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新訳 太閤記 ~ 転生 豊臣秀吉、未来を識る僕は史実の道を静かに歩む 〜  作者: 条文小説


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1-86 盤石の背中と、天下布武への号砲

挿絵(By みてみん)


 『太閤記たいこうき』は、豊臣秀吉の伝記に用いられる題名。太閤は摂政・関白経験者で、その子が同様に摂関となった者が称する号であるが、ここでは秀吉を指す。秀吉の伝記・一代記の総称として用いられるが、小瀬甫庵の著作である『太閤記』を指すこともある。秀吉を中心とした人物を描いた戯曲作品は特に太閤記物という。

 『絵本太閤記』(えほん たいこうき、旧字体:繪本〜)は、江戸時代中期に書かれた読本よみほん。豊臣秀吉の生涯を描いた講談をもとに、武内確斎が文を著し、岡田玉山が挿絵を入れた。全7編84冊。出典:Wikipedia

 僕の、そして織田家の天下布武を懸けた真の戦いが、圧倒的な熱量と共に幕を開けた。


 目標は京の都。だが、美濃から京へと至る道程には、琵琶湖を抱く巨大な大国――近江国が横たわっている。軍列に揺られながら、僕は前方に広がる江州ごうしゅうの山並みを見つめた。


 この近江という国は、大きく二つの勢力に分かれている。南部を支配しているのは、将軍・足利義昭公の暗殺を企てた我らが最大の怨敵、六角承禎ろっかくじょうてい。そして北部(江北)を支配しているのが、小谷城おだにじょうを居城とする浅井備前守長政あさいびぜんのかみながまさである。


「六角を討ち滅ぼし、安全に上洛の道を通すためには、どうしても北の浅井を味方につけておく必要があった」


 僕は馬上から、背後に続く数万の軍勢を振り返り、小さく呟いた。


 もし六角と戦っている最中に、背後から浅井に襲われれば、織田軍は琵琶湖の畔で完全に挟撃サンドイッチされて全滅する。上洛という壮大な盤面ゲームをクリアするための絶対条件。それは、浅井長政という男をこちらの陣営に引き入れることだった。


 浅井長政。大化の改新で名高い大織冠・藤原鎌足公の後胤こういんとも称される名門の出であり、元々は近江の守護大名である京極家の臣下に過ぎなかった。


 だが、浅井長政の祖父や父・久政ひさまさの代から徐々に力を蓄え、今や主家である京極家を凌ぎ、北近江に武威を輝かせる独立大名へと成長を遂げている。


 特に現当主の浅井長政は、若くして智勇を兼ね備えた見事な良将であった。周辺諸国にもその武勇は轟いており、決して力押しだけで屈服させられる相手ではない。そこで信長が打った布石こそが、戦国大名における最強の外交カード――「政略結婚」であった。


「……おいち様。まさかあの方を嫁がせるとはな」


 数ヶ月前、その計画を軍議で聞かされた時、織田家の家臣たちは一様に息を呑んだものだ。於市おいちの方。信長の実の妹であり、今年で22歳を迎えた彼女は、東国無双と謳われるほどの絶世の美女だった。


 その容貌は春の風に優しくなびく楊柳ようりゅうのごとく。その顔色の艶やかにして麗しいさまは、朝日に光る芙蓉ふようの花が露に濡れて輝くかのごとし。


 ただ美しいだけではない。和歌の道に巧みであり、糸竹(琴や笛などの楽器)の教養にも深い、文字通り織田家が誇る「至宝」である。


 信長は、年来の大志である上洛を遂げるため、愛する妹を惜しげもなく浅井長政へ嫁がせ、強固な同盟(内縁)を結ぶ決断を下した。


「使者には不破河内守ふわかわちのかみを立てろ。結納の品は惜しむな。何としても浅井を振り向かせよ」


 信長のその厳命を受け、織田家の使者は小谷城へと向かった。これが、今まさに進軍している僕たちの背中を盤石なものにした、あの劇的な同盟の始まりだった。


 だが、浅井家への縁談の申し入れは、すんなりと受け入れられたわけではない。小谷城の広間では、浅井の老臣たちによる激しい論争が巻き起こっていたという。

 僕の配下の草の者たちが集めてきた報告によれば、特に強硬に反対したのは、安養寺三郎左衛門あんようじさぶろうざえもんや、遠藤喜右衛門えんどうきえもんといった古参の重臣たちであった。


「長政様!織田信長は、身内すら平気で切り捨てる冷酷な男にございます!妹君を輿入れさせるとは甘い餌。これに飛びつけば、いずれ浅井家は織田に飲み込まれてしまいますぞ!」


