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クマ -unknown-

作者:澄希奈志
最終エピソード掲載日:2026/10/05
妻と娘を奪われた。

残された私は、二人を殺した「クマ」への復讐を決意する。

ひとりを殺せば、それで終わるはずだった。

しかし、テレビから流れてきた別の事件をきっかけに、私の視線は、家族を奪った犯人個人から、クマという存在そのものへと向けられていく。

――なぜ、平穏に暮らしている人間が、クマの都合で傷つけられなければならないのか。

「殺す」のではない。

「駆除する」のだ。

それは復讐だったはずの行為を、いつしか「正義」へと変えていった。

仕事も、友人も、日常も。

すべてを捨ててクマの駆除を続けた私は、やがて連続殺人の容疑で逮捕される。

世間は、彼を「大量殺人鬼」と呼んだ。

その一方で、彼を「英雄」と呼ぶ者もいた。

けれど――

私は、そのどちらにも、自分を重ねることができなかった。

これは、一人の男が家族を失い、壊れていくまでの物語。



※本作に登場する「クマ」は、現実の特定の動物や人種、民族、国籍等を指すものではありません。
人のようで、人ではない。
そんな架空の存在を、本作では「クマ」と呼びます。
理不尽
2026/10/05 18:20
クマの処遇
2026/10/05 18:30
賽は投げられた
2026/10/05 18:40
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