表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
72/564

72 メダカシップ

 翌朝、局長級拡大会議に参加するため、イコマ達はスミヨシファームへ急いでいた。


 十人乗りのシャトルで向かう。

 「メダカシップ」と呼ばれる、元々は、宇宙船スミヨシの船外活動用の小型機。


 依然として海底深くにその巨体を沈めたままの宇宙船スミヨシとユーペリオンを結ぶために、二十艘ほどが就航している。

 宇宙船スミヨシ自体は、ファームとしての機能を担うことになって、沿岸近くの海丘に停泊位置を移動している。



「今日の議題はあれだな」


 ユーペリオンへの移住は、正式には未だ「調査」段階にある。

 人類がこの先、どこに住まいするか、という課題に向けて、まずは手近で、なおかつ多くの市民が住み慣れたニューキーツの地下を選んだということなのだ。



 メダカシップは音もなく深海に落ちていく。

 窓はない。

 あったところで、深さ百メートルでは真っ暗なだけで何も見えやしない。


 イコマは木々の間から差し込む淡い陽の光に目を細めた。

 木漏れ陽が苔むした地面に落ちている。

 しっとりとした匂いが立ち昇ってくる。


 スミヨシファームまでほんの三十分ほどだが、その間、メダカシップでは好きな空間を現出させることができる。

 宇宙船スミヨシにあったオペラ座のような大掛かりなものではないし、ちょっとした景観を作り出すだけの稚拙なものだ。


 レイチェルはエネルギーの無駄遣いだと言ったそうだが、船長のキョー・マチボリーがこの機能を活用することにこだわったらしい。

 それくらいのサービス、してもいいじゃないかと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