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第2話 灰鐘坑西塔

夜明け前のヘルムラードは、まだ半分、坑の中にいるみたいな色をしていた。


断崖の上に築かれた街は朝が遅い。揚場の鐘も、露店の火も、まだ本格的には動き出していない。灰鐘坑の縁から吹き上がる風だけが、石畳の上を白く這っていた。


俺は外套の前を閉め直し、監督局西棟の前で立ち止まった。


西棟は本棟から少し離れた場所にある、古い倉庫を改装したような建物だった。壁面には補修跡が多く、窓枠の鉄具も半分ほど錆びている。表の監督局が探索許可や資材配分を扱う“見える顔”だとしたら、こっちは封鎖記録、事故報告、放棄区画の台帳みたいな、誰も好きこのんでは見たがらないものを押し込める場所なのだろう。


扉を叩くより早く、内側から開いた。


「時間ぴったりね」


ミレイアだった。

 昨夜と同じ灰色の外套の下に、今日は濃紺の作業服を着ている。腰には巻尺、記録板、小さな封印札の束。探索者の装備ではない。だが現場へ行く人間の服だった。


「待たせてませんか」


「待ってない。むしろ少し前に来て、入るか迷ってたでしょう」


「……見えてましたか」


「顔に書いてあるわ」


言って、彼女は身を引いた。


西棟の中は、紙と油と古い石の匂いがした。壁一面の棚に筒巻きの地図、事故台帳、封印箱の目録。奥の作業机には、灰鐘坑全体の略図が広げられている。


そしてその端に、見慣れない縦断図があった。


「これが西塔」


俺の視線に気づいて、ミレイアが地図を押さえる。


灰鐘坑の主縦坑から西へ張り出した、細長い副坑。何本もの連絡橋で本坑と繋がっているが、途中の大半に赤線が引かれていた。封鎖区画の印だ。


「旧浄化系統の残骸、と言われているわ。正式には“西部沈降補助塔”。今は誰もそんな名前で呼ばないけど」


「放棄されたのは何年前ですか」


「表向きは八年前。実際には、もっと前から保守は間引かれていた」


ミレイアは地図の第二環帯付近を指で叩いた。


「三年前から帰還事故が増えた。最初は胞子熱、次に皮下膿疱、去年からは逆流症に近い錯乱。深度のわりに症状が重いの」


「第三環帯相当の症状が、第二で出てる?」


「そういう例がある」


俺は黙って図面を見る。

 西塔は本坑より細く、換気路も少ない。沈降槽と書かれた空洞がいくつも並び、その間を保守路らしき細い線が走っていた。


「排気が死んでるな……」


「やっぱり分かる?」


「第二環帯で胞子熱が増えるなら、まず風が悪い。あと、人が通る線が絞られすぎてる。持ち込みと持ち出しが同じ通路を使ってませんか」


ミレイアは少しだけ目を見開いた。


「報告書を読む前にそこまで言うのね」


「この図面の時点で嫌な感じがします」


「正直で助かるわ」


彼女は机の上から三冊の薄い帳面を取り、俺に差し出した。

 西塔の事故報告だった。


ざっと目を通す。

 同じ班で同じ区画に入ったのに、症状の出方が揃わない。持ち帰った資材の記載が曖昧。帰還後の洗浄工程が省略されている報告も多い。ひどいものだと、“体調不良のため詳細不明”の一行で終わっている。


「……これじゃ分からない」


「ええ。分からないまま放置されてきた」


「どうして」


「西塔は儲からないから」


淡々とした声だった。


「主坑より採れる魔石の質が落ちる。動線が悪い。補修費がかかる。そのくせ事故だけは多い。商会は手を引きたがるし、ギルドは危険区域を増やしたくない。結果、封鎖線を少しずつ奥にずらして、“なかったこと”にしてきた」


ミレイアは巻いた地図を一本持ち上げた。


「でも去年、第二環帯の採集班が五人まとめて壊れた。さすがに無視できなくなった。そこで監督局に西塔再調査の名目が降りてきた」


「名目?」


「本気で立て直す気は上にない、ってこと」


その言い方には、昨夜よりはっきりした棘があった。


「私は立て直したい。少なくとも、“何が起きているのか分からないから人を入れるな”で済ませる気はない。だから、現場を読める人間が欲しかった」


そこで彼女はまっすぐ俺を見た。


「レオン。あなたに頼みたいのは、西塔の清掃だけじゃない。生きて帰るための導線を、最初から作り直してほしいの」


少しの間、返事が出なかった。


誰かに仕事を頼まれたことならある。

 汚れを落とせ、荷を片づけろ、早くしろ、邪魔になるな。そういう命令はいくらでも聞いてきた。


でも、“導線を作ってほしい”なんて言われたのは初めてだった。


「……やります」


気づけばそう答えていた。


ミレイアは短く頷く。


「ありがとう。じゃあまずは最小人数で入る。今日は私とあなた、荷役兼護衛が二人。第三環帯までは行かない。第二環帯入口までの観察と、帰還路の仮設定。無理はしない」


「護衛は信頼できますか」


「信頼できるから連れていくの。逆に言えば、それ以上はまだ信じてない」


そこへ、西棟の裏口から二人の男が入ってきた。

 一人は背の高い槍使いで、肩幅が広い。もう一人は小柄な弩使いで、左頬に古い裂傷が走っている。どちらも派手さはないが、装備の手入れは行き届いていた。少なくとも昨日の第三探索隊よりは、物を壊さずに使う人間に見える。


