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新訳 太閤記 ~ 転生 豊臣秀吉、未来を識る僕は史実の道を静かに歩む 〜  作者: 条文小説


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1-5 矢作の月、踏みつけられた尊厳

挿絵(By みてみん)


 『太閤記たいこうき』は、豊臣秀吉の伝記に用いられる題名。太閤は摂政・関白経験者で、その子が同様に摂関となった者が称する号であるが、ここでは秀吉を指す。秀吉の伝記・一代記の総称として用いられるが、小瀬甫庵の著作である『太閤記』を指すこともある。秀吉を中心とした人物を描いた戯曲作品は特に太閤記物という。

 『絵本太閤記』(えほん たいこうき、旧字体:繪本〜)は、江戸時代中期に書かれた読本よみほん。豊臣秀吉の生涯を描いた講談をもとに、武内確斎が文を著し、岡田玉山が挿絵を入れた。全7編84冊。出典:Wikipedia

 矢作川の川音が、夜更けだというのに絶えることなく耳の奥を打ち続けていた。


 尾張を離れてから何度目の月になるのか、もはや数える気力もない。草履の紐は擦り切れ、肩に食い込む荷縄の跡だけが、僕がまだ倒れていないあかしのように赤黒く残っている。


 街には、旅人の疲れなど意にも介さぬ灯が並んでいた。味噌を煮る匂い、馬の鼻息、酔客の笑い声――そのどれもが、自分だけ別の世界に立っているようで、妙に遠かった。


 流浪の果て、僕の足は三河の岡崎へとたどり着いていた。


 成長期の身体に対して圧倒的に栄養が足りていない。骨が軋み、視界がときおり明滅するほどの疲労が、12歳になった僕の身体を支配していた。


 その夜、僕は岡崎橋――矢作川やはぎがわに架かる長い木橋の上にいた。

 

 見上げる空には、信じられないほどに美しい満月が浮かんでいる。現代の日本では決して見ることのできなかった、冷徹なまでに清烈な輝き。川面はその光を浴びて、まるで砕けた銀を流したようにきらめいていた。

 

(現代なら、僕はただの家出少年か浮浪児として、どこかの施設に保護されていたんだろうか……)

 

 そんな感傷すら、押し寄せる睡魔に溶けていく。僕は橋の欄干の根元、通行の邪魔にならない隅の板の上に身を横たえた。硬い木肌が、熱を持った僕の頬に心地よい。


 胸の奥の太陽が、消え入るような微かな熱を放ち、僕の意識を深い眠りの底へと誘っていった。

 

 どのくらいの時間が経っただろうか。突如として、凄まじい衝撃が僕の側頭部を駆け抜けた。

 

「がはっ……!?」

 

 痛みに息が詰まる。誰かの無骨な足が、眠っていた僕の頭を容赦なく蹴り飛ばした。視界が火花を散らし、激しい眩暈の中で僕は木板に顔を打ち付けた。鼻腔に鉄の味が広がる。

 

「おい、こんなところに小汚い生ゴミが転がっていやがる。邪魔だ、退かせ」

 

 低く、地鳴りのような声。朦朧もうろうとする意識の中で目を凝らすと、月光を背に受けた巨大な影が僕を見下ろしていた。大柄な体躯に、鈍く光る当世具足。その背後には、同じように殺気を孕んだ、武器を手にした男たちが十数人も控えている。

 

 乱世の夜を徘徊する、本物の野武士たちだ。普通の子どもであれば、恐怖に腰を抜かし、声を殺して許しを請うただろう。ここで一歩間違えれば、文字通り「辻斬り」に遭って僕の人生は二度目の幕を閉じる。

 

 けれど、激痛の後に僕の胸を満たしたのは、恐怖ではなく、冷徹なまでの怒りだった。現代人としての尊厳。寺で磨いた、不条理に屈しないための静かな意志。


 それらが、胸の奥の太陽に一気に火をつけた。

 