「左様!我らは長年、越前の朝倉家と親交を結んでまいりました。ここで織田と結べば、朝倉との義理に反することになりまする!」


 彼らの意見は、戦国のロジックとしては極めて真っ当だった。新興の覇者である織田の急拡大は、周囲の大名にとって脅威以外の何物でもない。美しい姫をもらった代償に、国を丸ごと奪われるなど、戦国の世では日常茶飯事である。しかし、若き当主である浅井長政の瞳は、未来を見据えていた。


「……越前の朝倉義景殿が、天下を動かす器でないことは、皆も知っての通りであろう。対して信長殿は、今まさに将軍家を庇護し、日の出の勢いで上洛を果たそうとしている。古い義理に縛られ、この天下のうねりに乗り遅れれば、浅井家は北近江の山奥で朽ち果てるだけだ」


 長政は、老臣たちの懸念を真正面から受け止めつつも、己の決断を曲げなかった。激しい熟議の末、浅井家はついに織田からの縁談を受け入れる旨の返答を送ってきたのである。


 永禄11年(1568年)の4月。吉辰きちにちが選ばれ、お市の方は華やかな輿入れの行列と共に、美濃から北近江の小谷城へと迎えられた。政略結婚という冷たい響きとは裏腹に、22歳のお市の方と、若く逞しい浅井長政の出会いは、奇跡的なほどに美しいものとなった。


 長政は、比類なき美貌と深い教養を持つお市の方を心の底から愛し、お市の方もまた、智勇兼備で誠実な夫を深く敬愛した。二人は偕老かいろうの契りを細やかに結び、誰もが羨むようなおしどり夫婦となったのである。


「これで、織田と浅井は『唇歯しんしの国』となった」


 唇と歯のように、互いが助け合って不可分な関係となること。両家は千秋万歳を唱え、共に大業を起こそうと固く手を結んだ。これにより、信長様の上洛という巨大な盤面は、ついに完成の時を迎えるかに見えた。


(……だが、前世の記憶を持つ僕だけは、知っている)


 馬上で揺られながら、僕は胸の奥がチクりと痛むのを感じた。


 浅井長政。彼はいずれ、織田と朝倉の板挟みとなり、苦渋の決断の末に信長を裏切ることになる。そして、あの美しいお市の方と引き裂かれ、小谷城で悲劇的な最期を遂げる運命にある。


 歴史の知識ログが、残酷な未来を僕に突きつけている。


「……それでも。今はまだ、浅井は最高の同盟国だ」


 先の悲劇を嘆いて立ち止まるわけにはいかない。僕は小さく頭を振り、歴史の結末を変えるためにも、まずは目の前の権力を握り切らなければならないと、日輪の熱を帯びた決意を新たにした。


 お市の方が輿入れして数ヶ月後。永禄11年(1568年)の8月上旬のことである。


「義弟となった長政と、直に対面して酒を酌み交わしたい。場所は、江州の佐和山さわやま城でどうだ」


 信長が突然発したその提案に、岐阜城の評定の間はひっくり返るような大騒ぎとなった。佐和山城といえば、浅井家の領地である。いくら同盟を結び、妹を嫁がせたからといって、敵のテリトリーへ大将自らがのこのこと出向くなど、正気の沙汰ではない。


「断じてなりませぬ、信長様!!」


 猛将・柴田勝家が、真っ赤な顔をして進み出た。


「浅井長政は新たに当家と因縁を結んだとはいえ、その心底を完全に測り知ることはできませぬ!もし、この会見が我らを誘い込むための罠であったらどうなさるおつもりか!」


「左様です! みだりに他国へ入り給うのは、あまりにも遠慮がなさすぎるというもの。万が一、信長様のお身に何かあれば、織田家は明日にも滅び去りますぞ!」


 丹羽長秀にわながひでら他の老臣たちも、口々に必死の諫言いげんを繰り返した。彼らの言う通りだ。戦国の世において、同盟相手を宴席に招いて騙し討ちにするなど、三好や松永の例を引くまでもなく常套手段スタンダードである。もし浅井の老臣たちが長政を唆し、佐和山城で信長を暗殺すれば、上洛の夢は文字通り灰燼に帰す。


 信長様は床几に深く腰掛けたまま、老臣たちの悲鳴のような抗議を不機嫌そうに聞き流していた。


(……このままでは、同盟にヒビが入る。信長の『信頼の証』を示さなければ、浅井家中の疑心暗鬼は消えない)


 僕は、意を決して列を離れ、信長の前へと進み出た。


「お待ちください。……信長様は、行かれるべきです」


 僕の言葉に、柴田勝家が目を剥いて怒鳴りつけた。


「猿!!貴様、主君を死地へ送る気か!」


「落ち着いてください、勝家殿」


 僕は冷静に周囲を見渡し、そして信長様を真っ直ぐに見つめ返した。


「信長様は、長政殿と強固な縁を結ばれました。しかし、書類上の約束や政略結婚だけでは、人の心は完全に落ちません。天下を共に歩むのであれば、直接対面し、互いの目を見て腹を割らなければ、本当の『親しみ』など生まれません」


