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君だけに降る星  作者: 春待 ことり
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デートのつもり

制服ではない2人が、学校ではない場所で待ち合わせます。

灯にとって初めてのデートが始まります。

日曜日、灯は待ち合わせの30分前から鏡の前を離れられずにいた。


 着ているのは、襟に細い青の線が入った白いブラウスと、淡い青色のスカート。真帆と陽流が選んだほうだ。一度袖を通しているのに、今日着てみると鏡に映る自分まで前とは違って見える。前髪を整え、肩にかかる髪を耳へかけ、やはり戻す。小さな白い鞄を肩へかけてから、靴との色が合っているか気になって足元を見下ろした。


 ただ同じ学校の男の子とプラネタリウムへ行くだけなら、こんなに迷わなかったはずだ。真帆にデートだと言われてから、日曜日という言葉の響きまで落ち着かないものになっている。


 携帯電話の画面には、直人から昨夜届いた待ち合わせ場所と上映時間が残っていた。午前11時、駅前広場の時計台。上映は11時30分から。地図まで添えられた丁寧なメッセージを読み返し、灯は予定より早く家を出た。


 駅前へ着いたのは、待ち合わせの12分前だった。


 休日の広場には買い物へ向かう家族連れや、部活動の鞄を持った学生が行き交っている。時計台の下を探すまでもなく、直人はすぐに見つかった。白いTシャツの上へ薄い紺色の半袖シャツを羽織り、濃い色のパンツにスニーカーを合わせている。制服以外の姿を見るのは初めてだったが、鞄を両手で持って時計を見上げている立ち方は、教室で授業の始まりを待つ時と同じだった。


「直人くん」


 呼びかけると、直人はすぐに振り返った。灯の顔を見て笑い、それから服へ視線を下ろしかけて、慌てたように目を戻す。


「おはよう。早いね」


「直人くんのほうが早いよ。いつからいたの?」


「俺も今来たところ」


 そう言いながら、直人の手にはすでにプラネタリウムの券が2枚あった。灯がそれを見つけると、直人は隠しても仕方がないと諦めたように笑う。


「少し前に来た。席が埋まったら困ると思って」


「少しって、何分?」


「20分くらい」


「それは少しじゃないよ」


「灯を待たせるよりいいだろ」


 学校では直人が隣にいても、わざわざ待ち合わせることはない。自分のために先に来て待っていてくれたのだと思うと、灯は胸の奥が少しくすぐったくなった。


 直人は改めて灯を見た。今度は逃げずに、白いブラウスの襟元から淡い青色のスカートまで目を向ける。


「その服、似合ってる」


「本当?」


「うん。いつもの制服も似合ってるけど、今日は……なんていうか、ちゃんとかわいい」


「ちゃんとって何?」


「ごめん。今の言い方、変だった」


 直人が目に見えて慌てたため、灯は笑ってしまった。褒められることを意識して選んだはずなのに、実際に言われるとどう返せばいいのかわからない。それでも嫌ではなく、灯は襟元へ指先で触れながら、小さく礼を言った。


「直人くんの服も似合ってるよ」


「本当に?」


「うん。制服じゃないと、ちょっと違って見えるね」


「灯も。駅に着いた時、すぐわかったけど、一瞬声かけていいのか迷った」


「どうして?」


「学校で見るより、かわいかったから」


 さっき失敗したばかりなのに、今度は直人のほうが先に歩きだした。耳が赤くなっているのが後ろからでもわかり、灯はまた笑いながらその隣へ追いついた。


     *


 駅前文化センターは、広場から歩いて5分ほどのところにあった。ガラス張りの入口を抜けると、夏休みの催しを知らせる色鮮やかな旗が吹き抜けから吊り下げられている。その奥の案内板には、学校の廊下で見たものと同じ夜空のポスターが貼られていた。


 直人が先に買っておいた券を1枚差し出す。灯が財布を開くと、直人は払わなくていいと首を振った。


「今日は俺が誘ったから」


「でも、直人くんだって中学生なのは同じでしょ」


「それはそうだけど」


「じゃあ半分払う。受け取ってくれないなら、あとで私が何か奢るから」


「灯って、こういうところは意外と譲らないんだね」


「こういうところ以外も譲らないよ」


 財布を開いたまま見上げると、直人はしばらく迷い、結局灯から券の代金を受け取った。代わりに飲み物くらいは自分に買わせてほしいと言われ、灯もそれならと頷く。何かを決めるたびに少しずつ相手のことがわかっていくようで、待ち時間さえ楽しかった。


 上映開始を知らせる案内が流れ、2人は半円形の扉から中へ入った。緩やかな傾斜に沿って座席が並び、見上げた天井はまだ薄い灰色をしている。直人が先に列へ入り、灯はその隣へ腰を下ろした。背もたれを倒すと肩の距離が近くなり、学校の机を並べて座るよりも相手の気配を強く感じる。


