第3話 神を殺す軍師
神聖監察官の剣が振り下ろされた瞬間、地下空間の岩盤が爆発した。
轟音とともに巨大な亀裂が走り、青白い魔力結晶が砕け散った。ガルドたちは衝撃波に吹き飛ばされ、坑道の壁に叩きつけられた。
「全員、伏せろ!」
レオンの命令が響いた。
彼は剣を構えたまま、神聖監察官を見据えていた。
六枚の翼を広げた白銀の騎士。その全身から放たれる魔力は、通常の魔物とは比較にならなかった。
《戦略演算・起動》
《敵性存在の解析を開始》
《物理攻撃耐性:九十九・九パーセント》
《魔法攻撃耐性:九十九・八パーセント》
《存在核の位置:胸部中央》
《存在核の露出条件:不明》
レオンは眉をひそめた。
剣でも魔法でも、ほぼ傷つけられない。
しかし、完全に無敵というわけではなかった。
「セレナ」
「何だ」
「神の使者は、なぜ肉体を持っている」
魔王は意外そうに彼を見た。
「どういう意味だ」
「神が世界を管理しているなら、直接命令を下せばいい。わざわざ物理的な身体を使って干渉する必要はないはずだ」
セレナの瞳が輝いた。
「なるほど。そこに気づいたか」
神聖監察官が再び剣を振り上げた。
レオンは地面に手を触れた。
瞬間、足元の岩盤が滑るように移動し、彼の身体を横へ運んだ。
燃える剣が空を切る。
直後、背後の岩壁が溶解した。
「神々は世界へ直接干渉できない」
セレナが叫んだ。
「だから使者を送り込む。あの鎧は、神の意思をこの世界へ固定するための器だ!」
「つまり、器を壊せばいい」
「簡単に言うな! あれは古代帝国でも破壊できなかった代物だぞ!」
レオンは返事をしなかった。
頭の中では、すでに数千通りの戦術が計算されていた。
敵の動き。
魔力の流れ。
地下空間の構造。
古代支配核から得られる情報。
そのすべてを組み合わせる。
《戦略演算》
《推奨戦術を再構築》
《勝率:三・七パーセント》
まだ低い。
レオンはガルドへ叫んだ。
「兵を連れて坑道の入口まで退け!」
「ですが、旦那!」
「これは命令だ!」
ガルドは歯を食いしばった。
「……了解!」
兵士たちは負傷者を支えながら後退した。
神聖監察官は彼らに目もくれなかった。
その視線は、最初からレオンだけに固定されていた。
「世界秩序の修正を開始する」
騎士の声が響いた。
六枚の翼から無数の光の槍が放たれる。
レオンは右手を上げた。
周囲の岩盤が隆起し、幾重もの防壁を形成した。
光の槍が突き刺さる。
第一の壁が砕けた。
第二の壁も崩壊した。
第三の壁に亀裂が走る。
レオンは防壁をさらに厚くした。
しかし、光の槍は止まらない。
「無駄だ!」
セレナが叫んだ。
「神聖属性の攻撃は通常物質を透過する!」
「わかっている」
レオンは静かに答えた。
「だから、通常物質ではないものを使う」
彼は古代支配核へ意識を集中させた。
地下空間に埋まっている魔力結晶。
その一つ一つが、巨大な魔力貯蔵装置として機能している。
《領域支配》
《地下鉱脈の魔力を収束》
《魔力結晶防壁を構築》
地面から青い結晶が伸びた。
無数の結晶が絡み合い、透明な壁を形成する。
光の槍が衝突した。
激しい閃光。
しかし、今度は壁が崩れなかった。
神聖監察官の動きが止まった。
「異常を検出」
レオンは微笑んだ。
「やはりな」
神の力と魔力結晶は、同じ原理で動いている。
その仮説が正しければ、神々の力も解析できる。
《魔力構造解析・対象変更》
《神聖監察官の内部構造を解析》
《解析進行率:一パーセント》
《解析進行率:三パーセント》
騎士が動いた。
瞬間移動したかのような速度で接近し、燃える剣を振り下ろす。