 僕は、言葉に力を込めた。


「殊に、初めての謁見です。ここで我らが大軍を率いて完全武装で赴けば、浅井方は『やはり織田は我らを疑っている』と警戒を強めるだけ。……ですから信長様、ここはあえて武器武具を持たず、平和のノーガードを示して赴くのです」


「……丸腰で行けと申すか、藤吉郎」


 信長の口元が、面白そうに歪んだ。


「はい。いかなる百万の敵兵よりも恐ろしい織田信長という男が、自分を信じて無防備な姿でやって来た。その圧倒的な『信頼』を見せつけることこそが、浅井一家の心を根底から帰伏させる、最上の計略ロジックでございます!」


 広間は静まり返った。狂っている。だが、信長という男の狂気を最も理解している僕だからこそ提示できる、悪魔の証明だった。しばしの沈黙の後、信長は扇子でピシャリと膝を叩いた。


「面白い。藤吉郎の申す通りよ。……佐和山へ赴く。供の者は、わずか150人でよい」


「ひゃ、150!?少なすぎます!」


「黙れ。しかも全員、平衣へいいを着用せよ。武具は一切持っていくな」


 老臣たちは絶望に顔を覆った。しかし、信長の決定は絶対である。そして、信長は僕を指差して、ニヤリと笑った。


「近習には、言い出しっぺの木下藤吉郎、貴様一人を連れて行く。俺の盾になる覚悟はできているな?」


「……はっ! この身に代えましても」


 僕は深く平伏した。胸の奥で、日輪の熱が歓喜の炎となって燃え上がった。天下の魔王の命を預かる、たった一人の近習。これほど武士として誉れ高い任務があるだろうか。


 永禄11年8月。僕たちは、わずか150人の平服の供回りだけを連れ、北近江の佐和山城へと足を踏み入れた。城門をくぐる時、浅井方の武将たちの間に走った衝撃と動揺は、手に取るようにわかった。


「おい、見ろ……織田の兵たち、誰も鎧を着ていないぞ」


「槍すらない。なんだあれは。あれが天下を震わせる信長公の軍烈なのか?」


 完全武装で出迎えた浅井軍の兵士たちは、自分たちに向けられた『無防備という名の圧倒的自信』に、言葉を失っていた。そして、信長である。


 漆黒の平服に身を包んだ信長は、周囲の警戒の視線など微塵も介さず、まるで自分の庭を散歩するかのような悠然とした足取りで、佐和山城の本丸へと歩みを進めた。


 そのすぐ斜め後ろには、同じく平服姿の僕、木下藤吉郎ただ一人がピタリと付き従っている。


(……すごい空気だ。ここでもし誰かが「やれ!」と叫べば、僕たちは一瞬で肉塊に変えられる)


 背中を冷たい汗が伝う。だが、僕は決して顔には出さず、信長と同じように不敵な笑みを浮かべて前を見据えていた。百万の敵中を行くがごとき緊張感。


 しかし、大勇不敵の信長と、智謀不思議と評される僕の二人が並び歩くその姿は、浅井の将兵たちの目に、いかなる名刀や名馬よりも恐ろしく、そして頼もしく映ったことだろう。


 広間での会見は、驚くほど和やかに行われた。浅井長政は、信長の器の大きさに深く感銘を受け、自ら進んで下座に座り、義兄としての敬意を尽くした。


「信長公。丸腰で当城へお越しいただいたそのご信頼、この長政、生涯忘れることはございませぬ」


「ふん。長政、お市を泣かせたら容赦はせんぞ」


「ははっ。もったいないお言葉」


 酒が振る舞われ、二人の間に確かな絆が生まれた瞬間だった。この日、佐和山城での対面が首尾よく終わったことで、織田と浅井の同盟は、誰も付け入る隙のない絶対的なものとして完成したのである。


 ――そして、時は現在いまに戻る。


 僕は馬上で、前方に見えてきた近江国境の関所を睨みつけた。佐和山城の会見を経て、北近江の浅井長政は、僕たちの最も強固な盾として背後を守ってくれている。


 もはや、後顧の憂いはない。織田軍数万の暴力リソースは、将軍・足利義昭公を奉じる大義名分のもと、すべて前方の敵――南近江の六角承禎へと向けることができるのだ。


「六角承禎。足利義昭の暗殺を企てたその罪、今こそ清算してもらうぞ」


 背中に結んだ千成瓢箪せんなりびょうたんが、乾いた音を鳴らす。古い義理や権威にすがり、謀略で身を保とうとする旧時代の亡霊たち。彼らを、圧倒的な武力と新しい時代の論理ロジックで粉砕する。


