24 攻撃隊のチョットマが、そんなていたらくじゃ
チョットマはサリの後を追いながら思った。
あの頃に戻りたい?
ふたりで一緒にンドペキの背を追いながら、ニューキーツの荒野を駆けまわっていた頃に。
東部方面攻撃隊の一員として、界隈を徘徊する殺傷マシンを壊して回っていた頃に。
分からない。
戻りたい気もするし、今も幸せという気もする。
しかし、ことサリとの関係においては、はっきり戻りたいといえる。
サリは変わってしまった。
あんなことをしでかしてしまったから。
でも、私はあなたの……。
あなたの何だ、というのだろう。
レイチェルのクローンとして、姉妹?
それとも攻撃隊員としての仲間? 親友?
そうあって欲しいと思う。
そのどれであってもいいから。
親友と呼び合える相手は、他にもいる。
攻撃隊のシルバックやアヤちゃん。
しかし、どこか違うのだ。
なぜなら、シルバックもアヤちゃんもマト。見かけの年齢は少し上という程度だが、生きてきた年数が根本的に違う。
考え方も違うし、経験の多さも圧倒的に違う。
最も違うのは、笑いのツボ、というような部分。
実年齢二十歳そこそこの女の子と、実年齢六百年以上の女性では、感情の機微のような部分で一致するはずがない。
レイチェルにしても、もちろん仲はいい。しかし、彼女の実年齢も七十以上。
チョットマはいつも、そんな寂しさを抱えていた。
だからこそ、本当に年齢の近いサリやキャンティと、他愛もない話をして笑い転げたいと思ったりするのだった。
「あっ」
後ろから背中を押されて、つんのめりそうになった。
「なに深刻な顔をしている! これから、お楽しみだというのに! パーティだ! パーティ!」
「ボニボニ署長! 危ないじゃないですか!」
「攻撃隊のチョットマが、そんなていたらくじゃいけないぞ!」