 僕はゆっくりと、けれど一切の無駄のない動作で立ち上がった。泥と血で汚れた着物の裾を払い、まっすぐに、その巨漢の瞳を射抜く。


「……失礼ではありませんか?」

 

 僕の声は、静かだった。夜の川音に消されてしまいそうなほどに低い、けれど、不思議なほどによく通る理知的な響き。


 巨漢の男――蜂須賀小六正勝は、一瞬、呆気にとられたように眉を動かした。まさか踏みつけにした浮浪児が、これほど堂々と自分を睨み返してくるとは思わなかったのだろう。

 

「僕は子供だけど、だからって好き勝手していい理由にはならないでしょう。通りたいなら、蹴る前に言葉で退かせば済む話です。力で踏み越えるのは、人のやることじゃない」

 

 背後の野武士たちが、一斉に息を呑む音が聞こえた。


「このガキ、頭領に向かって何を……!」


 一人の野武士が刀の柄に手をかけたが、小六はそれを手で制した。

 

 小六は一歩、僕に近づいた。月光が彼の厳つい顔を照らし出す。その瞳は、僕を値踏みするように細められていた。


 彼は気づいたのだ。僕の身体は確かに12、3歳の貧相な子どもだが、その瞳の奥にある輝きが、到底その年齢のそれではないことに。数百年の時間を超えてきた、底知れない「深み」がそこにはあった。

 

「……はは、はははは!」

 

 突然、小六が腹の底から笑い声を上げた。橋が振動するかと思うほどの豪快な笑いだ。

 

「こいつは驚いた。ただの行き倒れかと思えば、随分と生意気な口を利く。いや、見事な眼光だ。思わずこちらの足がすくむかと思ったぞ」

 

 小六は無骨な手を頭の後ろに回し、にやりと笑った。


「悪かったな、失礼を謝ろう。俺は蜂須賀小六。見ての通り、このあたりの野武士を束ねている。……さて、小僧。お前、何処どこの国の誰の子だ? その度胸と一言、ただの百姓の倅とは思えんが」

 

 僕は静かに息を吐き、胸の熱を落ち着かせた。


「……日吉丸です。行く当てもなく、仕える相手もいません。ただ、その日を生き延びるために旅を続けています」

 

 小六は僕の言葉を咀嚼そしゃくするように顎を撫でた後、目を輝かせた。


「行く当ても、あるじもいないか。ならば、俺について来い。俺のもとで奉公するなら、食うに困らぬように使ってやる。どうだ?」

 

 野武士の配下になる。それは、現代の倫理観からすれば「犯罪組織への加入」に他ならない。けれど、この戦国時代において、それは一つの立派な「生存戦略」だった。


 他人の敷地で奴隷のように使い潰されるよりは、この男の器の近くで、僕がどこまで通用するかを試してみたい。 


 そして何より、僕は知っている――怯えた言い訳でも、媚びた追従でもない。腹を決めた日吉丸の短い答えを。


「……分かりました。お言葉に従い、お仕えいたします」

 

 僕は深く一礼した。


 こうして、僕の流浪の旅は終わりを告げ、蜂須賀小六という巨大な渦の一員としての、新しいサバイバルが始まった。


「俺たちはな、日吉。金持ちの蔵を破って財を奪い、欲しいものを欲しいままに手に入れて生きるんだ」


(⋯いや、それ⋯ただの盗賊では?)

