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〈第九話〉 No. 02「白勢 吹雪」のレポート


人はいつでも己しか考えない。

それが、人間だ。

それが、運命だ。

その運命が絡み合うことを、人は「善意」と呼ぶ。







◯月△日





今日、第二の成功例が出来た。




No. 01に勝る才能を持つ若者です。

そんな彼が私たちのもとへ来た理由を話すと、少々長くなります。

が、よければ最後まで聞いていって下さい。



まず、私たちのグループは芸能界の方々に支援されこの日まで繋ぎ止められました。

そんなグループは埼玉県で発祥し、現在は東京都中心に動いてます。

埼玉県といっても、隅にある小さな町です。

前にもおっしゃいましたが、私たちはそこでの中学校に多くの資金援助を行いました。


しかし、今年に入って突然 援助額が一気に上がりました。

特別な行事も、報告もありませんでしたので、不思議に思いました。

理由を確かめるため、私たちは直接 校舎へ赴きました。

まぁ。原因を見つけるまでには、そこまでの時間は必要ありませんでした。


どうやら、生徒たちが無断で使用していたみたいです。


といっても、相手はたかが中学生の子供。一瞬で足を掴めました。

男女混合のグループ。その中のひとりを除き全員が関与していたらしいです。


もちろん。

重要な資金を盗まれ黙っているほど、私たちも金に余裕があるわけではありません。

しかし、相手は子供。大金を準備するほどの力などありません。


そこで、私たちは一人をこちらに差し出すことで水に流してあげることにしました。

理由としては、私たちの深刻な人員不足です。

なんなら、まだ不足してます。良ければ、増やして下さい。


話は戻りますが、生贄として自ら手を挙げたのは唯一関与しなかった少年でした。

そう。白勢 吹雪です。


彼は認知症の祖母さんの介護をしながら、学校では問題児をまとめていた優等生。

両親は海外出張のせいで家にいず、体力的・精神的に不安定だったのでしょう。

そのせいか、それとも元からなのか、彼は頼られることへの執着が強力でした。

彼が自分自身を生贄としたのも、きっと飢えた承認欲求のせいでしょう。


それから間もなく、私たちは第二の成功例を作り上げました。


彼の能力はすべてを閉じ込めるもの。

しかし、彼自身は守っていると信じている素振りを見せました。

まぁ、それくらいはいいでしょう。

体力もあるし、大きな欠陥もありません。


ですが、彼の能力は暴発をよく繰り返します。

これは周りに危害を加える可能性が示唆されています。


ついでにですが、これらの理由で彼のために牢屋を作ることが決定したのもお伝えします。

私たちには手に負えません。

No. 01と一緒に隔離させましょう。




自己中心的な彼が望む家族ごっこのために





私たちはこれからも彼のための生活を作り続けることに全力をつくします。


ー 影山 優狐







読んでくれて、ありがとうございます!!

これにて、第二章完結です!次は、第三章!

ちなみに、予定では第七章まであります!


良ければ、次も楽しみに待っていてください!!!

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