「思ったより近いね」


 灯が声を潜めると、直人は座席と座席の間を見た。


「狭かった?」


「そうじゃなくて、天井。星が出たら近くに見えそう」


「ああ、そっちか」


「ほかに何があるの?」


「何でもない」


 直人は正面へ向き直ったが、暗くなる前から耳が少し赤い。灯は真帆から言われた言葉を思い出し、急に自分たちの肩の距離まで気になった。離れようとすれば不自然になる程度には近く、じっとしていれば触れない。鞄を膝の上へ置き、両手で抱えるように持った。


 照明が落ちると、周囲の話し声も静かになった。


 天井の灰色が深い藍色へ変わり、小さな光が1つ、また1つと灯っていく。街の明かりに隠され、普段は見ることのできない数の星が頭上いっぱいに広がった。灯は息をするのも忘れ、やがて座席がゆっくり倒れていることさえ気にならなくなった。


 解説に合わせて夏の大三角が線で結ばれ、天の川が淡い光の帯となって空を横切る。七夕の物語が短く紹介されたあと、流星群の再現が始まった。最初の光が天井を走った瞬間、灯は思わず隣へ顔を向ける。


「きれい」


「うん」


 直人も同じタイミングで灯を見ていた。暗闇の中で目が合い、どちらからともなく天井へ戻す。流星は次々と降り始めたのに、灯はしばらく自分の頬が熱いことのほうを意識していた。


 肘掛けの上へ置いた直人の手が、わずかに動く。灯の指先との間には、あと少しだけ空間があった。暗いから見えないふりもできたが、その距離がなくなることはなく、直人の手は最後までそこにあった。


 やがて夜空が朝焼けの色へ変わり、場内の照明が戻った。急に明るくなった隣で、直人が眩しそうに目を細める。灯は膝の上の鞄を持ち直しながら、もう終わってしまったことを残念に思った。


「本物の流星群も見てみたいな」


「街からだと難しいかもね」


「どこか暗いところまで行けば見えるかな」


「たぶん。そういうところなら……」


 直人は何かを言いかけ、そのまま口を閉じた。後ろの席から立ち上がった人に道を譲り、灯を先に通路へ出す。


「何?」


「今度調べてみる」


「じゃあ、わかったら教えてね」


「うん。教える」


 その約束がいつのことになるのか、灯は深く考えなかった。ただ、今日で終わらず次の話ができたことをうれしく思った。


     *


 昼食は駅ビルのフードコートで食べた。休日の店内は混んでいたが、直人が空いた席を見つけ、灯が荷物を置いている間に注文の列へ並ぶ。食事をしながら話したのは、プラネタリウムの解説で覚えている星の名前や、夏休みの宿題がどれくらい出るのかといったことだった。特別な話をしているわけではないのに、制服姿の同級生が周りにいないだけで、学校では見せていない自分たちを少しずつ知っていくような気がした。


 食後は同じ建物の本屋へ入った。灯が新刊の並ぶ棚で足を止めると、直人も隣から表紙を覗き込む。興味がないなら別のところを見ていてもいいと言ったが、直人は灯が何を選ぶのか見てみたいと答えた。


「人が本を選んでるところを見ても面白くないでしょ」


「灯が学校で読んでる本、いつも途中からだから。最初から見れば、どういうのが好きかわかるかなと思って」


「聞いてくれたら教えるのに」


「じゃあ、どういうのが好き?」


 改めて尋ねられると、灯はすぐに答えられなかった。恋愛ものも読むし、冒険ものも嫌いではない。表紙が気に入って選ぶこともあれば、題名だけで決めることもある。自分でもまとまらない説明をすると、直人は笑わずに聞き、最後に「思ったより何でも読むんだね」と頷いた。


「直人くんは?」


「俺は推理ものが多いかな。最後に全部ひっくり返るやつ」


「意外」


「そう?」


「もっとスポーツの本とか読むのかと思ってた」


「漫画なら読むけど、小説で試合の説明を読んでもよくわからない」


「推理はわかるの?」


「犯人が当たったことは、ほとんどない」


 直人は少し得意そうに話していたのに、最後の一言で自分から台無しにした。灯が笑うと、直人もつられて笑う。学校では隣の席にいながら、直人がどんな本を読むのかさえ知らなかった。知っているつもりの相手にも、まだ尋ねたことのないことがいくつもある。


 それぞれ1冊ずつ本を買い、文房具店や小さな雑貨店を見て回った。灯が星の形をした髪留めを手に取り、鏡の前で合わせると、直人は似合うと言った。今度は言い方を間違えず、灯の顔を見てからきちんと伝える。買うか迷った末に棚へ戻しても、直人は買ったほうがいいと勧めたり、興味をなくして先へ行ったりせず、灯が決めるまで隣で待っていた。その距離が心地よかった。