レオンは身を翻した。
刃が肩をかすめた。
激痛が走る。
血が飛び散った。
「レオン!」
セレナが叫んだ。
「問題ない」
しかし、問題はあった。
敵の速度は予測を超えていた。
戦略演算が未来の動きを示しても、肉体が追いつかない。
《解析進行率:十二パーセント》
レオンは後退した。
神聖監察官が追撃する。
光の槍。
炎の剣。
重力を歪める衝撃波。
次々と攻撃が襲いかかった。
レオンは岩盤を動かし、魔力結晶の防壁を形成しながら逃げ続けた。
その姿は、圧倒的な力を持つ敵に追い詰められているように見えた。
だが、彼はただ逃げているのではなかった。
敵を誘導していた。
地下空間の中央。
巨大な魔力鉱脈が交差する地点へ。
《解析進行率:三十一パーセント》
レオンの呼吸が荒くなった。
肩の傷から血が流れ続けている。
それでも彼は止まらなかった。
神聖監察官が叫んだ。
「抵抗は無意味」
「そうか」
レオンは答えた。
「ならば、なぜ急いで私を殺そうとする」
騎士の動きがわずかに止まった。
「……」
「お前は私を恐れている」
「否定」
「では、何を恐れている」
返事はなかった。
レオンは続けた。
「私が能力を使うたび、お前の攻撃は激しくなる。特に魔力構造解析を始めてからは、明らかに行動が変化した」
騎士の胸部が赤く輝いた。
「対象者の発言を危険情報と認定」
「つまり、解析されたくない秘密がある」
神聖監察官が突進した。
レオンは動かなかった。
《解析進行率:五十八パーセント》
炎の剣が迫る。
あと三メートル。
二メートル。
一メートル。
その瞬間、レオンは足元の地面を消した。
正確には、地下の岩盤を左右へ移動させたのだ。
彼の身体が落下する。
剣が頭上を通過した。
神聖監察官も追って降下する。
しかし、その瞬間、周囲の魔力鉱脈が一斉に輝いた。
《領域支配》
《魔力収束陣・起動》
地下空間全体に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
それはレオンが戦闘中に構築していたものだった。
敵を誘導しながら、岩盤の内部に魔力の通路を形成していたのである。
「捕まえた」
レオンが呟いた。
魔力の鎖が四方から伸び、神聖監察官の四肢を拘束した。
騎士が暴れる。
鎖が軋む。
《解析進行率:七十四パーセント》
「長くは持たぬぞ!」
セレナが叫んだ。
「わかっている」
レオンは剣を構えた。
神聖監察官の胸部が激しく輝き始めた。
「緊急排除機能を起動」
《警告》
《敵性存在の魔力出力が急上昇》
《自爆攻撃を検出》
セレナの顔色が変わった。
「逃げろ! この鉱山ごと吹き飛ばすつもりだ!」
レオンは動かなかった。
《解析進行率:八十九パーセント》
騎士の鎧に亀裂が走った。
白い光が漏れ出す。
地下空間の温度が急上昇した。
岩石が溶け始める。
《解析進行率:九十六パーセント》
レオンは目を閉じた。
最後の情報を待つ。
《解析完了》
無数の文字が視界に流れ込んだ。
《神聖監察官の構造を特定》
《存在核:胸部中央》
《核防御機構:外部魔力に反応》
《弱点:内部魔力の逆流》
レオンは目を開いた。
「そういうことか」
敵の防御は外からの攻撃に対して働く。
ならば、内部から破壊すればいい。
彼は右手を神聖監察官へ向けた。
《魔力構造解析》
《領域支配》
二つの能力を接続する。
騎士の内部を流れる魔力の方向を反転させた。
「異常……」
神聖監察官の声が震えた。
「制御不能……」
胸部の光が不規則に点滅する。
レオンは最後の命令を下した。
「崩壊しろ」