 

 小六の言葉は、要するに強盗の肯定だった。僕が彼らの仲間に加わったその日の夜、小六はすぐに僕に最初の「任務」を課した。

 

「お前がただ生意気なだけか、本当に使える奴か試してやる。今夜の仕事で、岡崎外れの金持ちの屋敷へ俺たちを案内しろ。上手くやれたら、褒美は弾んでやる」

 

 僕は頷き、小六たちを先導して夜の岡崎を歩いた。試されている。もしここで役に立たなければ、僕はすぐに切り捨てられるだろう。

 

 たどり着いたのは、町外れに並ぶ三軒の巨大な屋敷だった。


 見上げれば、塀は異常なほどに高く、その上部には「忍び返し」と呼ばれる、鋭利な竹串や鉄杭が密に植えられている最高峰のセキュリティシステムを完備した要塞のような邸宅だ。

 

「頭領、東の端の屋敷が良さそうですな。入りやすく、裏手の林へすぐ逃げ込めます」

 

 手下の一人がそう進言すると、小六が頷いた。


「よし、押し入るぞ」


 その言葉と共に、筋骨隆々の男たちが巨大な大槌を構え、力任せに表門を打ち破ろうとした。

 

「――待ってください」

 

 僕はとっさにその腕を掴んだ。男が「あ? 何だガキ」と不快そうに僕を睨む。

 

「隙を突いて奪うんでしょう。ここでそのような大音を立てれば、屋敷中、あるいは近隣の警備密度が一気に跳ね上がります。作戦の失敗確率を高めるだけでなく、退路を塞がれて全滅する危険性がある。力任せじゃ、騒ぎが大きくなるだけです」

 

 現代の潜入ミッションの定石セオリーだ。隠密ステルスこそが、生存率を最も高める。

 

「じゃあ、どうすんだよ。この高い塀を飛び越えろってのか?」


「僕が中から門を開けます。ここで待っていてください」

 

 僕は周囲の地形を素早く観察スキャンした。屋敷の敷地内から、一本の柿の大木が塀を越えて外側へと大きく枝葉を広げているのが目に留まった。

 

(あの枝の太さ、しなり……、そして僕の今の体重は推定三十キロ。流体力学的な風の影響を考慮しても、先端の細い枝を伝えば、十分に塀の内側へ侵入する足場として機能する)

 

 脳内で瞬時に物理的な計算の方程式が組み上がる。僕はさらさらと、猿のような身軽さで柿の木に登り始めた。現代の肉体移動術パルクールの知識を総動員し、重心を常に安定させながら、木肌との摩擦係数を意識して足を運ぶ。

 

 ざわざわと葉が擦れる音に紛れ、僕は太い枝から細い梢へと体重を移した。枝がみしりと音を立ててしなるが、折れることはない。


 そのまま、塀の頭上へと身体を滑り込ませ、忍び返しの隙間を縫って、敷地内の柔らかな土の上へと音もなく着地した。膝を深く曲げて衝撃を分散させる。完璧な着地だ。

 

 僕は影に潜みながら表門へと駆け寄り、内側から巨大なかんぬきを静かに引き抜いた。ギィ……と、かすかな音を立てて門が開く。

 

 外で待っていた小六たちが、驚愕の表情で僕を見つめていた。

 

「……開きました。早く」

 

 僕が手招きすると、小六は不敵な笑みを深くし、「野郎ども、入れ!」と低く下知した。野武士たちは津波のように屋敷へと流れ込み、財宝や衣服を次々と奪い去っていった。


 しかし、どれほど完璧な潜入であっても、不確定要素イレギュラーは存在する。物音に気づいた使用人の一人が大声を上げた。

 

「賊だ! 盗賊が入り込んだぞ! 誰か来い!」

 

 静寂は一瞬にして破られた。屋敷の奥から、松明の光が次々と灯り、手々に棒や斧を持った屈強な男たちが、上を下への大騒ぎで押し寄せてくる。

 

「日吉、退くぞ!」


 小六の声が聞こえた。野武士たちは手際よく財宝を抱え、開いた門から一斉に外へと逃げ出していく。

 

 僕も彼らの後を追おうとした。けれど、悲しいかな、この12歳の身体の歩幅は大人のそれよりも遥かに短い。


 さらに、逃げ惑う家人たちの動線に巻き込まれ、僕は完全に退路を断たれてしまった。

 

(マズい……。逃げ遅れた。完全に孤立したな)

