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敵の侵入

どうやら相手の方が一枚上手だったようで、すでに建物内に侵入を許していた。損傷した壁を車椅子の体当たりで破ってダイナミックエントリーのように突入すると、眼前ではシェルターへ逃げ遅れた数人の利用者が五人組の青少年に襲われようとしていた。緊張によって手が震えていたが、無理やり力を加えて侵入者たちに銃口を向けた。鈴木が率先して部屋の隅にいた非武装のスタッフや利用者の一部を外のシェルターへ退避させようとしていたが、一部の利用者が取り残されていた。敵が持っていたのは、金属バットやバールなどであり、敵意は利用者に向けられていた。俺の中での葛藤は何かが弾けたようになくなっており、五発発砲した。うち三発が命中し血飛沫が上がった。敵は動揺したのかすぐに撤収していった。それを見届けると、俺は肩で息をしながら無線で救援を呼んだ。さらに、侵入口から複数人が室内に入ろうとしていたため、それを妨害するべく、牽制のために人影が見えるとすぐに発砲するということを繰り返していた。戦況はやや有利だったが、残弾数が気がかりだった。俺がマガジン交換を行うには、一度机の上に銃本体と予備のマガジンを置いてから人差し指でマグキャッチボタンを押しつつ、空の弾倉を引き抜いて、新しいものをスライドさせながら押し込むという操作が必要だった。

残弾への不安を感じながらも戦い続けているとしばらくして無線を聞きつけた鈴木が救援に訪れた。利用者たちの安全を確認すると俺に対して「ここは大丈夫。みんな無事だ!そのまま侵入経路を警戒してくれ。」そう言いながら、グロックからMP7への武器の持ち替えを手伝ってくれた。正面ゲート付近からも絶え間なく銃声や爆発音が響いていた。一方で俺がロックしている場所は侵入を試みる敵を迎撃するために、開いた穴に対してL字の位置に車椅子を配置した。そこは敵にとって死角となり、防衛に有利な場所だと考えたからだ。そこから屋内に突入しようと試みる敵との至近距離での銃撃戦に発展した。敵が侵入しようとする時に、いくら内部を外側から確認しようとしても俺は見えない場所にいた。そのために十分なクリアリングをせずに、警戒を怠って侵入してきた烏合の衆である敵に対して発砲した。率先して突入した人が、室内に入った途端に倒れる様子を見て、壁の反対側では動揺が広がる声が響いていた。結局若者たちを束ねて引率する、リーダー格が次々と飛び込んでは倒れたことによって、統率を失った彼らにはその場から退く事しかできなかった。


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次回の投稿予定は8月13日です。

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