表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
79/564

79 奪われたものがあるようです

 このような話を聞いたところで、推理が進展することはない。

 ボニボニの反発をくらうだろうことは分ったうえで、質問してみた。


「レイミの交友関係というか、個人的な繋がり。こっちの方面はいかがです?」


 事件発生からまだ数時間しかたっていない。

 そこまで警察の捜査が進んでいるとは思えなかったが、タァーレルから視点を外す方向性も提示しておきたかった。



 案の定、ボニボニの顔が険しくなった。

 言われなくても分っているが、まだこれからだと、妙に胸を反らせた。

 そして、思いがけないことを言った。


「奪われたものがあるようです」

「ほう」

「被害者は立派なネックレスを身に着けていたようです」

「ネックレス?」

「そうです。分科会の参加者が証言しています。イコマさんは覚えておられませんか?」



 完全な嫌味を言われてしまった。

 全く記憶にない。

 同じ列に並んで座っていたので……、などとつまらない言い訳が口から出かかったが、スゥが救ってくれた。


「ああ、あれですね。緑色の大きな石が盛大に連なった」

 ボニボニが小さく鼻を鳴らして、「そうです」と言った。

「なくなっていたと」

「そのようです」



 ボニボニとの立ち話はここで終了。

 また何か進展があれば相談に伺います、という言葉を残して帰っていった。


 疲れ果てていた。

 とんだお誕生日会になってしまった。

 早々に寝ることにしたのだが、部屋を出たチョットマが、少し先の自分の洞穴には戻らなかったことをイコマは見ていた。


 サキュバスの庭の入り口に向かったのだ。

 あるいはボニボニを追っていったのか……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