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#10 不可視

 エーベルハルト大将が右ルートの最奥部で見つけた巨大なパイプオルガン風の機械を「末端だ」と断じた結果、我々に新たな命令が下されることとなった。

 それは、分岐点の左側ルートに向かう、というもの。そちら側にこそ、大将閣下が渇望する「本体」が眠っているのだという。

 我々、第二対竜戦闘隊は十分な休息も与えられないまま、再び地獄の底へと機首を向けることになった。右側の空洞を制圧するため、身を削るほどの死闘を繰り広げたというのに、上層部にとってはただの「外れくじ」に過ぎなかったのだ。末端の兵士の命など、彼らの手の中ではチェスの駒以下の価値しか持たないらしい。


 作戦開始の号令と共に、千二百馬力のエンジン音を轟かせ、数十機の「撃竜」と「双胴竜」が分岐点の左側へと向かうため、離陸を開始する。

 第二階層の基地からおよそ二十キロ先にある左側の洞窟への分岐点は、右側のような圧倒的な金属の回廊ではなかった。むしろ第一階層に近い、ゴツゴツとした岩肌が連続する自然の洞窟に近い様相を呈している。だが、所々で岩盤が削れ、その奥から冷たい金属の装甲や太い配管が覗いているのが見える。やはりこの空洞全体が、何らかの超巨大な人工物を覆い隠すためのカムフラージュであることはもはや明白だった。

 編隊の先頭集団を飛ぶ私の機体の計器盤で、魔力探知機がけたたましい警告音を鳴らし始めた。それは敵が五千メートル以内に現れた、ということを示している。


『前方に敵影! ワイバーン級、およそ二十!』


 シュタイナー大尉の鋭い無電が響く。だが、私の視界には岩肌と暗闇しか見えない。


「距離三千! ですが、敵影を視認できず!」


 私が無電で叫ぶと同時に、他の機体からも戸惑いの声が上がり始めた。

 通常ならば、この距離になれば翼竜の巨大なシルエットが見えるはずだ。発光弾の薄明かりの中とはいえ、二十匹もの巨獣の群れが隠れられるような場所ではない。だが、探知機は確実に正面からの接近を告げている。


『距離二千! 探知機の反応は強くなっています! しかし何も見えません!』

『どういうことだ、計器の故障か!?』


 隊員たちの間に動揺が走る。が、事態の深刻さが伝わったのは、その直後だった。

 何もないはずの虚空から、突如として陽炎のようなものが歪んだかと思うと、灼熱の(ブレス)の魔導の火柱が三本、我が編隊のど真ん中を一直線に薙ぎ払った。


『回避! 散開しろ!』


 隊長の怒号が響くよりも早く、一機の双胴竜が炎に飲み込まれた。断末魔の悲鳴すら上げる間もなく、機体は空中で一瞬にして火だるまとなり、爆散しながら岩壁へと叩きつけられる。

 毎度思うことだが、複座の双胴竜は動きが鈍い。その分、犠牲も多い。このため、撃竜の操縦士の育成を急速に進めているというが、なかなか魔導士と操縦士の両方をかけもてる人材が見つからないというのが現状だ。

 それゆえ、操縦士と魔導士が別々の双胴竜が主力機とならざるを得ないのだが、機体がその分大きく、かつ動きも鈍いことから、被弾率が高い。

 その欠点が、今回も出てしまった。

 私は操縦桿を限界まで倒し、機体を錐揉みさせながら炎の軌道から逃れた。だが、回避した先にも敵の姿はない。


『もしや、光学迷彩か。魔力で光を屈折させて、姿を消しているというのか?』


 隊長機からの無電で、私は驚愕する。その間にも、虚空のあちこちが歪み、見えない敵からのブレスが次々と襲い掛かってくる。

 魔導探知機上は、二十匹のワイバーン級。それが完全に姿を消して、四方八方から我々を包囲しているのだ。

 双胴竜の後席に乗る魔導士たちが、探知機の反応を頼りに魔導砲を撃ち放つ。だが、魔力探知機が示すのはあくまで大雑把な方向と距離だけであり、照準を合わせるほどの分解能はない。放たれた光の魔弾は、虚しく岩壁を穿つだけだった。


