていると思えばいい」
俺がそう言うと、レンナの表情が変わった。
「……それって、二人で一緒に使うってこと?」
「そういうことだ」
レンナは、さっきまでの不満を忘れたように笑った。
「ふふっ。じゃあ、今は何もいらない。貯めておこうね」
まるでペア登録をして、口座を共有しているような言い方だった。それが嬉しかったらしい。
レンナは満足そうに笑っていた。
*
俺は退院当日から通常の訓練や業務に戻った。ノアは三日ほど軽いトレーニングを続け、身体の鈍りを戻してから隊に合流した。
隊の訓練や模擬戦は、いつも通りに進んでいった。
ノアは無理をせず、少しずつ負荷を上げている。傷口が塞がっていても、身体はまだ本調子ではない。焦らず訓練を重ねる必要があった。
ある日、訓練を終えたノアが俺に近づいてきた。
「隊長、傷病手当の額を確認しました」
「そうか」
ノアは端末をしまい、少し神妙な顔をした。
「腹を撃たれたおかげで、ずいぶんもらえました」
「おかげで、じゃないだろ」
「いえ、あの金額なら、隊長を庇って良かったと思うくらいです」
「バカなことを言うな」
「すみません。冗談です」
「冗談でも言うな。治療ポットがどれだけ痛かったか、もう忘れたのか?」
ノアは少し笑った。
「忘れてはいません。でも、隊長やイーサンのおかげで助かりました。ありがとうございます」
「礼はいい。次の任務で役に立て」
「はい」
ノアは敬礼して、仲間たちのところへ戻った。
隊の仲間が、仲間のために動く。それは誇らしい。だが、怪我をしたことを「儲けた」と笑えるほど、戦場に慣れていく若者を見ると、少し不憫にも思う。
彼らは、戦場で生きていくために強くなろうとしている。
俺にできるのは、訓練を重ねて、少しでも生き残る確率を上げることだけだった。
*
訓練や模擬戦を重ねながら、俺たちはいつも通りの日々を過ごしていた。
格納庫では整備士たちが機体を点検し、飛行隊は次の出撃に備えて訓練を続ける。食堂ではいつもの食事をとり、休憩時間には報酬の使い道や次の興行の話が出た。
ある朝、共用モニターに見慣れない広告が表示された。
『ファン感謝祭』
大きな文字の下に、派手な演出とともに続きが出る。
『貴方の好きなエースの実力を存分にご覧ください!』
格納庫にいた隊員たちが、次々とモニターへ視線を向けた。
「ファン感謝祭?」
イーサンが首を傾げた。
「また新しい興行か」
マレクが画面を見ながら言った。
「投票企画みたいだね」
広告の出演者が続く説明をした。
画面には、全要塞のエースリストが表示されている。視聴者は投票権を購入し、その権利一つにつき一人のエースへ投票できるらしい。
投票期間は二週間。上位五名のエースが、次回のパレードに出場する。
そのパレードの形式は、ハンディキャップ戦。
選ばれたエースは、それぞれ自分の飛行連隊から選抜した五機で一小隊を組む。対する一般飛行連隊からは、無作為に選ばれた五機小隊が二組。つまり、十機を相手に五機で戦う。
「五対十か。きついな」
マレクが言った。
「エース側を目立たせるための企画なんでしょうね。でも、数の差は大きいです」
ネッサが説明欄を確認しながら言う。
「エースを見せ物にするためなら、どんな条件でもつけるだろう」
イリヤが言った。
俺は画面に表示されたルールを読み込んだ。細かい条件はまだ出ていない。武装の制限や戦場の範囲、勝敗の判定方法は後日発表らしい。
「上位五名ってことは、全要塞から五人か?」
「そうらしい。エースのリストは百人近くいる」
イリヤが答えた。
全要塞のエースから五人。単純に考えれば、俺が選ばれる可能性は高くない。
ただし、この手の投票は実力だけで決まるものではない。知名度や過去の興行、運営が流す映像、賭けの人気。そういったものが結果を左右する。
「ファン感謝祭か。ずいぶん大層な名前をつけたもんだな」
「ファンに感謝する企画というより、ファンにエースを選ばせる企画だろう」
イリヤが言った。
「選ばれたエースは、ハンディキャップ戦に出るんですよね」
セリーナがモニターを見たまま尋ねた。
「そうだ」
「それって、感謝されているんでしょうか」
「運営にとっては、観客が投票してくれれば成功なんだろう」
「選ばれた方は大変ですね」
「その通りだ」
新人たちは複雑そうな顔をした。
ハンディキャップ戦は、実際に経験してみると単純な数の勝負ではない。相手の数が多ければ、射線を切る場所も限られる。こちらが一機を追えば、別の機体が背後へ回る。連携が崩れた瞬間に包囲される。
選ばれるということは、観客の前で不利な条件を背負って戦うということである。
「投票期間中、上位三十位以内のエースは、その日の興行への出場が見送られるそうだ」
イリヤが端末を見ながら続けた。
「上位三十位以内なら、投票期間中ずっと出撃しないんですか?」
ノアが尋ねた。
「毎朝、投票結果が発表される。その順位を見てから、その日の興行に出るエースが割り振られるらしい。三十位以内なら、その日の出撃は見送られる。三十一位以下でも、出撃するかどうかは運営の割り振り次第だ」
「じゃあ、三十一位以下でも出撃しない日があるんですね」
「そういうことだ」
投票結果が分かるのは、毎朝。順位を見て、その日の興行に出るエースが決まる。順位だけで、その日の出撃が確定するわけではない。
