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43 レイチェルが大好き
「シェルタ。レイチェルの」
「あっ」
「なにが、あっ、よ。話の腰、折られた。調子狂う」
そうか……。
シェルタ……。
探し求めていたレイチェル騎士団と会いまみえた場所。
ンドペキはじめ攻撃隊が裏切り者呼ばわりされた場所。
ロクモンが射殺された場所……。
あの場所から、アンドロに乗っ取られた格好の政府建物に侵攻を開始したのだった。
確かに封印されていると言っていい。
立ち入りは禁止されている。レイチェルの厳命だった。
「トゥルワドゥルーが?」
「単なる噂。見かけた人がいるようなんだけど、それが誰だか、分らないんじゃ、確かめようもないしね」
「というか、あなたが確かめる必要はないんじゃない?」
ジルがシルバックをからかっている。
「そうなんだけど、レイチェルが入るなって言ってるのよ。なのに、ノコノコ入り込んでるとしたら、許せないじゃない」
東部方面攻撃隊にとって、レイチェルは総指揮官。
命令ならば絶対服従を意味する。
しかも、スゥのあの洞窟で共に過ごした日々がある。
レイチェルが大けがをした時、付きっきりで看病したのはまさに、シルバックとジルである。
レイチェルは仲間。
しかも、決して解けることのない強い絆がある。
隊員の誰もがそう思っている。長官という以前に、レイチェルを大好きなのだ。