『駄目だ! 見えなければ当てられない!』

『どこだ、どこから撃ってくる!?』


 無線はパニックに陥った隊員たちの悲鳴で埋め尽くされている。見えない敵からの容赦ない攻撃。それは、これまでのどんな巨大な竜を相手にするよりも、兵士たちの心を確実におかしくしていく。


「我が魔導の瞳よ、真実を映し出せ!」


 私は左手で魔石の杖を握り締め、自身の眼球に直接魔力を注ぎ込む詠唱を唱えた。

 それは、魔力探知の魔導。物理的な光の波長を遮断し、空間に漂う魔力そのものの輪郭を視覚化する高度な術式だ。

 直後、私の視界が反転した。暗闇の中、空間に漂う強烈な魔力の塊が、青白いシルエットとなって浮かび上がる。

 見えた。

 周囲を取り囲むように、二十匹のワイバーン級が空中に漂っている。奴らの表面を覆う光学迷彩の魔導が特殊な波長を放ち、周囲の景色と同化させているのだ。


「そこだっ!」


 私は操縦桿を引き、最も近くにいた青白いシルエットの眉間めがけて二十ミリ魔導砲を放った。

 私の放った魔弾が、ワイバーンの鱗を突き破り、見えない竜の頭部を粉砕する。空中に突如として大量の鮮血と肉片が現れ、それらが重力に従って落ちていくことで、ようやくそこに敵が「いた」ことが証明された。


『フィッシャー軍曹! 貴官には見えるのか!?』

「はい、魔力探知魔導による視覚強化をしました! ですが、私一人では……」


 言い終わる前に、三匹の見えないワイバーンが私に向かって急降下してきた。

 私は機体をスリップさせて炎をかわすが、魔導視界を展開したままの激しい機動は脳に凄まじい負担をかける。視界が明滅し、強烈な吐き気が込み上げてきた。

 相手はまだ十九匹もいる。いくら私が見えたところで、この機動力と数では、一機ずつ落としていく前に味方が全滅してしまう。他の機体からは依然として敵の姿は見えず、防戦一方ですらない、一方的な的になっている状態だ。


『全機、撤退! これ以上の戦闘は不可能だ、作戦を立てるため、一時後退する。全速で現空域を離脱!』


 シュタイナー大尉の苦渋に満ちた撤退命令が下った。

 我々は再び、仲間を失う屈辱に耐えながら、命からがら第二階層の前線基地へと逃げ帰るしかなかった。


「また逃げ帰ってきたのか、シュタイナー大尉!」


 仮設滑走路に降り立ち、オイルと汗にまみれた体をコックピットから引きずり出した我々を待っていたのは、作戦参謀レーマン大佐の冷酷な怒声だった。

 大佐は、整列した我々の前に歩み寄り、忌々しげに顔を歪めた。


「右ルートでは敵前逃亡し、左ルートでも尻尾を巻いて逃げ出すとは! 第二対竜戦闘隊は、臆病者の集まりか! 大将閣下は一刻も早い制圧を望んでおられるのだぞ!」

「レーマン大佐、敵は強力な光学迷彩とも呼べる不可視の魔導を展開しておりました。目視での照準が不可能な状態での戦闘継続は、部隊の全滅を意味します。作戦を立てねば、貴重な魔導士たちを無駄に失います」


