第283話 依頼(クエスト)について聞いてみた
依頼はどんなもの?
これにて第十一章は終わります。
閑話を挟んで第十二章です。
そう言えば愛の鞭が受けた依頼ってどんな内容だったのでしょうか。
出発する前は秘密だと言われていましたが、今は依頼を終えたので聞いても問題ないと思いますの。
私なりに予想してみると不在にしていた期間は四十日~五十日ぐらいですの。
移動に三十日ぐらいとすると往復で片道十五日ぐらいの所が目的地と思われます。
高速馬車でアズアン聖神国との国境まで十日ぐらいなので、国境を越えたアズアン聖神国側付近が目的地と予想されます。
もう少し遠くまで行けそうですが依頼内容が不明なのでこれぐらいの範囲内での依頼となるでしょうね。
高速馬車を使わないで移動するならピィーリス王国内でも活動となります。
国境まで高速馬車で十日ですからね。通常の馬車だと三十日必要なので戻って来れませんの。
依頼は現地や周辺で行われるので十日~二十日ぐらいが活動時間とみていますの。
四十日や五十日全てを移動に使うとなると護衛依頼しかありませんが護衛依頼だと移動範囲はもっと広がりますの。
現地での活動時間をとして予定していた十日~二十日フルで移動時間に使えますからね。
ピィーリスの近くにあるダンジョン探索でも下層や深層ぐらいまでは行けると思いますの。
さすがに最下層まで到達するには日数が足りないですの。
上層に二日、中層に四日、下層に六日、深層に八日で二十日で行けるのは私ぐらいですよ。
最短ルート攻略で二十日ぐらいですから、私でももう少し余裕のある日程で行きますけどね。
ダンジョン探索は進むだけで地上への帰還は転移の魔法陣で一瞬で戻って来れるので戻りの日数は考えなく進むのです。
転移の魔法陣はボス部屋のある階層なので、ボス部屋から離れた所で採取や採掘をしているなら日数を計算するでしょうが、地上に戻るための日数は基本的に計算しないのです。
四十日~五十日で完了出来る依頼で考えるならこの辺でしょうね。
護衛かダンジョンか。それともそれ以外の依頼かはまだ分かりませんが、楽園を不在にしていた期間で予想出来る内容ですの。
他にも、滅多に姿を現さないようなモンスターの討伐依頼や調査依頼とかも考えられますが、こういう依頼は人手があった方が効率が良いので愛の鞭の五人のみで依頼にはいかないと考えるからですの。
私に参加を要請したり、五人ではなく他の冒険者パーティーに協力を要請したりするはずですからね。
そういう要請がないってことは五人で問題なく依頼を終えることが出来ると判断しているからですの。
カスミ:
リンゼさんたち愛の鞭が今回受けた依頼って一体どんな内容だったのですか?
リンゼ:
依頼? 何のこと?
あぁ、この前の遠征のことだね。
カスミ:
遠征ですか?
リンゼ:
うん。そうだよ。
みんなには依頼と言っていたけど、実は依頼ではないんだよ。
カスミに模擬戦を任せて私たち愛の鞭は近くの温泉に慰安旅行してただけなんだ。
カスミのお陰で全員がゆっくりのんびり出来たんだ。
ありがとうね。
カスミ:
温泉旅行に行ってただけですか?
リンゼ:
そうだけど・・・
なんと愛の鞭が今回受けた依頼はただの慰安旅行だったのです。
まさか、旅行に行くと思ってもいませんでしたが、この様子だと受付の職員さんなど楽園の運営に関わっている人たちは知っていそうですの。
旅行に・・・いえ依頼に出掛ける前も「依頼内容は言えない」と言われていたので何処に、何の目的で行ったのか職員さんなどには聞けませんでしたの。
冒険者だから守秘義務というか依頼内容を言えないのは普通の出来事ですの。
情報が洩れると依頼の成否に関係してきますから当然と言えば当然のことですが、そこまで考えて「依頼内容は言えない」だったのでしょうね。
実際に知っていても言えないのは職員さんも同じですし、聞けないのは私たち愛の鞭の依頼の行き先や内容を知りたい人たちですからね。
愛の鞭が戻って来たことで私の新しいスキルを覚えて、新たなクラスに就けるようになるのはそう日数は必要ありませんでしたの。
「細剣」「爪」「蹴術」「武踊」「柔術」の五つを何とか覚えることが出来ましたの。
この中で最初のスキルを覚えるのは凄く早かったのですが、武踊と柔術だけが中々覚えることが出来ませんでしたの。
結局、全てのスキルを覚えるまでに三ヶ月も使ってしまいましたの。
細剣と爪と蹴術は四日目までに覚えましたから武踊と柔術に約三ヶ月を使ったことになりますの。
そんなに難しいことだったのか? と聞かれると難しいという訳ではなかったのです。
一つ一つを覚えるのは問題ないのですが、全てが揃って初めて武踊や柔術になるというのでスキルとして完成するまでに時間がかかったのです。
最初に時間がかかると言われていましたが、こういう理由だったとは思ってもいなかったのです。
「投げ技」「寝技」「体捌き」「絞め技」の四つが揃って柔術のスキルを覚えることが出来るみたい感じなのです。
投げ技だけが出来るや寝技だけ出来るでは柔術のスキルを覚えることは出来ないのです。
全てが揃わなければスキルが覚えられないというちょっと面倒なスキルだったのです。
料理や調理なども覚えることが出来るスキルも複数の工程が出来るようになって初めてスキルを覚えるというものだとか。
改めて言われてみると「そうだな」と納得出来るような部分でもありますの。
料理の焼きが出来るだけで料理が出来るとは言えないと思うからですの。
お魚を焼く、お肉を焼くで料理のスキルを覚えることが出来るなら私も既に料理のスキルを覚えていてもおかしくはないのです。
本格的な手の込んだ料理はしないのですが、お魚を焼いたりお肉を焼いたりするの良くするのです。
ドロップした肉を焼いて食べるのはダンジョンで良くしていましたからね。
私は他の人よりもスキルを覚えるのは早い方ですの。
それでも料理のスキルを覚えていないのですから、お肉を焼くだけやお魚を焼くだけは料理のスキルを覚える行程の一部でしかないと思うのです。
柔術や武踊のスキルをリンゼさんから教えて貰って、複数の工程が出来て覚えることが出来るスキルがあるんだなと初めて知りましたの。
柔術、武踊、料理のスキルがそれに該当する訳ですが、これらはほんの一部でしかないですからね。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