神聖監察官の胸部が内側へ陥没した。
次の瞬間、白い鎧が粉々に砕け散った。
激しい光が地下空間を満たす。
そして、静寂が訪れた。
レオンは片膝をついた。
肩の傷が痛んだ。
全身の魔力もほとんど失われていた。
それでも、生きていた。
《神聖監察官・第九位を撃破》
《戦闘経験値を取得》
《神格権限の一部を吸収》
《新能力を解放》
《因果干渉》
レオンはその文字を見つめた。
因果干渉。
原因と結果の関係に介入する能力。
もし本当にそのような力なら、戦争そのもののあり方を変えられる。
しかし、直後に警告が表示された。
《因果干渉の使用には代償が必要》
《代償:使用者の寿命》
レオンは苦笑した。
「都合のいい力ではないらしい」
セレナが近づいてきた。
彼女は信じられないものを見るような目でレオンを見つめていた。
「本当に倒したのか」
「ああ」
「神聖監察官を……人間が……」
「人間にも、できることはある」
セレナはしばらく黙っていた。
やがて小さく笑った。
「お前は、私の想像以上に危険な男だ」
「褒め言葉として受け取っておく」
そのとき、地面に小さな白い結晶が落ちていることに気づいた。
神聖監察官の残骸だった。
レオンが拾い上げると、視界に文字が浮かんだ。
《神聖結晶を取得》
《用途:不明》
《解析には古代研究施設が必要》
レオンは結晶を懐に収めた。
「セレナ」
「何だ」
「この領地に研究施設はあるか」
「地下都市にある」
「使えるのか」
「支配核があれば起動できる。ただし、都市全体の封印を解くことになる」
「問題は?」
「封印の一部には、地下に眠る存在を抑える役割がある」
レオンは考え込んだ。
封印を解除すれば技術が手に入る。
しかし、同時に危険も増す。
軍師としては、情報が不足している段階で全面的な封印解除を行うべきではなかった。
「必要な施設だけを切り離して起動できないか」
セレナが首を傾げた。
「理論上は可能だが、膨大な魔力制御が必要になる」
「ならば、やってみよう」
「簡単に言うな」
「できない理由を数えるより、できる条件を探す方が早い」
セレナは呆れたように笑った。
「お前といると退屈しそうにない」
その日の夕方、レオンたちは領都ベルグへ戻った。
ガルドたちは神聖監察官との戦闘について、何度も話し合っていた。
彼らにとって、神の使者を倒したという事実は理解を超えていた。
だが、レオンはその話を広めないよう命じた。
「敵にこちらの戦力を知らせる必要はない」
「しかし、旦那」
ガルドが言った。
「領民たちは奇跡を見たと噂しています。黒水川を浄化しただけでも、もう大騒ぎです」
「噂は止められない。だが、こちらから余計な情報を与える必要もない」
レオンは領主館へ戻ると、オルフェンを呼び出した。
「鉱山を再開する」
老人は驚いた。
「魔物は?」
「排除した。ただし、奥の区域は立入禁止とする」
「承知しました」
「採掘した魔力鉱石は、すべて領地の管理下に置く。商人への売却は当面禁止だ」
「なぜですか」
「資源を売れば金は手に入る。しかし、それだけでは豊かにならない」
レオンは地図を広げた。
「鉱石を使って農業機械をつくり、水路を整備し、道路を建設する。加工技術を育てれば、継続的に利益を生み出せる」
オルフェンは感心したように頷いた。
「なるほど」
「それから、領内の職人を集めてくれ。鍛冶師、大工、石工、薬師。技術を持つ者なら誰でもいい」
「何を始めるおつもりですか」
「産業をつくる」
レオンは机に紙を広げた。
そこには、すでに領地再建の計画が書かれていた。
第一段階は食料生産の回復。
