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32 ご来賓ご・あ・い・さ・つ!
「そうでしょうとも! しかし! ここはひとつきちんとしたご挨拶など頂戴せねば、やはり始まらぬというもの!」
「お前の挨拶なんぞ、いらん、いらん! それより、歌だ! ダンスだ! 酒だ! 料理だ! 乾杯だ!」
「ええい! 勝手なことをほざくな! 客とて許さんぞ! ご挨拶だ! ご来賓ご・あ・い・さ・つ!」
振り返ったイエロータドの顔はすこぶる上機嫌。
巨大な歯が見えている。異様なほど白い歯。
「それでは、皆さま! お待ちかね! ニューキーツ東部方面攻撃隊のエース、皆さまの大好きな若草の姫君! チョットマ様からご挨拶をいただくことといたしましょう!」
「ええええっ!」
一斉に注がれる視線。
「なんで私が! それに、なに? 若草の姫君って!」
ガハハハハ!
また肩を掴もうと伸びてきた腕をかわそうとして、チョットマはハイチェアから転げ落ちそうになった。
「チョットマ! 俺は痺れたぞ、お前のあの演説。ニューキーツ市民なら忘れもしない、レイチェル騎士団に向かってぶった、あれだ!」
「おお!」という声も上がる。
そんなこともあった。
ようやく探し当てたレイチェルのシェルタでの出来事。
「何言ったか、もう、あんまり覚えてないんだけど……」




