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奈落の底へと
ツァイベは裂け目から奈落の底へと落ちていった。左の爪先にはラジェルネを引っ掛けたまま。
偶然ひっかかったのか、ケダモノの最後の力を振り絞ってなんとしてでもひっかけたのか、レドナウには分からなかったが、とにかくラジェルネをひっかけたままツァイベは落ちていった。
雄叫びが聞こえるでもなく、衝突するような音が聞こえるでもなく、なにごともなかったかのように数秒が過ぎていった。
レドナウが裂け目の向こう側を見ると、男の子は背中を向けて歩き出そうとしていた。
ツァイベは裂け目から奈落の底へと落ちていった。左の爪先にはラジェルネを引っ掛けたまま。
偶然ひっかかったのか、ケダモノの最後の力を振り絞ってなんとしてでもひっかけたのか、レドナウには分からなかったが、とにかくラジェルネをひっかけたままツァイベは落ちていった。
雄叫びが聞こえるでもなく、衝突するような音が聞こえるでもなく、なにごともなかったかのように数秒が過ぎていった。
レドナウが裂け目の向こう側を見ると、男の子は背中を向けて歩き出そうとしていた。