第二段階は道路と水路の整備。
第三段階は鉱山と工房の再開。
第四段階は防衛軍の創設。
第五段階は交易路の確保。
そして最後に、領地の自治権拡大。
エリシアが計画書を覗き込んだ。
「これを全部、三年で?」
「できる」
「資金が足りません」
「資金はつくる」
「人手も足りません」
「人を呼ぶ」
「王都が認めない可能性もあります」
「認めさせる」
エリシアは深くため息をついた。
「レオン様は、昔から無茶な計画ばかり立てますね」
「昔の私は、王国のために計画を立てていた」
レオンは彼女を見た。
「今度は違う」
「何がですか」
「ここに暮らす人々のために計画を立てる」
エリシアは黙った。
そして、静かに微笑んだ。
「それなら、私も全力でお手伝いします」
翌日、領主館の前に大勢の領民が集まった。
レオンが新しい政策を発表するという噂を聞きつけたのだ。
広場には老人も子どももいた。
痩せた農夫。
仕事を失った鉱夫。
夫を亡くした女性。
皆、不安そうな顔をしていた。
レオンは領主館の階段に立った。
「私は新しい行政監察官、レオン・グレイヴだ」
広場が静まり返った。
「この土地は長い間、王都から見捨てられてきた。税だけを取り立てられ、魔物から守られることもなく、飢えに苦しんできた」
人々が頷いた。
「だが、それは今日で終わりにする」
ざわめきが広がった。
「まず、今年の領地税を停止する」
人々が顔を上げた。
「次に、すべての希望者へ仕事を与える。水路工事、農地開墾、道路整備、鉱山復旧。働いた者には賃金と食料を支給する」
「本当ですか!」
誰かが叫んだ。
「本当だ」
「でも、そんなお金がどこに!」
レオンは答えた。
「この土地には、まだ誰も知らない価値がある」
彼は北の山を指さした。
「あの山に眠る資源を使う」
領民たちが顔を見合わせた。
「鉱山はもう枯れたんじゃ……」
「枯れていない。再開できる」
レオンは続けた。
「ただし、私が一方的に領地を豊かにするわけではない。お前たち自身が、この土地をつくり直すんだ」
静寂が流れた。
やがて、一人の老人が前へ出た。
「監察官様」
「何だ」
「わしらは、何度も裏切られてきました」
老人の声は震えていた。
「前の領主も、その前の領主も、同じようなことを言いました。けれど結局、税を取り立てるだけで何もしなかった」
レオンは頷いた。
「その通りだ」
「どうして、あなたを信じられるのですか」
レオンは少し考えた。
そして答えた。
「信じなくていい」
老人が驚いた。
「私の言葉を信じる必要はない。私が何をするかを見て、それから判断してくれ」
広場が静まり返った。
「一か月後、食料の配給量を増やす。三か月後、農地を倍にする。半年後、冬を越せるだけの備蓄を確保する」
レオンは領民たちを見渡した。
「約束が守られなければ、私を追い出せばいい」
しばらく沈黙が続いた。
やがて老人が深々と頭を下げた。
「……もう一度だけ、信じてみます」
その言葉をきっかけに、広場から拍手が起こった。
最初はまばらだった。
しかし、やがて大きな歓声に変わった。
レオンはその光景を静かに見つめていた。
前の人生で、彼は数十万の兵を動かしてきた。
しかし、飢えた人々に希望を与えることが、これほど難しいとは知らなかった。
その夜、領主館の執務室に一通の密書が届いた。
王都からだった。
差出人は、王国軍総司令官バルザック。
内容は短かった。
《北西辺境領における不審な魔力反応を確認した。直ちに調査を中止し、採掘した鉱石を王都へ移送せよ》
レオンは手紙を読み終えると、静かに机へ置いた。
エリシアが尋ねた。
