第三十三条章 復活と後退
あの日からしばらくして、
そこの痛みは少しずつましになってきた。
友ちゃんも、
あの人も、
オイラの体を見ながら、
少し安心した顔をしとった。
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でも、
オイラはしんどかった。
だるかった。
なんや気持ち悪かった。
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ごはんの匂いがしても、
前みたいに嬉しくならへん。
食べたい気持ちはある。
でも体がついてこん。
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友ちゃんが口元まで持ってきてくれる。
少しだけ食べる。
褒められる。
でも、
やっぱりしんどい。
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それから、
毎日苦いもんを食べさせられた。
オイラはあれが嫌いやった。
苦かった。
変な味やった。
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友ちゃんは
「これ食べたら楽になるからな」
みたいな顔をしとる。
あの人も見とる。
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せやから食べた。
嫌やったけど食べた。
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食べたあとも、
しんどいもんはしんどかった。
痛いもんは痛かった。
だるいもんはだるかった。
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息も変やった。
じっとしとるだけやのに、
はぁ。
はぁ。
と息が出る。
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少し動くだけで疲れる。
水を飲みに行く。
それだけでも休みたくなる。
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友ちゃんは何度もオイラを見る。
あの人も見る。
二人とも心配そうやった。
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オイラにはよう分からん。
そこの痛みは少しましになった。
でも、
別のしんどさが増えとった。
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昨日はできたことが、
今日はしんどい。
今日は少し楽やと思ったら、
次の日は動きたくない。
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友ちゃんとあの人は、
何か話しとることが増えた。
オイラを見て、
また話しとる。
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ある日、
あの人はずっと四角い板を見とった。
友ちゃんも横で見とる。
二人とも真剣やった。
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オイラはよう分からん。
せやけど、
何かが近づいてきとる。
そんな気はした。
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オイラは横になった。
友ちゃんの匂いがした。
あの人の匂いもした。
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痛い。
だるい。
気持ち悪い。
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それでも、
二人がおる。
せやから目を閉じた。
もう少しだけ寝ようと思った。