 

 松明の赤い炎が、刻一刻と僕のいる中庭へと近づいてくる。見つかれば、たちまち捕らえられ、なぶり殺しにされるのは目に見えている。


 心臓が早鐘を打つ。胸の奥の太陽が、警告を発するように激しく熱を帯びる。


 心理学の知識が、僕の脳内で火花を散らす。人は恐慌パニックになると、一番大きな音へ意識を奪われる。


 その知識は、誰かに教わったものではない。遠い未来で生きていた僕の記憶の底から、危機に反応するように自然と浮かび上がってくる。


 視線を巡らせる。屋敷の中庭には古い井戸があった。そして足元には、庭石として置かれていた、大人の拳ほどの石。


 (……使える)


 僕は全身の筋力を振り絞り、その重い石を持ち上げた。そして、井戸の深い闇の奥へと、放物線を描くように投げ込んだ。

 

 ――ドォォン!!!

 

 狭い井戸の空間で反響した水音は、想像以上の巨大な破壊音となって中庭に響き渡った。


 すかさず、僕は自分の喉が張り裂けんばかりの大声を張り上げた。子供の高い声を活かし、恐怖パニックに怯える家人の声を完璧に模倣して。

 

「大変だ! 盗賊が井戸に落ちたぞ! こっちだ!」

 

 その絶叫は、押し寄せてきた家人たちの動きを完全に硬直させた。

 

「何、井戸だと!?」


「泥棒が落ちたか! 逃がすな、井戸を取り囲め!」

 

 松明の明かりが、一斉に井戸の周りへと殺到する。誰も彼もが、水面の波紋を覗き込もうと必死になり、背後の闇への警戒が一瞬解けた。

 

(うまく引っかかった!)

 

 僕はその喧騒の隙を突き、猫のように姿勢を低くして、松明の光が届かない建物の影を縫うように走り抜けた。


 開け放たれたままの表門を潜り抜け、夜の街道へと飛び出す。後ろを振り返る余裕なんてない。ただひたすらに、冷たい夜風を肺に吸い込みながら、暗闇の中を駆け抜けた。


 どれほど走っただろうか。足の感覚がなくなり、肺が焼け付くような痛みを訴えたとき、僕はようやく足を止めた。周囲は静まり返っている。追手の羽音も聞こえない。


 僕は、生き延びたのだ。あの絶体絶命の虎口ここうから、自分の知恵だけで脱出してみせた。

 

 へたり込んだ草むらから空を見上げると、東の地平線が、わずかに紫から茜色へと変わり始めていた。夜が明けようとしている。朝露に濡れた僕の手は、擦り傷だらけで血が滲んでいたけれど、不思議なほどに心地よい達成感が身体を包んでいた。

 

 胸の奥の太陽が、優しく、労うように脈打つ。

 

 あの日、アスファルトの上で死んだ僕は、今、この戦国の泥の中で確かに泥臭く生きている。『大物の幼児』、『渥淫あくいんの麒麟児』。人々が僕に貼ったその大それたラベルが、真実か否かはどうでもいい。


 僕はただ、この手で、この知恵で、明日という日をむしり取りたいだけだ。その積み重ねの果てに、もし、この国を照らす大きな光が待っているのだとしたら――それも悪くはない。

 

「……よし、行こう」

 

