大脱出
「うぐぐぐぐ〜!! はーなーせー!!」
現場のミーヤさん今の状況を説明してください。
はい!現場のミーヤです。
前回ミーヤは花嫁分身の術なる技で城へと連れて行かれる前に脱出を試みたんですが、さすがは我が師匠。秒殺で技を見破られました。
今は簀巻きにされて豪勢な馬車に乗せられている状況です。
以上現場からお伝えしました〜
このまま城に連れて行かれたら…。
絶対に花嫁にされちゃうよ。
ミーヤの頭の中では、ビーツ達によって生意気王の目の前でバナナの叩き売り状態になっている自分を想像してぶるりと体を震わせた。
いーやーだー!
あんな男に売られたくなーい!
大体、私じゃなくてもいいじゃん!
世の中には女は五万といるわけなんだし。
五万…。
ん?
え?
あれ?
なんで、この世界って女の人が少ないのかな?
下町には確かに女の人っぽい人もいたけど。
それはあくまで女ってわけじゃなくて、っぽい人なのだ。
そりゃあ、城下町の宿屋とかは女将さんっぽい人はいたけど…。
スレンダーで髪の毛がロングで…でもヒゲぼーぼー。
考えない…。
見なかった事にしよう。
そうしよう。
思考回路を無理矢理停止しようってしたんだけど、無理だった。
もう頭の中はさっきの女将さんの姿が焼き付いてるんだもん。
そういや〜彼女?の周りもみんな女っぽい人だったのかな。殆どの人がごっつい。のど仏もあり〜の。たくましい胸板あり〜ので、そういやヒゲもしっかりあった…ね。あれって、どう見ても絶対に男よね。
うーん。ってことはこの世界には女が少ないってこと?
あーだめだめ。
考えないようにしようっと。
今はそれどころじゃないのよ。
この縄をほどかなきゃ。
こう言う時は…縄ぬけの名人フィーディーニを思い浮かべて…っとやれば、へへへ〜。するりと縄から抜けたミーヤは自分の姿を蝶に変化させて、馬車の格子窓から抜け出した。
もちろん、身代わりもきちんと作って置いたから、ちょっとやそっとじゃわからないように魔法をかけておいたから、ちょっとやそっとじゃ見破られないだろう。
ビーツ達はそうとは知らずに、城へと向かっていく。
蝶に変化したミーヤは舌を出すと羽を羽ばたかせて飛び立った。
ふふふ。
あの生意気王の悔しそうな顔が目に浮かぶわ。
いざ、さらばじゃ!
短くてすみません〜




