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64 気まずいお誕生日会
アヤの誕生日会は夜遅くになってしまった。
しかも気まずいものになった。
チョットマがふさぎ込んでいた。
誰も口に出さないまでも、タァーレル犯人説が現時点では有力。
きっとボニボニの頭にも強くインプットされたことだろう。
しかし、その原因を作ったのがレイミ自身であり、しかもアンドロを侮辱したからという点が、チョットマは悔しいのだ。
何しろ、チョットマにとってレイミは友人であり、市民局という職場の中では、立場上は部下にあたる。
殺されてしまったことはもちろん、レイミの心の暗い面まで見せつけられては、ハッピーバースデーと歌う気分には到底なれない。
「疲れたから、先に寝ます」
立ち上がるチョットマに、どんな言葉を掛ければいいのだろう。
「うん。もう遅いし」
イコマも立ち上がった。
「でも、その前に、少しだけ話をさせてくれ」
前もって考えていた挨拶がある。
アヤとの出会いのこと、彼女がどんなに強い女の子だったか、というくだりから話したかったが、そこは飛ばさざるを得ない。
結論だけ。
「言い出しっぺの僕が言うのも何やけど、お誕生日会、名前を変えた方がいいかもしれないな。例えば、ベタに家族会とか」