「行くぞ! 全軍、進発!」


 信長の号令が、秋の澄み切った空に響き渡った。それに呼応し、数万の兵たちが一斉に地鳴りのような喚声を上げる。


 僕――木下藤吉郎の胸に宿る日輪は、ついに天下の空へと昇り始めようとしている。


 歴史の大きな転換点となる「上洛戦」。その最大の障害である近江の六角氏を打ち破るための、熾烈にして壮大な戦いが、今まさに火蓋を切ろうとしていた。




【繪本太閤記 作:武内確斎 絵:岡田玉山 寛政9年】




於市おいちかた淺井あさゐ長政ながまさ


信長卿のぶながきやう足利あしかが義昭公よしあきこう守護しゆごし、不日ふじつみやこ攻上せめのぼり、年來ねんらい大志たいしげんと、その手配てくばりさまざまなり。ここに江州がうしう小谷をだに城主じやうしゆ淺井あさゐ備前守びぜんのかみ長政ながまさは、大織冠たいしよくくわん鎌足公かまたりこう後胤こういんにして、江州がうしう京極家きやうごくけ臣下しんかたりしが、ちち久政ひさまさと共に江北かうほく武威ぶゐかがやかし、智勇ちゆうゆう兼備けんび良將りやうしやうなり。信長のぶなが上洛じやうらくこころざししきりなるにより、江州がうしう諸大名しよだいみやう和順わじゆんせざれば上洛じやうらく道路だうろ難儀なんぎなるべしとて、いもうと於市おいちかたもつ淺井あさゐ長政ながまさせしめ、内縁ないえんむすび、力をあはせて上洛じやうらくせんと、不破ふわ河内かはちのかみ使者ししやとなして、淺井あさゐ長政ながまさ縁談えんだんに及びけるに、淺井あさゐ老臣らうしん安養寺あんやうじ三郎左衛門さぶらうざゑもん遠藤ゑんどう喜右衛門きうゑもんなど、意見いけんまちまちなりしかども、つひ織田おだひにまかせ、熟談じゆくだん返答へんたふありて、永祿えいろく十一年じふいちねん四月しぐわつ吉辰きつしんえらみ、於市おいちかた淺井あさゐ長政ながまさす。於市おいちかた、このとき春秋しゆんじう二十二、その容貌ようばう物にたとへば、楊柳やうりうかぜになびくごとく、顔色がんしよくえんうるはしきは、芙蓉ふようつゆにいたむともひつべし。東國とうごく無雙ぶさう美人びじんにして、和歌わかたくみに絲竹いとたけくわし。されば長政ながまさ最愛さいあいかぎりなく、偕老かいらうちぎりこまやかなり。ここにいて織田おだ淺井あさゐ兩家りやうけ千秋せんしうとな萬歳ばんざいを呼び、共に大業たいゲふおこすべきべしとて、唇齒しんしくにとなりにけり。同八月どうはちぐわつ上旬じやうじゆん信長のぶなが長政ながまさと、江州がうしう佐和山さはやまにおいて、初めて對面たいめんげんとて、兩家りやうけたがひ用意よういをなす。織田おだ老臣らうしんいさめていはく、「淺井あさゐ長政ながまさあらた當家たうけ因縁いんえんむといへども、心底しんていはからず。みだりに他國たこくへ入りたまふは、遠慮ゑんりよあるべきことなり」と申しけるに、木下きのした藤吉とうきちすすで、「きみ長政ながまさえんむすび、對面たいめんなくてはしたしからず。ことに初めての謁見えつけんなれば、武器武具ぶきぶぐたづさへず、平和へいわしめして、淺井あさゐ一家いつけ歸伏きふくせしめんにはかじ」と申しぐれば、信長そのどうぜられ、供人ともびとわずか百五十人ひやくごじふにん、ことごとく平衣へいいちやクせしめ、近習きんじゆには木下きのした藤吉とうきちただ一人いちにん大勇だいゆう不敵ふてき信長卿のぶながきやう智謀ちばう不思議ふしぎ木下きのした藤吉郎とうきちらう百萬ひやくまん敵中てきちゆうなりとも、おそれなくぞえにけり。

〜参考文献〜

太閤記 底本:『史籍集覧』第6冊,近藤出版部 - Wikisource

https://share.google/AxQqE2xRgf0LcmxAN

絵本太閤記 武内確斎 著 夕陽亭馬齡 編

夕陽亭文庫 Amazon Kindle https://x.com/bpaaw700


〜舞台背景〜

 太閤記ではレアな女性登場人物なので、話を膨らまそうと思えば膨らませられるのですが、サクッとスピード優先でw

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