 僕は立ち上がり、黄金色の朝焼けに向かって歩き出した。



【繪本太閤記 作:武内確斎 絵:岡田玉山 寛政9年】




日吉丸ひよしまる小六ころく


 ここに尾州びしゅう海東郡かいとうごおり住人じゅうにん蜂須賀はちすか小六ころく正勝まさかつといへるものあり。みだれたるならひにて、近国きんごく野武士のぶしかたらひ、東国街道とうごくかいどう徘徊はいかいし、落武者おちむしゃ武具もののぐり、人家じんか財宝ざいほううばひ、その手下てしたぞくするもの一千余人いっせんよにんいきほ近国きんごくふるひける。ある属手よてしたあまた引具ひきぐし、岡崎橋おかざきばしわたりけるに、かの日吉丸ひよしまるこのはしうえによくて、前後ぜんごらでありけるを、小六ころくとおりざまに日吉丸ひよしまるかしらぐる。日吉丸ひよしまるをさまし、おおきにいかり、「なんじなにやつなれば不禮ふれいをなすや。われ幼稚いとけなしといへどもなんじがためにはずかしめをこうむいわれなし。まえきたれいをなしてとおるべし」とふ。小六ころくおどろれば、十二三歳の小児せうになりければ、こころはなはおそれ、おもはざりき不禮ふれいしゃし、「さてしもなんじ何国いづくいかなるものなるぞや。いとけなとして不敵ふてき一言いちごんかんずるにあまりあり。われしたが奉公ほうこうせば、あつめぐみて召使めしつかふべし」とたづねけるに、日吉丸ひよしまるしかじかのことを物語ものがたり、「もとよりくべきかたもなく、つかふべき主人しゅじんもなし。おほせにしたがつかたてまつらん」とふ。小六ころくおほいよろこび、「我々がぎょうとするは、鐵壁てっぺきかたきをやぶり、財宝ざいほううばひ、こころのままに榮耀えいようをなす。なんじ幼稚いとけなしといへどもかしこものなり。今宵こよい奉公ほうこう手始てはじめに、しかるべき豪富がうふいえ手引てびきして、其方そのほう器量きりやうすべし。こうによりてしょうすべし」とふ。日吉丸ひよしまる領承りょうしょうし、さきって岡崎ざきまちはづれにいたれば、富有ふゆう家居いへゐ三軒さんげんばかり、かきを高くし、しのがえみつになし、用心ようじん堅固けんごかまへたり。小六ころく下知げぢして、「ひがしはしなるいえこそるに便たよりありて退しりぞくに心易こころやすし。かのいえるべし」とふ。手下てしたものども、心得こころえたりと戸口とぐちり、つちもっ打破うちわらんとす。日吉丸ひよしまるこれをとどめ、「きょうかがうてたからうばふに、おとしては勝利しょうりあらじ。われこのもんひらくべし。そこにたせたまへ」とてあたりるに、かき大木たいぼくありて、その枝葉しえふ繁茂はんもしてへいうえおほへり。日吉丸ひよしまるさらさらとこののぼり、えだつたこずゑいたり、ついへい取附とりつきて門内もんないり、やがてうちよりひらけば、小六ころくともがらやすやすとしのり、財宝ざいほう衣服いふくあまたうばひ、早々 けるに、家内かない大勢おほぜいまし、「すはや盗賊たうぞく入りたり」と、手々にぼうよきと、うえしたへとさわぎける。日吉丸ひよしまるはいかがしておくれけん、ただ一人いちにんあとに残り、見附みつけられなばたちまちへらるべしと即智そくちし、手頃てごろいしうちみ、あっと一聲ひとこえさけびければ、「すは盗賊たうぞくなかちたり」とて、皆々ここにあつまれば、このひま日吉丸ひよしまる虎口ここうのがれ、抜きぬきあししておもてあとをもずして出行いでゆきけり。

〜参考文献〜

太閤記 底本:『史籍集覧』第6冊,近藤出版部 - Wikisource

https://share.google/AxQqE2xRgf0LcmxAN

絵本太閤記 武内確斎 著 夕陽亭馬齡 編

夕陽亭文庫 Amazon Kindle https://x.com/bpaaw700


〜舞台背景〜


―街には、味噌を煮る匂い、馬の鼻息、酔客の笑い声―


 昔、戦国転生作品で『⋯漂う醤油の香り』と書いたら、「戦国に醤油は無い!」とコメント頂き、以来「味噌…味噌…」と確認する癖がつきました。トラウマですw

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