新人たちは、毎朝当日の出撃を確認しなければならないことに不安を感じているようだった。だが、その一方で、レン隊長なら上位三十位以内に入るだろうと気楽な様子を見せている者もいる。
「レン隊長なら、きっと三十位以内ですよ」
イーサンが言った。
「俺が決めることじゃない」
「でも、記者会見にも出ていたじゃないですか」
「記者会見に出たから票が入るとは限らない」
「レン隊長もレオニードさんたちと一緒に出ていましたよね」
「そうだ。だが、あの中でも知名度は違う」
惑星軌道上での作戦の後、俺もレオニードやバスティアン、オスカーたちと一緒に記者会見へ出た。運営は俺たちを英雄のように扱い、作戦映像を都合よく編集して流している。
その影響が投票にどう出るかは分からなかった。
*
投票開始の前日、格納庫にはいつもより落ち着かない空気が漂っていた。
共用モニターには、投票方法や上位者への対応が繰り返し表示されている。視聴者が投票権を購入すれば、票は集計される。毎朝、エースたちに順位が通知され、その日の興行に出るかどうかも決まる。
「順位は毎朝発表されるんですよね」
ノアが説明を読みながら言った。
「そうだ。結果が出てから、その日の出撃が割り振られる」
「もし隊長が選ばれたら、俺たちも選抜される可能性がありますよね」
「選抜されるかどうかは、その時に決める」
「そして、飛行連隊から五機を出すんですよね」
「まだ選ばれると決まったわけじゃない」
「そうですね……」
ノアは端末を閉じた。
「選ばれると決まってから考えればいい」
「はい」
俺はそう言ったが、彼らの不安は消えていなかった。上位五名に入れば、五機で十機を相手にする。無作為に選ばれた相手とはいえ、一般飛行連隊も実戦経験のある戦闘員だ。
しかも、観客の投票で選ばれたエースが中心になる。運営は観客を楽しませるため、戦闘を盛り上げる仕掛けを追加するかもしれない。
「まずは投票結果を待とう。上位三十位以内なら、その日の興行には出ない。三十一位以下でも、出撃があるとは限らない。朝の告知を見てから動く」
「了解です」
「隊長が選ばれたら、勝つしかないですよね」
イーサンが言った。
「勝つために飛ぶ。だが、勝つことだけを考えるな。帰ることも考えろ」
「はい」
その日は訓練を早めに切り上げ、全員の機体と装備を確認した。投票が始まっても、俺たちの準備は変わらない。興行に出る可能性があるなら、いつでも飛べる状態を保つ。
*
投票初日の朝、俺はいつも通りに目を覚ました。
食堂へ行く前に、端末で通知を確認する。投票結果はすでに届いていた。
順位の表示を開く。
レン飛行連隊。投票数、一二一七件。順位、四十九位。
本日の興行出撃、なし。
「四十九位か」
俺は数字を見つめた。
三十位以内ではない。それでも、今日の興行出撃はなかった。順位を確認した後に、運営がその日の出撃者を割り振った結果だろう。
格納庫へ向かうと、すでに何人かがモニターの前に集まっていた。投票結果の順位表は、全要塞の共用モニターにも表示されている。
トップ五十までが公開され、俺は下から二番目にいた。
一位はレオニード・ヴァレンタイン。二位はバスティアン・ロシュ。三位はオスカー・ベルク。記者会見に出たエースたちが、上位に並んでいた。俺もあの場にいたが、票の数には大きな差がついている。
「四十九位ですか。惜しいような、安心したような……」
セリーナが画面を見て言った。
「今日は出撃なしだ」
「順位だけでは、その日の出撃は決まらないんですね」
「朝に結果が出てから、運営が割り振るらしい」
「よかった。少し安心しました」
「上位五人には、まだ遠いな」
「レン隊長なら、これから順位が上がるかもしれません」
「投票権を買うのは視聴者だ。俺にはどうにもできない」
マレクが笑った。
「隊長、人気がないわけじゃないですよ。全要塞のエースの中で四十九位なら、かなりの票数です」
「一位の連中は別格なんだろう」
「レオニードさんたちは記者会見にも出ていましたし、知名度も高いですからね」
「レン隊長も出ていたじゃないですか」
「出ていたからといって、同じ数の票が入るわけじゃない」
新人たちは悔しそうな顔をしていた。だが、俺は正直なところ、少しだけほっとしていた。
ハンディキャップ戦は避けたい。選ばれたからといって、観客の期待に応えるために無茶をするつもりもない。飛行連隊の仲間を連れて、五機で十機と戦う。簡単な任務ではない。
できれば三十位以内に入り、投票期間中は仲間を危険な興行に出さずに済ませたい。
それも難しければ、いつも通りの興行に出るだけだ。
俺は順位表をもう一度見た。名前は、下から二番目。そこには悔しさよりも、安堵の方が大きかった。
ファン感謝祭の出場者が決まるまで、残り二週間。
その間、俺たちは毎朝、順位とその日の出撃予定を確認することになる。
明日、順位がどう変わるのかは分からない。出撃の割り振りがどうなるかも、朝にならなければ分からない。
俺は端末を閉じ、格納庫の奥へ歩いた。
「今日の予定を確認する。各自、機体の整備を続けてくれ。明日の朝も告知を見てから、いつも通り訓練に入る」
「了解」
隊員たちの返事が重なる。
共用モニターには、上位のエースたちの名前と順位が流れ続けていた。観客は票を買い、好きなエースへ投票する。運営はその結果を眺め、選ばれた者たちを次のパレードへ送り出す。
俺たちは、その発表を待つしかない。
ファン感謝祭の出場者が決まるまで、あと二週間。




