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悪役令嬢後宮物語  作者: 涼風
にねんめ
277/280

ルドルフの奮闘

結局先週は更新できず、申し訳ありませんでした……!

2週間ぶりの更新、よろしくお願いいたします!


「よく来てくれた、ルドルフ。近く参れ」

「は、はいっ」


 扉の前で謁見の姿勢を取ったまま微動だにしないルドルフへ、ジューク王が穏やかに声を掛ける。他ならない王の言葉とあればルドルフも固まったままというわけにはいかず、国旗を両手で掲げ持ったまま、震える足取りで七角卓の半分をぐるりと回り、ジュークの座る卓近くまでどうにか辿り着いた。

 実のところ、ジューク王とルドルフが顔を合わせるのは『シーズン開始の夜会』以後これが初なのだが、彼らが描いている〝表向きのシナリオ〟上、彼らは密かに何度も顔を合わせている〝設定〟となっている。互いに顔見知り程度の距離感を演出しなければ不自然な場面ということで、ジュークは敢えて椅子から立ち上がり、いつもアルフォードやエドワードを受け入れるように軽く腕を上げて見せた。


「此度はご苦労だった、ルドルフ。命すら保証できない危険な役目を十二分に成し遂げてくれたこと、我が国を統べる王として、心より感謝する」

「……っ、もったいない、お言葉に、ございます。陛下より直々に貸与賜りました王国旗に恥じない振る舞いをと、日夜己を奮い立たせておりました。私がお役目を完遂できましたのも、陛下のお慈悲と徳深さあってこそ。この場をお借りして御礼申し上げますとともに、謹んで、王国旗をお返しいたします」


 最敬礼より深い角度で頭を下げ、王国旗を王へ捧げるルドルフの姿は、百点満点の〝王様から借りた重要な国事の品を一刻も早く返したい貴族の図〟だ。彼が持つ国旗はもちろん重要式典時に掲げられる〝現物〟ではなく、腕利きの職人によって忠実に現物を模したレプリカで、そのレプリカとてエドワード伝いで渡されたに過ぎないのだが、そうは見せない巧妙な立ち回り。それだけで充分に、ルドルフが〝心得ている〟と仲間たちには伝わる。

 年下の少年貴族から渡されたパスを、ジュークは正しく受け止めた。


「其方の心映えこそ、我が国の貴族皆が手本とすべきものであろう。その労を讃え、王国旗を下賜しても構わぬぞ?」

「お戯れを。王国を象徴する宝物を、たかが男爵家の嫡男へ与えようなど、ご冗談でもゆめゆめお控えくださいませ」

「やれやれ。実直なのは其方らクロケットの美徳だが、その若さで固すぎるのもどうかと思うぞ?」


 軽口を交わしつつ、ジュークは背後のアルフォードへ目配せし、ルドルフの掲げる国旗を受け取らせた。受け取ったアルフォードはすぐさま部下を呼び、「あるべき場所へお戻しせよ」と命じる。――旗がレプリカである以上、〝あるべき場所〟にはこれまでと変わらず本物が鎮座しているのだが、アルフォードからそう言い含められた部下が一度退室し、適当な場所にレプリカの旗を片付けて戻れば、周囲は勝手に王国旗が安置場所へ戻ったと解釈してくれるだろう。


 そうして王国旗をジュークへ〝返した〟ルドルフが、改めて着席したジュークの背後へ控えれば。

〝王が密かに使っていた有能な調査員が、役目を終えて王の元へ戻った〟演出が、完成する。


「――さて。話の途中であったな。ニッケスタック子爵とウェイク伯爵の関与が明らかになった経緯、だったか?」

「左様にございます、陛下」

「それを語るには、今より時間を少々戻さねばならない。そして、その当事者こそが、ここにいるルドルフ・クロケットだ」


 改めて王に紹介されたルドルフが、若いながらも隙のない、目上の者へ向けた立礼を執った。若干十六歳にして今年社交デビューしたばかり、実家の爵位も男爵と低く、未だ学生身分のルドルフは、間違いなくこの部屋の中で身分も立場も一番下だ。目下の者として振る舞えば、ひとまず問題ない。


