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庭園の花は
トルフは大きな身体のレドナウに肩車をしてもらって、とても嬉しそうにしていた。アファトスはあまりうるさく言うことはなく、数歩後ろを歩いていた。いつなんどきもビオニシは対応できることを熟知していた。
「この庭園には花がないんですなぁ。」
レハチェは返事をしないでいた。
「植えないことにしているんですよ。」
沈黙のままにしておけず、アファトスは答えた。
「トルフ王の母がなくなったときに城内で花を育てるのはやめてしまったんです。」
それが嘘なのか真実なのか、レドナウには分からなかったが、それ以上質問してはいけないことは心得た。