「紹介するわ。監督局雇いの現場護衛、ドーマとユハ」


槍使いのドーマが片手を上げる。


「話は聞いた。清掃士殿の指示に従えってな」


「……殿はいらない」


「じゃあレオンでいいか」


弩使いのユハは、俺の背の道具箱にちらりと目をやった。


「本当にそれで、第二環帯の異常が分かるのか?」


「道具箱で分かるわけじゃない。見るのは現場です」


「だろうな」


からかいでも軽視でもない、確認の口調だった。

 その分だけやりやすい。


準備を整え、西塔へ向かう。


本坑の揚場からさらに西へ、断崖に沿って架けられた古い連絡橋を渡ると、空気の匂いが少しずつ変わっていった。主坑側の風には鉱塵と人の熱が混じっている。だが西塔へ近づくほど、そこに湿った土と、眠った水みたいな匂いが加わる。


橋の先には、西塔専用の小さな昇降口があった。


主坑の大揚場に比べればみすぼらしい。巻上げ機は旧式で、欄干には何度も打ち直した補修板。使用頻度の低さがそのまま形になったような場所だった。


入口脇の石壁に、古い刻印が残っている。


円環の中に、縦に三本線。

 その下に掠れた古代文字。


「読めますか」


俺が訊くと、ミレイアは首を振った。


「一部だけ。“沈降”“換気”“保守”――その辺りの語根だろうとは言われてる」


「施設の標識だ」


「ええ。だから私は西塔が嫌いなのよ。迷宮ならまだいい。これは“壊れた設備”の顔をしてる」


昇降籠が軋みながら下降を始める。


西塔の坑壁は、本坑より色が薄かった。灰ではなく、青を混ぜた白。ところどころに細い配管のような筋が埋まっていて、石と金属の境目が曖昧に癒着している。


第一環帯は問題なかった。

 乾いた粉塵と、浅い粘液汚れ。帰還管理さえ守れば危険は少ない。


だが第二環帯へ近づく連絡斜路に入った瞬間、俺は足を止めた。


「待って」


前を行くドーマが振り返る。


「何だ」


「風が変だ」


全員が立ち止まる。

 灯りを少し下げ、耳を澄ます。


西塔の風は、本来なら下から上へ抜ける。だから胞子も熱も、完全には滞留しない。だが今ここを流れている空気は、わずかに横へ巻いていた。連絡斜路の左奥、閉じられているはずの保守路のほうから、湿った冷気が滲んでくる。


俺は壁際へしゃがみ込み、指先で石床をなぞった。

 薄い青白い粉が付く。


「胞子じゃない……沈殿の削れかす?」


「それが何か分かるのか」


ユハの問いに、俺はすぐには答えなかった。


分かる、ではなく、分かりかけている。

 嫌な方向に。


「第二環帯の風じゃない。もっと下の匂いが混じってる」


ミレイアの表情が引き締まる。


「下の、って」


「少なくとも《胞庭》単体じゃない。どこかで深い層と空気が繋がってる」


その瞬間だった。


斜路の先、青く光る菌糸の暗がりで、ふっと何かが明滅した。


人影に見えた。

 いや、人影に見える形を、菌糸の光が一瞬だけ作ったのだ。


ドーマが槍を構える。

 ユハが弩を持ち上げる。


だが俺は首を振った。


「撃たないで。たぶん生き物じゃない」


「じゃあ何だ」


「分からない。けど、近づく前に封鎖線を引くべきだ」


青白い光の奥で、また何かが揺れた。


風もないのに、菌糸の林全体が、かすかにこちらを向いたように見えた。


西塔は、ただ荒れているんじゃない。


何かが、壊れた手順のまま、まだ動いている。


俺は背の道具箱を下ろし、床に膝をついた。


「ここから先、仮封鎖を張ります。ドーマさん、斜路の入口に灯りを二つ。ユハさんは弩を下げて、代わりにその布を鼻と口に巻いてください。撃つなら、何を撃つか分かってからです」