「ふぅむ……クロケットといえば、クロケット紡績商を営む、クロケット男爵家の方ですかな?」

「はい、調停局局長殿。現クロケット男爵ジョエルが、私の父です」

「なるほど。であれば、其方はクロケット男爵家の後継であられる?」

「僭越ながら、父からはそのように申し伝えられております」

「なんの、ご立派な振る舞いだ。男爵も鼻が高かろう」

「お褒めの言葉、恐悦至極にございます。しかしながら、私は未だ学び舎に通う身なれば、心身ともに成熟しているとは言い難く……慢心することなく、精進を重ねていければと考えております」

「なぁに、誰にも若かりし頃はあった。その若さで慢心の恐ろしさを知っておるとは、将来有望ですぞ。その心根のまま励めば、お父上をも超える、立派な方となれましょう」


 調停局局長は、ルドルフの謙虚な態度が気に入ったようだ。ここのところ、己本位な欲望に溺れ、悪事に手を染めて破滅していく者たちの聴取が続き、反省も後悔もないどころか、自身の結末を他人のせいにする厚顔無恥な態度に毒されていただけに、若く真っ直ぐなルドルフを癒しの妙薬のように感じているのだろう。

 うっかりすると、そのルドルフすらも調停局局長に聴取される側だったかもしれない、という現実を完全に幻とすべく、ジュークは鷹揚に頷いた。


「調停局局長の言うように、ルドルフは若いながらも有能で、実直かつ誠実な人柄を兼ね備えている。ニッケスタック子爵とウェイク伯爵の悪事を暴けたのも、ルドルフが発端なのだ」

「ほぅ。具体的にお聞かせ願えますか?」

「もちろんだとも、外務大臣。――ルドルフ、頼めるか?」

「承知いたしました」


 慇懃にジュークへ頭を下げた後、ルドルフは真っ直ぐに顔を上げ、七角卓に座る王国の重鎮たちを前に、緊張した面持ちで口を開く。


「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私の姉、ナーシャ・クロケットは、ジューク陛下の後宮にて一室を賜っております。父としては姉を入宮させるつもりはなかったそうですが、両親の婚姻によってクロケット家の一員となった姉は、我が家と血縁で繋がっているわけではありません。姉は密かにその事実をずっと気にしており、側室となることでクロケット男爵家の益となるならばと、自らの意思で後宮に入ることを決めたそうです」

「ふぅむ。クロケット嬢の話は、私も我が子から聞いたことがありますな。優しく穏やかで、人の心を程よく和ませる空気を纏った、一緒にいて安心できる方だと。決して目立つ存在ではないけれど、その人柄から多くの方に慕われていらっしゃると聞いております」

「ありがとうございます、ストレシア外務省副大臣殿。私も姉から、睡蓮様にはいつもお世話になっていると、伝え聞いています。紅薔薇様をはじめ、睡蓮様、鈴蘭様、菫様は皆様、後宮内の端々にまで目を配ってくださる、なるべくして『名付き』となられた方々でいらっしゃる、と」

「いやいや、それほど大したことではありませんよ。紅薔薇様はともかく、我が子は単純に、家格に見合った待遇を頂戴したに過ぎませんから」


 人好きのする顔で笑うストレシア侯爵は、監察局局長と同じく、今回の小芝居の内実を知らされている〝協力者〟の一人だ。ルドルフと同じ〝側室の家族〟という立場から、彼のフォローを任せている。

 ルドルフも、座っている場所と会話の内容からストレシア侯爵を認識できたようで、表情が少し和らいだ。


「姉には姉の思いがあり、入宮を決意した。それは理解しましたが……正直なところを言えば、納得はできていなかったのだと思います。私は、父の再婚によってナーシャが姉となったその日から、はっきりと明言されてはいないにせよ、きっとこの方が将来の伴侶になるのだと思い、そのつもりで接してきました。ナーシャは王都の老舗商家の生まれで、実の父君より経営に関する英才教育を受けた才女です。義母も大店の若女将をしていた経歴を活かし、結婚してから陰日向に、クロケットの家業を支えてくれていました。これほどの手腕を持つ母娘を迎え入れたのですから、むしろナーシャ以外を妻とする方が不自然でしょう」