 シュタイナー大尉は直立不動のまま、静かに、しかし毅然と言い返した。


「目視できぬなら、探知機を使って当てればよかろう! 貴様らは軍の最新鋭機を何だと思っているのだ!」

「魔力探知機では魔導砲の照準を合わせるほどの精度がありません。フィッシャー軍曹の魔導視界によって一機を撃墜しましたが、彼女一人にすべてを任せるのは非現実的です。敵を可視化する手段がない限り、再出撃は自殺行為に等しいと愚考します」


 大尉の正論に対し、レーマン大佐は顔を真っ赤にして激昂した。


「手段がないなら考えろ! それが貴様ら前線指揮官の仕事だろうが! 燃料と弾薬補給後に再出撃だ、それまでに手段を講じておけ!」


 それだけ言い捨てると、大佐は踵を返して司令部テントへと去っていく。私は握りしめた拳が震えるのを止められなかった。今にもその背中に向かって、殴りつけてやりたい気分だ。

 考えろだと? それこそがお前ら参謀の仕事だろうが。自分たちは安全な後方で紅茶でも啜りながら、命懸けで戦う我々に無理難題を押し付けるだけ。彼らは私たちの命を何とも思っていない。ただ、この隕石孔の奥にある「何か」を手に入れるためだけの、使い捨ての道具としか見ていないことがはっきりと分かる。

 が、言えるはずもない。相手は上級士官、こちらは下士官。階級差が大きすぎる。隊長ですらも大尉だ。尉官と佐官という差ですらも大きいというのに、軍曹と大佐ではまさに天地の差だ。だから、言い返せない。

 やり場のない怒りに唇を噛み締めながら、私はふと、飛行場の片隅で行われている光景に視線を移す。

 到着したばかりの補充部隊、第三対竜戦闘隊のパイロットたちが、この地下空間での狭所戦闘に慣れるための模擬空戦訓練を行っていた。

 互いの機体の尾部を取り合う激しいドッグファイト。魔導砲は使わず、機首に搭載された七.七ミリ機関銃だけで相手を狙う訓練だ。

 ダダダダッという軽い銃声とともに放たれた弾丸が、標的となった機体の装甲に命中する。だが、機体は貫かれず、代わりにべちゃりという音とともに、鮮やかな蛍光オレンジ色の塗料が機体に張り付いた。

 それは実弾ではなく、ペイント弾だ。訓練用の弾丸であるそれは、命中度を測るために用いられる。私も予科練時代に、よく使ったものだ。

 その鮮やかなオレンジ色の斑点を見た瞬間、私の脳内に稲妻のような閃きが走った。


「……そうだ、これだ!」


 私は無意識に呟き、そして駆け出していた。


「隊長! シュタイナー大尉!」


 機体の影で顔を洗っていたシュタイナー大尉のもとへ駆け寄る。大尉はタオルで顔を拭いながら、怪訝そうに私を見た。


「どうした、フィッシャー軍曹。何かまた、策でも思いついたか?」

「はい! あの見えざる敵を、全機から見えるようにする策です!」

「なんだと? そんなことが、可能なのか?」

「ペイント弾です。私の撃竜の七.七ミリ機銃の弾倉を、すべて訓練用のペイント弾に換装してください」


 私の提案を聞いた大尉は、一瞬目を丸くしたが、すぐにその意図を理解したように目を細めた。

 七.七ミリ機銃は、翼竜の硬い鱗と防御魔導(シールド)を貫くことはできない。実戦では目くらまし程度の意味しかない代物だ。だが、物理的な塗料をやつらに「塗りつける」ことができる。


「私が魔力探知で敵を捉え、ペイント弾を叩きつけます。見えない竜の身体といえど塗料が張り付けば、それは見えない敵を可視化できる。そうなれば……」

「つまり、他の機体からも目視で魔導砲を当てられるようになる、というわけか」


 隊長の目に、微かな希望の光が宿るのがわかる。


「よし、その作戦で行こう。すぐに整備兵長に連絡だ。第一、第二戦闘隊の全機にも作戦を伝達する。お前は見えないワイバーン級を露わにするための、完璧な『観測手(スポッター)』に専念せよ!」

