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逆さの世界で、初めて見た空と海  作者: でこぽん
第二章 境界の向こう

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18/24

18 穏やかな帰り道

「この辺り、他にも何かあるかな?」

遺物を見つけた場所を残すためデバイスを確認した時、夜残高が目についた。

【夜残高:0.5時間】



もう少し調べたかったけど、鑑定所が閉まる前に行かないとダメなことを思い出した。


「ごめん碧翔。もう少し調べたかったんだけど、夜残高が無くてさ。もう少ししたら鑑定所に行っていいかな」

「そうだね!いいよ。また明日もあるし、今日はここまでにしよっか」

「碧翔は、鑑定所に出すの?」

「俺は、やめておくよ。帰った後でもう少しじっくり見てみたい」

2人は、鑑定所に向かった。



ーーーー

白い玉を鑑定してもらう。

「夜残高4.5時間ですね。デバイスをかざしてください」

サインがあった分、前回の白い玉より少しだけ多くの夜になった。


デバイスをかざす。

ーーピ

【夜残高:0.5時間⇒5時間】

これで今夜の夜は問題なくなった。


「お待たせ碧翔。居住区へ戻ろっか」

2人は、居住区への乗り物に乗り込んだ。



ーーーー

そんな2人の様子を少し離れた物陰から見ている人物がいた。


ガガッ

「対象、重要監視地区への接近を確認。また、遺物を鑑定所に未提出のため、明日以降、状況に応じ対応を行う」

『了解。明日の監視は、武器の携帯を許可する』





ーーーー

《居住区に到着。一日お疲れ様でした。》

何気ない会話をしていると、居住区に到着した。


「碧翔…、もう少し一緒にいていいかな?」

「え…急にどうしたの?」

下がった眉に上目遣いの表情をする澪空に、碧翔の頬が少し赤みを帯びる。


「ここ数日、いろんな事がありすぎて、一人じゃ整理できなくて…。って、碧翔、顔赤くなってる?」

「あ…あぁ!もちろん、2人の方が資料の整理も捗るしな!顔は、マントルの光が反射しただけじゃないかな!」

そう言いながら、目線をそらす碧翔に不思議になる。



「とりあえず、資料を見直すなら、俺の部屋がいいと思うし、今から帰ろうか」

澪空が頷いたのを確認し、碧翔は澪空の少し前を歩きだした。


後ろから見たら、耳も赤い気がするーー

そんなことを思いながら、碧翔の後ろをついて行った。



このとき、わたしは、この穏やかな時間がずっと続くと思っていた。


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