「なるほど。特殊な家業を営む貴族家に、そういった例が多いのは確かだ。才能のある子を幼いうちに養子として迎え入れ、家業について学んでもらい、いずれ実子の伴侶として家を任せる。幼少期より実子だけでなく伴侶候補も仕込むことで、何か不測の事態が起きたとしても、家業の屋台骨が揺らぐリスクを軽減できるという、一つの知恵だな」

「別に特殊な家でなくとも、そういった話はまま聞きます。貴族家当主もその伴侶も、領地と民を抱える以上、その役目は一朝一夕で慣れるものではありませんからな。最初からそのつもりではなくとも、養い子が実子と共に家の仕事を切り盛りしていくうち、二人の間に絆が生まれ、その性別が男女であるなら、いずれは互いを異性として意識することもあるでしょう。エルグランドの国法は、養子と実子の婚姻を禁じてはいないわけですから」

「はい。宰相閣下と監察局局長殿の仰る通りです」


 ありがたいアシストを素直に受け入れ、ルドルフは表情を切ないものへ切り換えた。


「姉が選び、側室となった以上、彼女への気持ちは自分の中に封じたつもりでした。しかし、私もまだまだ未熟な身。社交の場で姉と接する中で、どこか不自然なところがあったのでしょうね。――森月に入った頃、クロケット家とお付き合いのある方々が集まる社交の場で、ウェイク伯爵からお声掛けを頂いたのです」


「姉君のことは、お気の毒だったね」――その一言から始まったウェイク伯爵との〝会話〟をルドルフが掻い摘んで話すうち、主に外務省卓に座る面々の表情が険しくなっていく。レティシアのキール伯爵家と同様、古参と言って差し支えない歴史ある貴族家ながらも柔軟な思考で異国と交流し、揺るぎない地位を築いているウェイク伯爵家は、官職こそ得ていないが外務省と関わりの深い家の一つだ。その彼が、まさかスタンザ帝国〝開戦派〟と手を結び、これほど堂々と工作活動に手を染めていたとは。内務省と事情こそ違うが、外務省にも獅子身中の虫がいたことになる。


「正直なところ、ウェイク伯爵とお話ししてすぐは、純粋な親切心と同情からお声掛けくださったのだと、疑いすらしませんでした。伯爵はあくまでも、私がナーシャへ抱く秘めた想いを察した上で、恋に敗れた若者を憐れむように、お話しくださっていましたので。ですから、『同じように、身内が望まぬ入宮を強いられた方を紹介する』と言われたときも、親切心から仰ってくださっているのだと、ありがたくお受けしたのです」

「無理もないことだ。ウェイク伯爵は、異国交易を営んでいる貴族の間では、評判の高い実力者の一人。そなたの立場では、疑うことなどそもそも思考に登るまい」

「ありがとうございます、調停局局長殿。今後も奢ることなく人を見る目を磨き、けれど決して猜疑心に囚われ相手のお心を無碍にするような人間にはならぬよう、精進いたします」


 頭を下げ、ルドルフは続いてウェイク伯爵からニッケスタック子爵を紹介されたこと。

 そして、ニッケスタック子爵の仲介で、本来なら関わり合いには決してならないであろう、ベルティア侯爵とカロッグ伯爵との対面が叶ったことを、よどみない口調で説明していった。


「ベルティア侯爵、カロッグ伯爵とお話ししてようやく、何かがおかしいと悟りました。私は確かに、姉の内心の葛藤を深く探ろうともせず、本人の希望だからと彼女の入宮を認めた父に、反抗心と反発心を抱いていた。それは間違いありませんが――お二人は、父への思いへの共感以上に、後宮を開設した陛下と王国への批判を口になさっていたのです」

