18 穏やかな帰り道
「この辺り、他にも何かあるかな?」
遺物を見つけた場所を残すためデバイスを確認した時、夜残高が目についた。
【夜残高:0.5時間】
もう少し調べたかったけど、鑑定所が閉まる前に行かないとダメなことを思い出した。
「ごめん碧翔。もう少し調べたかったんだけど、夜残高が無くてさ。もう少ししたら鑑定所に行っていいかな」
「そうだね!いいよ。また明日もあるし、今日はここまでにしよっか」
「碧翔は、鑑定所に出すの?」
「俺は、やめておくよ。帰った後でもう少しじっくり見てみたい」
2人は、鑑定所に向かった。
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白い玉を鑑定してもらう。
「夜残高4.5時間ですね。デバイスをかざしてください」
サインがあった分、前回の白い玉より少しだけ多くの夜になった。
デバイスをかざす。
ーーピ
【夜残高:0.5時間⇒5時間】
これで今夜の夜は問題なくなった。
「お待たせ碧翔。居住区へ戻ろっか」
2人は、居住区への乗り物に乗り込んだ。
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そんな2人の様子を少し離れた物陰から見ている人物がいた。
ガガッ
「対象、重要監視地区への接近を確認。また、遺物を鑑定所に未提出のため、明日以降、状況に応じ対応を行う」
『了解。明日の監視は、武器の携帯を許可する』
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《居住区に到着。一日お疲れ様でした。》
何気ない会話をしていると、居住区に到着した。
「碧翔…、もう少し一緒にいていいかな?」
「え…急にどうしたの?」
下がった眉に上目遣いの表情をする澪空に、碧翔の頬が少し赤みを帯びる。
「ここ数日、いろんな事がありすぎて、一人じゃ整理できなくて…。って、碧翔、顔赤くなってる?」
「あ…あぁ!もちろん、2人の方が資料の整理も捗るしな!顔は、マントルの光が反射しただけじゃないかな!」
そう言いながら、目線をそらす碧翔に不思議になる。
「とりあえず、資料を見直すなら、俺の部屋がいいと思うし、今から帰ろうか」
澪空が頷いたのを確認し、碧翔は澪空の少し前を歩きだした。
後ろから見たら、耳も赤い気がするーー
そんなことを思いながら、碧翔の後ろをついて行った。
このとき、わたしは、この穏やかな時間がずっと続くと思っていた。