「どうしますか」
「無視する」
「総司令官の命令ですよ」
「行政監察官は軍の指揮系統には属さない」
「ですが、相手はバルザック閣下です」
「だからこそ、こちらの動きを探っている」
レオンは窓の外を見た。
月明かりの下、領都の街並みが広がっている。
「王都は、この土地の価値に気づき始めた」
「兵を送ってくるでしょうか」
「間違いなくな」
エリシアの表情が険しくなった。
「どうしますか」
「迎え撃つ」
「こちらの兵力は三十四人しかありません」
「十分だ」
レオンは机の上に新しい地図を広げた。
そこには領都へ続く三本の街道が描かれていた。
「敵は千人ほどだろう」
「千人!」
「おそらく、バルザックは私を脅して鉱山の権利を奪うつもりだ」
「三十四人で千人と戦うのですか」
レオンは微笑んだ。
「戦う必要はない」
「え?」
「敵に戦う意思を失わせればいい」
そのとき、執務室の扉が開いた。
入ってきたのはセレナだった。
彼女は人間の女性に姿を変え、黒い旅装をまとっていた。
「面白そうな話をしているな」
エリシアは警戒した。
「あなたは誰ですか」
「新しい協力者だ」
レオンが答えた。
セレナは楽しそうに笑った。
「よろしく頼むぞ、副官殿」
エリシアは明らかに不満そうだった。
「レオン様。この方は信用できるのですか」
「できない」
レオンは即答した。
セレナが笑い出した。
「ひどい男だ」
「信用できるかどうかと、協力できるかどうかは別の問題だ」
レオンは二人を見た。
「これから、この領地にはさまざまな人間が集まってくる。貴族、商人、傭兵、魔族。必要なのは出自ではなく、目的を共有できるかどうかだ」
セレナは興味深そうに彼を見つめた。
「では、私の目的も受け入れるのか」
「世界征服か」
「そうだ」
「それは断る」
「なぜだ」
「私が欲しいのは、支配する土地ではない」
レオンは地図を指さした。
「人々が生きていける国だ」
セレナは黙った。
しばらくして、彼女は小さく笑った。
「本当に変わった男だな」
その夜遅く、領都の北にある見張り台から狼煙が上がった。
敵軍接近の合図だった。
ガルドが執務室へ飛び込んできた。
「旦那! 王国軍です!」
「何人だ」
「約千二百!」
エリシアが立ち上がった。
「予想より多い……」
ガルドは続けた。
「しかも、指揮官は王国軍第三師団長、ギルバート将軍です!」
レオンの表情が変わった。
ギルバート。
その名には覚えがあった。
前の人生で、レオンの処刑に賛成した将軍の一人。
そして、北方戦線で多くの兵士を見殺しにした男だった。
「なるほど」
レオンは静かに呟いた。
「最初の客としては、悪くない」
彼は椅子から立ち上がった。
「エリシア、兵を集めろ」
「はい!」
「ガルド、街道の橋を封鎖しろ。ただし、破壊はするな」
「了解!」
「セレナ」
「何だ」
「少し手伝ってもらう」
魔王は微笑んだ。
「何をすればいい」
レオンは地図の中央を指さした。
「千二百人の軍隊を、一滴の血も流さずに捕虜にする」
セレナは目を丸くした。
そして、愉快そうに笑った。
「本当にできるのか」
「できる」
レオンは断言した。
「敵の指揮官がギルバートなら、なおさらだ」
彼は知っていた。
ギルバートの性格も、戦術も、弱点も。
そして何より、彼が隠している重大な秘密を。
その秘密を利用すれば、千二百人の軍隊など恐れる必要はなかった。
レオンは夜空を見上げた。
五年前の世界では、彼は王国のために戦った。
今度は違う。
自分の国を守るために戦う。
その最初の戦いが、今まさに始まろうとしていた。




