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車列への襲撃

会話の途中、不審な動きをするセダンが後をつけてきていることに気がついた。「噂をしていたら出てきやがった。一旦切るぞ。」そのようら伝えてから、通話を終了すると怪しい車両の動向を見守った。

すると、それはあるところを境にして急速に距離を詰めてきた。「不審な車両が急速に接近中だ! おそらく奴らは尾行をしてきていたようだ。」そのように無線で運転手の虹香に連絡すると、「了解した。該当する車両の動きを注視しつつ、警戒を維持せよ。不測の事態に備えて安全装置の解除を許可する。」そのように虹香から指示が飛んできた。その声は異様なほど落ち着き払っていた。そんなことに驚きつつも、指示を受けた通りにMP7のセーフティーを解除した。しかし、トリガーには指をかけてはいなかった。まだ敵だと断定できたわけではなかったからだ。銃口を下に向けた体勢、つまりローレディーの状態で待機した。

しばらくして、相手の顔立ちがぼんやりと見える距離まで近づいていたため、安藤は車両に乗っている人たちの動向を三倍望遠のスコープ越しに確認した。すると、前の座席には二人が座っていた。運転手は両手でハンドルを握っており、助手席では携帯電話を左手で耳に当てていた。自分たちが乗っているピックアップトラックが右折した時に後部座席をチェックすると彼には信じられないものが目に映った。それはRPG-7というロケットランチャーの弾頭をケーブルで繋いでいくつも束ねられたものだった。「何をするつもりだ。」それを見た彼は短く呟いた。その時には俺も二人組を詳細に確認できるほど近づいてきていた。正面以外の角度からよく見ると、助手席側の男は右手で起爆スイッチのような何かを押し込むような形で握りしめていた。「おい、助手席に座っているやつを見ろ!スイッチのようなものを握りしめているぞ。」「本当か、後部座席にはRPGの弾頭も積まれていたあの車両には自爆兵器が積まれている可能性が高い。」「あぁ、そうだな。」その会話で俺たちは俗にいう即席爆発装置が後ろに積まれていると共通認識を出した。それは俺が昔見た中東での戦争映画で、登場していたものにかなり酷似していたからだ。(狂信者め、こんなものどこで手に入れやがった!)そう思いつつ、報告を上げた。「車爆弾が迫って来る!交戦許可を出してくれ」「了解した。交戦を許可する。ただし、まずは口頭による警告と威嚇射撃だ!まだ人体への直接攻撃は控えろ、ここは私有地じゃない!なんとかして車列に接近させるな!」「了解!」ようやく、許可が下りたことで隣にいた安藤とともに警告を開始した。拡声器は持ち合わせていなかったが、野外用のポータブルスピーカーがあった。警告音を鳴らした後、事前に録音しておいた音声を流した。「接近中の車両に告ぐ。直ちに離れよ、さもなければ実力行使を行う。」それでも近づくのをやめなかったため、セダンの予想進路に向けて警告射撃を行った。もちろん、その付近に人がいないことを確認した上での発砲だった。


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次回の投稿予定は9月17日です。

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