「はっ!」


 基地の整備班は、私の突飛な要求に首を傾げながらも、即座に動いてくれた。私の機体の機銃弾倉から実弾が抜き取られ、鮮やかな蛍光塗料が詰まったペイント弾が限界まで装填される。

 作戦は至ってシンプルだ。他の機体は回避行動に専念して敵の注意を惹きつける。その隙に、私が魔導視界で敵の輪郭を捉え、ペイント弾でマーキングしていく。色がついた竜から順に、味方が魔導砲で粉砕する。

 一時間後。千二百馬力のエンジンが再び咆哮を上げ、我々は左ルートへの再出撃を果たした。


『来たぞ! 距離三千、探知機に反応あり!』


 隊長機からの声が、無線で届く。

 前回の戦闘と全く同じ状況だ。前方には暗闇の空間が広がるだけで、敵の姿はどこにもない。

 だが、今回は違う。


「魔導視界、展開します!」


 私は杖を握り、眼球に魔力を集中させた。視界が反転し、青白い魔力のシルエットが十九個、空間に浮かび上がる。

 奴らは再び、我々を包囲するように散開し、見えない(ブレス)を放つ準備に入っていた。


『全機、回避運動開始! フィッシャー機への注意を逸らせ!』


 隊長の号令とともに、味方の戦闘機が乱舞するように軌道を変える。見えない敵からの攻撃を、探知機の反応と直感だけで避ける命懸けの囮行動だ。

 私はその乱戦の隙間を縫うようにスロットルを押し込み、一番手前にいた青白いシルエットの背後へと回り込んだ。

 操縦桿のトリガーを引く。

 ダダダダダッと、七.七ミリ機銃から放たれたペイント弾が虚空に向かって一直線に吸い込まれていく。直後、何もないはずの空中に、べちゃり、べちゃりと鮮やかな蛍光オレンジ色の斑点が無数に咲き誇った。塗料は不可視の鱗表面に強固に張り付き、空中に巨大な竜のシルエットを毒々しい色で浮かび上がらせた。


「一匹目、マーキング完了! 見えますか!」

『よく見えるぞ! 逃がすか!』


 すかさず、ヴァーグナー曹長の撃竜が反転し、オレンジ色に染まった竜めがけて二十ミリ魔導砲を放った。

 魔弾は見事、塗料が集中している胴体中央に直撃し、見えない竜を粉砕した。空中に血とオレンジ色の塗料が混ざり合って飛び散る。


『よし、その調子だ! 次を頼む!』

「了解!」


 私は機体を翻し、次々と魔力のシルエットを追いかけた。

 普段は、ほとんど役に立たない七.七ミリが、これほど頼もしいと思ったことがない。魔導砲とは違い、硝煙の香りとガサツな射撃音が、今度ばかりは誇らしく感じた。第三対竜戦闘隊が配備され、さらにペイント弾による訓練を行っていたことも幸いした。でなければこんな作戦、思いつきもしなかった。

 味方の囮機動のおかげで、敵のフォーメーションは崩れている。私は背後から、あるいは側面から、容赦なくペイント弾の雨を降らせる。

 虚空に次々と浮かび上がる、不気味なオレンジ色の竜たちが混乱に陥る。

 見えないはずの敵が、正確に当ててくる。命ある者であれば、恐怖以外の何物でもないだろう。

 それらはもはや「見えざる恐怖」ではない。ただのいつもの「的」だ。


「八匹目、九匹目、マーキング!」

『よし、撃てっ!』


 双胴竜の後席から、怒りに満ちた魔導士たちの叫びとともに光の魔弾が放たれる。先ほど僚機を落とされた恨みを晴らすかのように、オレンジ色に染まったワイバーン級が次々と光の雨に貫かれ、堕ちていく。

