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騎士団長の誰かが、魔王軍  作者: 自ら


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第十一日文書:偵察摘要

定期軍報 第二三六三号 付属摘要(偵察) 受領:第十一日 五刻 宛:監察官 エリアス・ヴェント殿 発:前線司令部 文書課


一、敵警戒配置の変化について

第十日の騎兵偵察により、灰輪川流域における魔王軍の警戒配置に変化を確認した。

敵は新たに、以下の三点に監視哨および杭列を設けている。

ケレトの瀬。 双子瀬。 灰輪川旧渡し。


二、所見

当該三点は、いずれも現況において渡河に適さない。ケレトの瀬は先年の増水以来水深があり、双子瀬は川筋の変化により消滅、旧渡しは橋脚の撤去後、徒渉不能である。

敵が当該三点を警戒する理由は、古い地誌もしくは旧図に基づく誤認と思われる。

これにより、実在の渡河点に対する敵の監視圧力は相対的に軽減された。総攻撃の渡河計画に照らし、我が方にとって好都合である。

引き続き監視する。

以上

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