「……そういうことか」

「はい、元帥閣下。あの頃の私は真の意味で幼く、姉を手の届かないところへ追いやったも同然の父には内心で激しく反発していましたが、逆を言えば〝ただそれだけ〟でした。姉が住まう後宮の役割や国王陛下の思し召しなど考えたこともなく、ゆえに叛意など抱きようもなかった。そんな私にお二人は、かような後宮を設け、側室たちの自由意志を奪っている国王陛下こそ諸悪の根源であると、流石にこれほど直截なお言葉ではありませんでしたが、粛々と説いていらしたのです。もちろん、仲介役のニッケスタック子爵も、お二人のお話に逐一同意されていらっしゃいました」

「ニッケスタックか。あそこは確か、数年前に代替わりを済ませていたな」

「およそ五年ほど前でしたか? 先代子爵が急な病を得られ、当主の任を継続するのが困難という理由で、嫡男君が爵位を継承されたはずです。資料は……あぁ、エドワードに頼んでいたな」

「はい、局長。こちらがニッケスタック家の詳細資料です」

「助かる」


 調停局局長の疑問に監察局局長が答え、すぐに資料が用意される。二人は職分に沿った会話をしたにすぎないが、それにしても話が早い。


「……ほぉ。この資料によると、現ニッケスタック子爵は、随分と偏った思想の持ち主のようだな」

「えぇ。外向けには、貴族内の融和を第一とされていたお父君――先代子爵と変わらない言動を心掛けていたようですが。本音を隠す必要がない場所、具体的にはご自宅ですが、そちらでは明け透けに〝異国排斥主義〟を叫んでいたようです」

「〝異国排斥主義〟とは……個人の思想にとやかくは言わんが、確かに随分と偏っているようだな」


 外務大臣が、内務省卓を流し見つつ冷笑した。エルグランド王国が近隣諸国との交流を解禁してからおよそ八十年、今の王国が技術的にも経済的にも、異国との交易によって利を得ているのは王国民なら誰でも肌で感じている。異国排斥を叫ぶだけなら勝手だが、なら実際に排斥した後、その損失をどのように補うのかを現実に即して構築し、納得できるように説明できない限り、少なくとも政(まつりごと)の場では単なる世迷言として黙殺されるだろう。そんな〝世迷言〟を宣う者の巣窟と化している内務省を、外務大臣は貴族らしい皮肉でチクリと刺したわけだ。

 一方、いずれニッケスタック子爵を裁くことがほぼ内定している調停局局長は、資料から可能な限り情報を得ることを優先したようで、監察局局長とともにエドワードが持ち込んだ資料を真剣に読み込んでいる。


「ニッケスタックそのものが過激な思想をひた隠している家なのかといえば、そうでもないようだな」

「先代子爵は本当に、古参らしいエルグランド貴族で、争いよりも融和を重んじる、穏健な方であったようです。当代もその薫陶を受けていたはずですが……親がどれほど立派でも、子どもまで立派に育つとは限りませんからなぁ」

「この資料によると、当代は幼い頃より随分と思い込みの激しい気質ではあったようだ。特に大きなきっかけがあったわけではないが、些細なことが一つ一つ積み重なるうち、人生における躓きの理由を異国人の存在によるものと決めつけたらしい」

「人生における躓きとは?」

「本人が何を〝躓き〟と認識しているのかは知り得ませんが……資料には、学生時代、友人たちと立ち上げた事業が頓挫したことや、何度か婚約が解消になり、ようやく迎え入れた妻とも仲睦まじいわけではなく、三十を超えた今でも後継に恵まれていないことなどが書かれています」


 卓に座る何人かが、呆れと感嘆と、少しの驚きを込めた声を上げた。


「事業の頓挫はともかくとして、ニッケスタックの婚約に異国が絡んだ形跡はあるのか?」

「探った限りはなかったそうです。いずれも、婚約者として深く付き合っていくうちに、自身の将来が不安になったという理由でお相手の精神状態が不安定になり、それが元で婚約解消となっていますね。さすがに学んだのか、今の奥方との婚約期間は極端に短く、ご実家への支援と引き換えに婚姻関係を結んだとあります」