 気づけば午後4時を過ぎていた。駅ビルを出たところにあるクレープ店の前で、灯は足を止めた。色とりどりの写真が並んだ看板を端から見ていると、直人も隣で同じように顔を上げる。


「食べる?」


「でも、お昼食べたばかりだよ」


「もう3時間以上経ってる」


「じゃあ食べる」


「決めるの早いね」


「直人くんが食べるか聞いたんでしょ」


 灯は苺とカスタードのクレープを選び、直人は長く迷った末にチョコレートとバナナに決めた。券の代金を半分払ったのだから、今度は自分が出すと言われたが、灯は約束が違うと先に2人分を注文する。


「飲み物を買うって言っただろ」


「クレープでも同じだよ」


「全然違うと思う」


「じゃあ、飲み物は直人くんが買って。これでお互い様」


 押し切られた直人は、近くの自動販売機で冷たいお茶を2本買って戻ってきた。広場の端にあるベンチへ並んで座り、溶けかけたクリームが包装紙へ落ちないよう気をつけながら食べる。


 直人は一口食べるたびに包装紙の中を確かめていたが、やがて灯の視線に気づいた。


「何?」


「直人くん、クレープ食べるの下手だね」


「初めて食べたから」


「初めてなの?」


「こういう店、男子だけだと入りにくいだろ」


「じゃあ今日、食べられてよかったね」


「うん。灯と来られてよかった」


 あまりにも自然に言われ、灯は食べかけのクレープへ目を落とした。苺の赤と白いクリームが急に近く見える。直人も自分の言葉に遅れて気づいたらしく、お茶の蓋を開けることへ集中し始めた。


「今日のこと、いろいろ調べてくれたんだね」


「上映時間くらいだよ」


「本屋も、クレープのお店も知ってた」


「駅前に何があるか見ておいた。せっかく灯と来るのに、次にどこへ行くか迷って終わるのは嫌だったから」


「私、迷うのも楽しいけど」


「それなら、もう少し適当でもよかったかな」


「ううん。ありがとう。今日ずっと楽しいよ」


 灯が笑うと、直人はすぐには答えなかった。手にしたお茶のボトルを見つめ、それから何かを決めたように顔を上げる。


「灯、俺――」


 広場を走ってきた小さな子どもが2人の前を横切り、そのあとを追う母親の声が重なった。直人は言葉を止め、灯が聞き返す前に、帰りが遅くならないうちにそろそろ行こうかと立ち上がった。


     *


 駅前を離れる頃には、夏の陽射しも少しずつ傾き始めていた。


 直人は来た時と同じように灯の車道側を歩いた。学校から帰る時にも何度か並んだ道なのに、今日交わした話が増えたせいか、行きよりも歩幅を合わせやすくなっている。灯が本屋で買った本の袋を持ち直すと、直人は持とうかと尋ねたが、軽いから大丈夫だと断った。


「今日はありがとう。プラネタリウム、すごくきれいだった」


「誘ってよかった」


「本屋も楽しかった。直人くんが推理小説を読むのも知らなかったし」


「灯が表紙で本を選ぶのも知らなかった」


「表紙だけじゃないよ」


「題名でも選ぶんだろ?」


「ちゃんと中も見るよ」


 言い返しながら、灯は今日知った直人のことを思い返した。待ち合わせよりずっと早く来ること。褒めようとして言葉を間違えること。推理小説が好きなのに、犯人はほとんど当てられないこと。クレープを食べるのが下手なこと。学校の隣の席だけでは見えなかった直人が、朝より少し近いところにいる。


 住宅街へ続く大きな道路の前に、古い歩道橋が架かっていた。橋を渡った先の交差点で、灯は左へ、直人は右へ曲がる。普段一緒に帰る時にも、そこで別れている。


 階段を上ると、車の走る音が下から途切れず響いてきた。昼間の熱を残した手すりが、傾いた陽を受けて細長い影を落としている。灯は数段先を歩き、橋の中央で振り返った。


「直人くん、疲れた?」


「少しだけ。灯は元気だね」


「クレープ食べたから」


「俺も食べたけど」


「食べ方が下手だったから、ちゃんと食べられてなかったんじゃない?」


「全部食べたよ」


 直人は笑って追いついた。橋の上から見える街並みは、昼間より輪郭を柔らかくしている。西へ傾いた夕陽が灯の白いブラウスを淡い橙色へ染め、襟元の青い線だけが薄暮の色を残していた。


 直人は何かを言いかけるように息を吸い、けれどそのまま灯の隣を歩いた。


 橋を渡りきれば、あとは階段を下りるだけだった。下りた先で道は分かれ、今日が終わる。プラネタリウムを出た時も、クレープを食べていた時も、直人は何度か言葉を探していた。灯はそのことに気づかないまま、階段へ足を向ける。