ユハは一瞬だけ眉をひそめたが、すぐに従った。


「了解」


ドーマも無言でランタンを受け取り、指示通り斜路の手前へ置いていく。

 灯りを二点に分けるのは、視界のためだけじゃない。影の出方で風の向きが読めるからだ。


俺は床へ細い白線を引いた。

 灰吸着剤に、微量の反応砂を混ぜたものだ。普段は第一環帯までしか使わない簡易判定用だが、ないよりましだった。


「レオン、それで何を見るの」


ミレイアの問いに、俺は線の先を見たまま答える。


「風です。胞子なら流れで寄る。沈殿削れなら落ちる。どっちでもないなら、別のものが動かしてる」


白線の上に、青白い粉がわずかに舞い降りた。

 次の瞬間、それはまっすぐ沈まず、あり得ない方向へ引かれた。


上でも下でもない。

 斜路左手の石壁へ向かって、吸い寄せられるみたいに流れていく。


ミレイアが低く言う。


「壁の向こうに空間がある?」


「たぶん保守路です。でも図面では閉鎖済みになってた」


「壊れてるのかしら」


「壊れてるなら、まだましです」


俺は立ち上がった。


「壊れたんじゃなく、どこかで繋がり直してるならまずい」


青白く光る菌糸の林――《胞庭》は、斜路の先で静かに広がっていた。

 地面一面に細い菌糸が走り、石柱や天井の割れ目から房のように垂れている。風に揺れているわけでもないのに、光の脈だけが呼吸みたいに明滅していた。


綺麗だ、と思った。

 だから余計に嫌だった。


こういう場所ほど、人は一歩余計に踏み込む。


「今日は入口だけ見ます」


「第二環帯に入らないの?」


ミレイアが訊く。


「入ります。でも、土の踏み替えまで。林の中へは入らない」


そう言って、俺は道具箱から細い鉄杭を四本と、黒い糸束を取り出した。


「封鎖線?」


「ええ。帰る線を、先に見える形にしておきたい」


鉄杭を打ち、黒糸を張る。

 探索者は往々にして、入るときより戻るときに線を見失う。視界が歪む環帯ならなおさらだ。だから物理的な基準がいる。


ドーマが林の奥を睨みながら訊いた。


「前を通った班は、こんなことしなかったのか」


「してたら事故率はここまで上がりません」


俺は足元の石を軽く叩いた。

 乾いた音のあとに、半拍遅れて鈍い反響が返ってくる。普通の空洞じゃない。どこかで液体か沈殿層を挟んでいる響きだ。


「……やっぱり下が抜けてる」


ミレイアが図面を開く。


「この真下は?」


「第二環帯の下なら、本来は第三への緩衝路。でも今の音はもっと深い」


「第四?」


「そこまでは断定できない。でも、《胞庭》だけで完結してる音じゃないです」


そのとき、ユハが小さく声を上げた。


「おい」


全員の視線がそちらへ向く。


菌糸の林の手前、石床の継ぎ目から、白いものがぬるりと浮き出していた。

 泥に見えた。

 だが泥にしては滑らかすぎる。

 乳白色の薄膜が、まるで誰かが床の下から押し上げているみたいに、ゆっくり膨らんでくる。


「触らないでください!」


叫ぶより早く、ドーマが半歩出そうになって止まる。

 良かった。反射で踏み込まれたら面倒だった。


俺は腰の短鉤で近くの石片を拾い、その白い膨らみへ投げた。


石片は表面に触れた瞬間、音もなく沈んだ。

 水ではない。泥でもない。

 呑み込んだあと、表面だけが一度だけ震えた。


ミレイアが息を詰める。


「……何、あれ」


「沈殿槽由来のものかもしれません」


「第二環帯に?」


「だからおかしいんです」


白い膜の中心から、ぷくりと気泡がひとつ弾けた。

 同時に、甘い匂いが広がる。


花みたいな、果実みたいな、頭の奥を緩める匂い。

 だがその奥に、ごく薄く腐臭が混じっていた。


「布を押さえて!」


全員が口元の布を強く押さえる。


ユハが吐き捨てるように言った。


「こんなの、報告にあったか?」


「ない」


ミレイアの返事は短かった。


「少なくとも、私が読んだものには一件も」


そうだろう。

 報告にあったなら、西塔はとっくに全面封鎖だ。


俺は腰袋から小瓶を取り出し、中の黒い粉を白膜の周囲へ撒いた。

 粉はじわじわと色を変え、紫を通り越して鈍い銀色になった。


最悪に近い。


「反応が強すぎる……」


「何の反応なの?」


「上層の胞子でも腐食露でもない。もっと沈んだものです。たぶん、沈殿槽の底に溜まるはずの残渣」


「どうしてそんなものが第二環帯に」


「逆流してるからです」


言った瞬間、自分の中で何かが繋がった。


逆流症。

 帰還時に深層汚染が上で暴れる現象。

 あれは人間や装備だけに起きるわけじゃない。