 光学迷彩という最大の武器を無効化されたワイバーン級は、訳も分からず混乱しているようだった。彼らの動きはちりぢりとなり、明らかな動揺が生じている。

 私は魔力探知による頭痛と吐き気に耐えながら、ペイント弾を撃ち尽くす勢いでトリガーを引き続けた。

 そして十分後。

 最後に残った一匹の頭部に私のペイント弾が張り付き、シュタイナー大尉の魔導砲がそれを吹き飛ばした瞬間、戦闘は終わった。

 ちょうど、ペイント弾が尽きる。数百発のペイント弾だが、たかが二十匹相手につい勢いよく撃ち過ぎた。危なかったな。

 ともあれ、二十匹の不可視のワイバーン級は、一機の味方機も道連れにすることなく、すべてこの岩壁の底へと散った。

 これにより、左側への航路が確保されたことを示す。我々の作戦は、成功した。


『周囲に魔力反応なし。全機、作戦終了。よくやった!』


 隊長の疲労と安堵が混ざった声が無線に響き、各機から歓声が上がる。

 私も、杖を握っていた左手を離し、操縦席の背もたれに深く体を預けた。鼻から血が垂れているのを袖で乱暴に拭いながら、大きく息を吐く。

 勝った。知恵と仲間の連携で、理不尽な死地を乗り越えたのだ。


 第二階層の基地へ、帰投する。

 整備兵らが我々を出迎えてくれた。が、私は今度こそ軍上層部から、何らかの労いの言葉があるのではないかと、ほんの少しだけ期待していた。前人未到の迷宮の奥、見えざる敵を鮮やかな機転で撃ち破り、被害ゼロで帰還したのだ。

 だが、私を待っていた現実は、あまりにも冷ややかなものだった。

 滑走路に降り立った我々を出迎えたのは、またしてもレーマン大佐だった。彼は無傷で帰還した戦闘機隊を一瞥すると、表情一つ変えずにシュタイナー大尉に向かってこう言い放った。


「想定より時間がかかったな、シュタイナー大尉。次は陸軍部隊を伴い、さらに奥へ進軍することになる。休んでいる暇はないぞ、さっさと機体の整備を終わらせろ」


 群の中枢部にいる士官からの言葉は、それだけだった。

 命懸けの作戦の成功に対する賞賛も、疲弊した兵士たちを労う言葉も、一切なかった。まるで、我々がおこなったことが当然だと岩ばかりの、無機質な態度をみせただけだった。

 その後ろでは、エーベルハルト大将が我々には目もくれず、側近たちと図面を広げて何事かを協議しているのが見えた。彼の目には、我々兵士の姿は映っていない。ただ、この孔の最奥にあるという「何か」だけを貪欲に見つめている。

 それを見た私は、奥歯を強く噛み締めた。彼らは、私たちを人間ではなく、ただの機械の一種だと勘違いしていないか?

 彼らがこの隕石孔の調査にこだわる理由。それが何だか分からない。

 右ルートの奥にあった人工的な構造物。そして、あの感情の欠落した大将の瞳。

 これほどの戦果を挙げながら、なんというぞんざいな扱いだ。それほどまでして、この奥にある何かを得たいと言うのか?

 いや、それ以上に、そのために戦う兵士たちに敬意の一つもないのか?

 私の胸の中で燻っていた上層部への不信感は、ここに至って確固たる「確信」へと変わっていた。

 私に問って、そしてここにいる兵士たちにとってこの戦いの果てに待っているのは、希望などではない。単なる無気力だ。私は、その破滅へと続く道を、自らの手で切り拓らこうとしている。

 真新しい撃竜の冷たい装甲に触れながら、私はこの暗い深淵のさらに奥を睨みつけた。

 いずれ、この先にある者の正体を暴き出さねばならない。それが、命を散らしていった仲間たちへの、唯一の報いになるはずだ。そう私は、自身に言い聞かせた。

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