103 作戦名は、用水路のお地蔵様!
警察署の中に、これだけの人数は入りきれない。
警官の数はわずか。攻撃隊の人数が膨れ上がっている。
入りきれない隊員達が薄暗い玄関前に集結している。
スジーウォンが指示を出した。
「五人ずつのチームを四つ作れ。ンドペキとコリネルス、私、スミソ、チョットマは含めるな。残りの者は連絡要員および予備要員とする! シルバック! 全隊、お前が指揮を取れ!」
久しぶりに隊長のスジーウォンに命じられて、隊員達の顔が引き締まっている。
明らかに喜びの表情を浮かべている。
「街に流れ込む水系は四系統ある。我々はそこに検問所を設ける。仔細はアヤから説明がある」
アヤからは一言。
「出来るだけ明るい、強い光の出る照明灯をたくさん用意して」
「作戦名は、用水路のお地蔵様!」
「く、なんだそれ」
ンドペキが吹き出した。
「いいのよ、こんな名前で。あまり格好つけたら、ボニボニが変に警戒するでしょ」
「なるほど。外野は外野らしく、ピクニックムードを醸しておこうってことだな」
そういうこと、とスジーウォンは頷きながらも、厳しい顏を崩さない。
「我々には武器も装備もない。くれぐれも身の安全をおろそかにするな! シルバック!」
「はい!」
「武勇は不要だぞ! パリサイドの動向を把握する、これが任務だ!」
「了解!」
チョットマは不満だった。
何故、自分はメンバーに加われないのか。