「灯」


 呼び止められ、灯は振り返った。


 直人は橋の中央に立ったまま、鞄の持ち手を強く握っている。いつもなら灯と目が合えばすぐに笑うのに、今は真剣な顔で、何から話せばいいのかわからないように唇を結んでいた。


「どうしたの?」


「俺、今日……」


 声が途中で止まる。下を走る大型車の音が橋を揺らし、通り過ぎると急に静かになった。直人は一度俯き、もう一度顔を上げる。


「俺は今日、デートのつもりで誘った」


「うん。真帆からも、そう言われた」


「そういう意味じゃなくて」


 直人は灯との間にあった数歩を進んだ。それでも手を伸ばせば届くところまでは来ず、灯が逃げようと思えば逃げられる距離を残して立ち止まる。


「灯が好きだから、2人で来たかったんだ」


 夕方の風が、灯の髪を頬へ運んだ。


 聞こえなかったふりはできないほど、直人の声ははっきりしていた。好きという言葉の意味は知っている。それなのに自分へ向けられると、知っていたものとは違う言葉のように思えた。


 直人が休んだ授業のノートをまとめてくれたこと。教科書を忘れた日に1冊を一緒に見たこと。今日、早くから待っていてくれたこと。かわいいと言ってくれたこと。思い出すものはどれも優しく、灯は告白されたことを嫌だとは思わなかった。


 けれど、同じ言葉を直人へ返せるのかと考えると、胸の中に答えは見つからない。


「私、直人くんといるのは楽しいよ。今日も、すごく楽しかった」


「うん」


「でも、直人くんと同じ好きなのかは、まだよくわからない」


 直人の目がわずかに伏せられた。その顔を見て、灯は何かを間違えたような気持ちになったが、わからないまま好きだと言うこともできなかった。


「ごめんね」


「謝らなくていいよ。いきなり告白されても、きっと驚いたと思う」


 直人は鞄の持ち手から手を離し、指先へ残った跡を握るように手を閉じた。困らせたくない気持ちと、このまま終わらせたくない気持ちの間で迷い、それでも灯から目を逸らさなかった。


「だから、もし俺のことが嫌いじゃないなら、お試しで付き合ってみない?」


「お試し?」


「うん。昼を一緒に食べたり、帰ったり、休みの日にまた出かけたりして、そのあとで考えてほしい。もっと俺のことを知ってもらうチャンスがほしいんだ」


「でも、それで直人くんはいいの?」


「本当は、今すぐ好きだって言ってもらえたら一番うれしい」


 直人は正直に答え、少しだけ笑った。


「でも、今のまま何も始まらずに終わるよりはいい。灯が俺を知って、それでも違うと思ったら、その時はちゃんと言って」


 軽い気持ちで言っているのではないことは、直人の顔を見ればわかった。


 灯は今日の一日を、もう一度思い返した。直人といる間、嫌だと思ったことは一度もなかった。暗いプラネタリウムで隣に座った時は緊張したが、流星を見て同時に笑ったことはうれしかった。知らなかったことを知るたび、もう少し聞いてみたいと思った。


 好きなのかはまだわからない。けれど、知りたいという気持ちはある。


「うーん……そこまで言うなら、お試し……で?」


 恐る恐る答えると、直人は目を見開いた。しばらく灯の顔を確かめ、本当に断られていないとわかってから、肩の力を抜いて息を吐く。


「いいの?」


「お試しなんだよね?」


「うん。そこからでいい」


「じゃあ……よろしくお願いします?」


「なんで疑問形なの?」


「だって、付き合ったことないから、どうすればいいのかわからないもん」


「俺だってないよ」


「直人くんも?」


「そんなに意外そうに言わないでよ」


 真剣だった直人の顔が崩れ、灯もつられて笑った。告白される前と同じように笑えたことに、少しだけ安心する。


「じゃあ、今日からよろしく、灯」


「うん。よろしくね、直人くん」


 2人は並んで残りの橋を渡り、階段を下りた。道が分かれるところで直人は何度も振り返りながら右へ曲がり、灯も姿が見えなくなるまで手を振った。


 今日から直人は、学校で隣の席にいる男の子で、灯の初めての彼氏になった。ただし、その前にはまだ「お試し」という言葉がついている。


 直人の姿が見えなくなったあとも、灯の胸では、さっきまでとは違う速さで心臓が鳴っていた。それが恋の始まりなのかは、まだ灯にもわからなかった。

「俺は今日、デートのつもりで誘った」

曖昧に始まった1日を、直人は曖昧なまま終わらせませんでした。

灯の答えは、まだ恋ではありません。それでも2人は、ここから始めることを選びます。

次話「灯が決めたこと」へ続きます。

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