こころの繭
世界に嘘が満ち溢れていると気づいたのは、それを実感したのは東京の高校に転校してからだった。
祖父が住む東北の田舎に置き去りにされたときも、その後、何食わぬ顔で様子をうかがいに来たときも、俺はあの人を、母親の言葉を信じ続けていた。いや、信じようとしたのほうが正しいかもしれない。
信じて、裏切られて、また信じて。
そんなことを繰り返した末の転校。
だから俺は、まゆの言葉を素直に信じることが出来なかった。
『必要とされたから。だから私はいま、ここにいる』
祖父が住む東北の田舎に置き去りにされたときも、その後、何食わぬ顔で様子をうかがいに来たときも、俺はあの人を、母親の言葉を信じ続けていた。いや、信じようとしたのほうが正しいかもしれない。
信じて、裏切られて、また信じて。
そんなことを繰り返した末の転校。
だから俺は、まゆの言葉を素直に信じることが出来なかった。
『必要とされたから。だから私はいま、ここにいる』
『理由(わけ)なんてわかる事のほうが珍しいから』
2014/04/20 21:32
『おまえ……誰だ?』
2014/04/20 22:55
『あの子にだけは、変な目を向けさせたくないの』
2014/04/20 23:19
『帰ってなんかこねえよ。永遠にな』
2014/04/20 23:23
『必要とされたから。だから私はいま、ここにいる』
2014/04/26 14:47
(改)
『もう新堂こころって人間はこの世にいないのかもしれないわね』
2014/04/28 23:09
『こころでいいよ。まゆなんて子は、最初からどこにもいなかったんだから』
2014/05/03 18:33
『帰りたくないじゃない、帰れないの』
2014/05/10 23:47
『なら、一緒に行くか?』
2014/05/17 22:04
『眠りについたその日からずっと、消える事を願い続けていた』
2014/05/21 22:40
『ぐずぐずと、うぜぇ』
2014/05/28 23:05
『そうじゃなくて、そうじゃないけど……凄い馬鹿』
2014/05/31 20:04
おまえは『繭(まゆ)』なのか?
2014/06/08 00:07
『おまえ自身は、どうしたいって思ってる?』
2014/06/15 23:49
『それじゃ、また明日な』
2014/06/15 23:52
(改)