もし西塔の内部構造そのものが壊れていたら。

 もし本来は下で沈むはずのものが、上へ押し戻されているとしたら。


この坑道自体が、逆流している。


「……ミレイアさん」


「何」


「西塔、帰還者だけじゃない。塔そのものが壊れてます」


彼女は何も言わなかった。

 ただ、手にした図面を強く握った。


「第二環帯で深層の残渣が出るなら、もう“事故が多い”じゃ済まない。構造異常です。しかも局所じゃない可能性がある」


「つまり?」


「封鎖線を奥へずらしてる場合じゃない。どこで下層と繋がってるか、探さないといけない」


そのとき、胞庭の奥で、また光が揺れた。


今度は一度じゃない。

 二つ、三つ。

 菌糸の房のあいだを、青白い明滅がゆっくり横切っていく。


人影ではない。

 けれど、生き物の動きでもない。


何かの合図のように、等間隔で。


ドーマが槍を握り直す。


「来るか?」


「違う」


俺は首を振った。


「たぶん、風に反応してる。いや……違うな。こっちの灯りか」


ユハが低く唸る。


「見られてるみたいで気味が悪いな」


その感想は、珍しく正しかった。


《胞庭》の菌糸は、生きている。

 それ自体は珍しくない。

 問題は、ただ自生しているだけではなく、坑内の変化に応じて反応しているように見えることだ。


「今日はここまでです」


ミレイアが言った。


判断が早い。

 助かる。


「私もそう思います」


「まだ奥へは行けない?」


「今は無理です。情報が足りないし、帰還路も薄い。ここで一歩踏み込みすぎると、第二話で全滅する」


言ってから、自分で少しだけ可笑しくなった。

 ミレイアも一瞬だけ目を瞬かせ、すぐに口元を緩めた。


「何、その言い方」


「……すみません。つまり、まだ準備不足です」


「分かるわ」


彼女はすぐに真顔へ戻る。


「じゃあ今日は観察結果だけ持ち帰る。封鎖線はこのまま維持。ユハ、入口の標識を書き換えて。第二環帯手前、立ち入り禁止。理由は“未確認沈殿逆流”」


「そんな文言で通るのか?」


「通させるの」


ユハが肩をすくめて標識板を取り出す。


俺は最後にもう一度、白膜の膨らみを見た。

 さっきより少しだけ大きくなっている。

 いや、大きさだけじゃない。

 表面の脈動が、坑道の奥の青白い明滅と、同じ間隔で揺れていた。


西塔は死んだ施設じゃない。

 壊れたまま、どこかが連動して動いている。


昇降籠で地上へ戻るあいだ、誰もほとんど喋らなかった。


ただ一度、ミレイアが図面から目を上げずに言った。


「レオン」


「はい」


「あなたを呼んで正解だった」


それは褒め言葉というより、確認に近い口調だった。

 自分の判断が間違っていなかったと、彼女自身に言い聞かせるような。


「でも、思っていたより悪い」


「ええ」


「西塔を立て直すつもりだったけど、たぶんそれだけじゃ足りないわね」


俺は縦坑の暗闇を見下ろした。

 底は見えない。

 見えないまま、あの白い沈殿と青い菌糸の光だけが、まだ目の奥に残っている。


「まずは、どこで繋がってるかです」


「下と上が?」


「はい。西塔の中で、本来交わらないものが交わってる」


ミレイアはゆっくり頷いた。


「なら次は、その継ぎ目を探しましょう」


地上に着くと、朝の街はもう動き出していた。

 露店の鍋の湯気、荷車の軋み、揚場へ向かう探索者たちの声。昨日と同じ灰鐘坑の朝だ。


だが俺には、その全部が少しだけ違って見えた。


主坑ではなく西塔。

 放棄された赤字坑。

 そこで起きているのは、ただの事故でも、ただの汚染でもない。


迷宮そのものの内部で、沈むべきものが上がってきている。


もしそれが西塔だけの話でなかったら。

 もし灰鐘坑全体に広がる予兆だったら。


ミレイアが外套の襟を立てながら言う。


「今日の記録、昼までにまとめて。午後には上に報告を出す」


「上は信じますか」


「信じなくても、読ませる」


その言い方が少しだけ頼もしくて、少しだけ危うかった。


西塔は、たぶん書類の上で止まる話じゃない。

 もっと下で、もっと物理的に、壊れ始めている。


俺は道具箱の留め具を確認しながら、小さく息を吐いた。


明日からは、入口の掃除じゃ済まない。


西塔のどこかにある“継ぎ目”を見つける。

 深いものと浅いもの、沈むものと上がるもの、その境界が壊れた場所を。


そしてたぶん――それを見つけた先にあるのは、帰れる道じゃない。


もっと下へ続く、壊れた手順の始まりだ。

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