「ならば、原因は異国ではなく、子爵当人にあるのは明白だろう」

「冷静に己を省みられる者は、そもそも王国全体を揺るがす悪事に荷担などしませんよ」

「それもそうか」


 副元帥の疑問にすらすらと答えた監察局局長へ、憎々しげな視線が内務省より飛んでくる。


「それはそうと、監察局は随分と無粋なことまで調べるのだな? ニッケスタック子爵が家庭でどのように振る舞っていたかや、どのような経緯で婚約が解消されたかなど、よほど身近な存在でなければ知り得ぬだろうに。まさか、各貴族家に諜報員でも潜り込ませているのか?」

「さすがにそこまでの人的余裕は我が局にありませんし、普通はここまで調べませんよ。――ニッケスタック子爵家に限って言えば、ザフィーラ内務副大臣の仰る通り、彼の〝身近な存在〟でいらっしゃる方の協力を得られましたので、このように子爵の個人的な内情まで調査できただけです」

「子爵の、身近な存在だと?」

「えぇ。側室のお一人でいらっしゃる、ルネッサ・ニッケスタック子爵令嬢――先ほどから議題に上がっている、当代ニッケスタック子爵の妹君です」


 さらりと爆弾発言をかました監察局局長は、自身も初見であったことを強調すべく、資料をパラパラめくり直した。


「私も監察局に勤めて長いですが、これほど詳細な、〝恥〟にも等しい貴族家の内情が具に記載されている公的な報告書は、過去に見たことがありません。――エドワード、これは資料室に保管されていたものか?」

「そうですね。資料室の、ニッケスタック子爵家について纏められた書棚に収まっていた分で間違いはありませんが、他と毛色が違うのは確かです。何しろ作成者の代表名が、監察局の局員名でなく、マグノム女官長となっていますから」

「なに?」


 言われて初めて気づいた、を演出すべく、監察局局長が資料の最後、奥付の作成者名をまじまじと見る。実のところ、エドワードが持ち込んだ〝報告書〟の多くは後宮でディアナたちが主導し書き上げたものであるため、作成者を内宮官の最高位である女官長にしておくのは、手続き上当然の処理であった。

 側室もれっきとした内宮に属する存在ではあるものの、公職者ではないため、書類作成者欄に名前は載せられない。が、同時に、公的書類を作成してはいけないという法もない。王家の〝私〟に属する側室が公的書類を作成する状況が想定されていないため、わざわざ法に明記してまで禁じられていないだけではあるが。


「内宮作成の書類も、資料室で保管するのだな?」

「もちろん基本は内宮保管でしょうけれど、別に資料室で保管してはいけないという決まりもありませんし。この資料は、内宮関連というよりたまたま側室となった方のご実家事情を記したものですので、保管場所として資料室の方が適切と思われたのでは? マグノム夫人から直接ご意向をお伺いしたわけではありませんので、私の勝手な推測ですが」


 ポーカーフェイスですっとぼけるエドワードの前で、改めて調停局局長が、最初のページからじっくり資料を紐解いていく。


 後宮に住まう女たちの離れ業が実を結び、とある子爵家の歪んだ内情がいよいよ、白日の元へ晒されようとしていた――。


ご存知の方も多いと思いますが、当方、先週ずっと雨が降っていた地域に住んでおります。

猛暑も天敵ですが、気圧の変化も長年の敵の一つでして、長雨ともなるとどうしても体調がですね……あのガンガン来る頭痛への対処法をご存知の方、いらっしゃいましたらどうかご教授頂きたいです。

この土日は小康状態を保つらしい空模様も、来週は再び崩れるようで、となると来週も更新が難しいかもしれません。

最近飛び飛びになりがちな更新ですが、長く途切れることなくお話を前へ進めたいとは思っていますので、気長にお待ち頂けると幸いです。

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