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その鱗は
口元には甘い芳しい香りがいっぱいに広がった。レドナウはたまらずそれを噛んでみた。甘い汁が口のなかいっぱいに広がって、三日間なにも食べていなかったことを思い出すまでもなく、それまでの空腹と乾きが一気に満たされた。固くもなく柔らかすぎず、絶妙の歯ごたえ、のど越しの良い甘さ、肉のようにムシャムシャと頬張っている訳ではないのに腹が、身体の中が満たされ、暖かくなっていくのを感じていた。無我夢中、夢見るような気分でレドナウはそれを食べ尽くした。
口元には甘い芳しい香りがいっぱいに広がった。レドナウはたまらずそれを噛んでみた。甘い汁が口のなかいっぱいに広がって、三日間なにも食べていなかったことを思い出すまでもなく、それまでの空腹と乾きが一気に満たされた。固くもなく柔らかすぎず、絶妙の歯ごたえ、のど越しの良い甘さ、肉のようにムシャムシャと頬張っている訳ではないのに腹が、身体の中が満たされ、暖かくなっていくのを感じていた。無我夢中、夢見るような気分でレドナウはそれを食べ尽くした。