巻末おまけコーナー其之壱 教えて!ソウくん
あっ、お疲れ様!
ここまで来てくれてありがとう。
読み返してみたけど、モヤモヤするあなたのために、俺がよかったら解説していくよ。
ヤスは学校行ってていないから、安心してね。
もし好奇心でうっかり、ここから覗いた人は始めに戻るのをオススメするよ。
それじゃあ、解説していくね!
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Q:1話で蜜柑の皮を剥いて積んだのは誰ですか?
A:ズバリ、犯人は全部ヤス。だよ笑
ヤスが自分で剥いて食べたんだ。
誰が剥いたとも、食べたとも書かれていない。
積んであった、としか書かれていないでしょ。
動作が明らかに省略されているんだ。
これはミステリーの『信頼できない語り手』ってやつなんだ。
何話か忘れちゃったけど、ヤスは俺は嘘をつくって確かどこかで言ってなかったかな?笑
Q:3話でソウが蜜柑を甘いねって言ってるけど、食べられないんじゃないの?
A:あはは、もちろん幽霊だから食べられないよ笑
でもヤスは11話でこう言ってたでしょ?
仏さんって言うのは、香りを食うんだぜって。
会話だけで、あたかも実際に食べているかのように錯覚させられているんだよ。
これもミステリーで『叙述トリック』と呼ばれている、ひとつの魔法だよ。
この仕掛けは作中にたくさんあるから、いくつあるか探してみると面白いかもしれないね。
Q:ヤスはいつから気づいていたの?
A:始めからだよ。
あなたは素直だから、1話から物語が始まったと思っているんだよね。
そう思うのも無理はないよ。
でも実際には、俺の物語の始まりは1話の前の出来事だ。
こういう思い込みを逆手に取って、物語は構成されていることも多いんだ。
面白さを演出するための仕掛けって言えばいいのかな。
特に財布のお話は序盤だけだと、ミスリードだとは気が付けない設計になってる。
ちなみに6話で、冬休みはいつまでかってヤスが聞いているでしょ。
そこが一番大きなヒントになるかな。
Q:6話でソウがゲームをしたり、13話でソウが半纏を投げるシーンがあるけど、物理的にできるの?
A:あ。いいところに気がついたね。
これは俺が言うのもなんだけど、6話も13話もヤスの視点で書かれてる。
だから出来るか出来ないか。
これは問題じゃないんだ。
ヤスはそう思ってるってことに、意味があるんだ。
そしてヤスと俺が、あなたに話しかけている本当の意味もね。
あなたは誰を信じたい?
ヤスか、俺か。あなた自身か。
あなたの世界か、おらほの街か。
なーんてね笑
たぶん実況動画でも見せてくれたんじゃないのかな。
今ってたくさんあるでしょ。
半纏はヤスがコタツをポコポコしたせいで、ハンガーから落ちたんじゃないのかな笑
Q:ソウは結局、ヤスをどう思ってるの?
えっ、それここで聞くの!?
うーん答えてもいいけど。
絶対。ヤスには言わないでね?
じゃあちょっと、耳かしてくれるかな。
あのね、本当はね。
あっ!
そろそろヤスが帰って来る時間だ!
ごめんね、俺もう行かないと。
ヤスってば帰った時に俺がいないと、変な顔するからさ。
それじゃあ、またね!




