巻末おまけコーナー其之弍 ???
ゴーン。ゴーン。
大晦日でもないのに、除夜の鐘の音が響き渡る。
「ヤス、早く早く。時間なくなっちゃうよ!」
「帰ってくるなり、なんだよコレ? 何が始まるんだ?」
「もう帰る時間なんだって。だからね、最後にもう少し聞きたいんだってさ」
「なんだ、そうだったのか? もっと早く知ってたら土産もんでも用意できたのにな。ワリィな。
それで、何が聞きたいって?」
Q.二人の好きな四字熟語を、もっと教えて!
ソウ:
他に好きな四字熟語? 俺はこれかなあ。
初志貫徹ーーーーヤスが好きだから。
明鏡止水ーーーー俺は俺のままで。
一家団欒ーーーー隣にいるよ。
ヤス:
お前らなんでそんな四字熟語好きなんだ? オレは勉強キライだからよく知らねえぞ。
一刀両断ーーーーバカ言うな。
色即是空ーーーーソウはソウだろ。
一家団欒ーーーー当たり前だろ。
???:
君たち新感覚派のセンスを私も取り込みたいんだが。
もっとルビをふってくれないか?
ヤス:
よお、パイセン。おつかれー。
悪いな、オレはこの遊びあんまり好きじゃなくってよ。
聞くならソウに聞いてくれ。
ソウ:
ヤス、距離感がおかしい! 相手は文豪だよ! ノーベル賞作家だよ!
ごめんなさい、ヤスが距離感おかしくて。
あと俺も、ごめんなさい。
勝手に色々、お借りしてます……。
なんか康成:
なに、気にしないでくれ。それより今は、このルビだ!
このような文化は私の時代にはまだなかった。
せっかく現代に来たのだから、この感覚を取り込まねば私は帰れぬ。
ヤス:
ソウ! お前が謝ったりするからパイセンが居座っちまったじゃねえか。
どうすんだよ。お前が一緒に見たいって言ってた配信、始まっちまうぞ。
ソウ:
そんなこと俺に言われても、俺だってわからないよ。
そうだ、「あなたさん」の見送りにいけばいいんじゃない?
誰もいなくなれば、そのうち勝手に帰るんじゃないのかな。
ポンッ。
ヤス:
ワリィな、パイセン。ちょっと友達送ってくるからよ。またなー。
なんか康成:
現代の若者は、私の掌は読まないのか? ううむ……。
ヤス:
アンタには世話になってばっかだったな。
またいつでも遊びに来いよな。
ソウ:
ヤスと一緒に、コタツで待ってるから。
気を付けてね。
ヤス:
じゃあな。
ソウ:
またね!
おわり。




