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70 まったくの正論
「彼らのこと、悪く言うのはやめて。パリサイドだからって烙印押して、いいこと、なにもないわ」
スゥが一瞬驚いた顔をしたが、すぐに笑顔に戻った。
イコマは聞いてみた。
「じゃ、チョットマはどう思う?」
苦し紛れではない。
チョットマなら、違う発想をするかもしれない。
「私はさ、レイチェルのクローンだからっていうんじゃないよ。ママがパリサイドだったからっていうんじゃないよ。本当に、区別のない社会を今こそ作らなきゃ、と思ってるよ」
頷くよりほかない。
マト、メルキト、元アギ、アンドロ、クローン、ホメム、そしてパリサイド。その差なんて、ないじゃない。
体の作りは違うかもしれないけど、みんな同じようにユーペリオンを何とかしなくちゃって、一生懸命働いてるじゃない。
あの人はパリサイドだからとか、アンドロだからとか、そういうことを何かの判断材料にしたらいけないと思うよ。
そんなことをしていたら、いつまでたってもレイチェルの言う社会は作れないと思うよ。
まったくの正論。
ハワードだって、セオジュンだって、ニニだって、もしここにいたら、きっとそう言うよ。
確かに。




