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1945年7月28日 悪魔の証明

この作品はフィクションです、実在の人物や団体などとは関係ありません

ゲーム内クレジット残額:8660ゼニ + デイリーボーナス30000ゼニ + 課金10000ゼニ = 48660ゼニ

ゲーム内で関わった人数:21人 + 5人(呉市避難家族) + 5人(黒田の謀略関係) = 31人


1945年7月28日、午前7時。

広島市西区の将官官舎。一睡もできなかった藤堂中将は、私室のラジオから流れる時報音と、手元の銀色の腕時計を睨みつけていた。


『ポッ、ポッ、ポッ……ピーッ』


午前7時ちょうどの時報音。それと完全に同期して、文字盤の滑らかな秒針が「12」の位置を通過した。


「……0.5秒も、ズレておらん」


藤堂は背筋に氷を当てられたような悪寒を感じた。

昨晩、この時計を受け取ってから何度もラジオの時報と照らし合わせたが、一切の狂いがない。この時代の機械式時計では絶対にあり得ない精度だ。

藤堂の視線は、机の上に広げられた黒田の密書へと移った。


『明日、7月28日。呉軍港に米軍機による大規模な空襲があります。戦艦「榛名」「伊勢」、巡洋艦「青葉」等に致命的な爆撃が下り……』


時間は、午前9時から午後にかけてとある。あと2時間。

藤堂は受話器に手を伸ばしかけた。今からでも呉の海軍鎮守府に緊急連絡を入れ、艦船を退避させるべきではないか。

しかし、指がダイヤルに触れる直前で止まった。


(……もし私が通報し、本当に爆撃が起きたらどうなる? 陸軍の一中将が、なぜ海軍への空襲計画を事前に知っていたのか。真っ先にアメリカと内通するスパイとして特高や憲兵に拘束される結末は目に見えている)


逆に、もし通報して何も起きなければ、狂人による虚偽報告として軍法会議ものだ。


(私ですら、黒田の奴は正気を失って敵のスパイになったのではないかと疑ったほどだ。……今は真偽はともかく、事態を見守るしかない)


大日本帝国の軍人として、重大な敵情を知りながら通報しないのは反逆にも等しい。藤堂はギリッと奥歯を噛み締め、己の無力さと保身に苛立ちながら官舎を出た。


この日、藤堂はいつにも増して早く陸軍司令部へ出勤した。副官よりも早い登庁に、司令部の職員たちは驚き慌てた。


「閣下、申し訳ありません! 私の出迎えが遅れまして……!」


「君のせいではない。それよりも……昨日来た黒田の妻が再び来たら、何を差し置いても直ぐに私の部屋へ案内せよ」


「は、はっ!」


午前9時前。藤堂は執務机に座り、ラジオのノイズに耳を立てながら、息を殺して「歴史の審判」を待っていた。


◇◇◇

二度目のレベルアップ

◇◇◇


午前8時前。現代の日本。

浩平もまた早起きし、PCの前に座っていた。ゲームにログインすると、画面右上の「お知らせ」アイコンに赤い【!】マークが点滅している。


『おめでとうございます。ゲーム内で関わった人数が30人を超えました。

LV3拡張:デイリーボーナスが30,000ゼニに増額。1日の課金上限も30,000ゼニに拡張されました。

なお、『買取機能』と『購入品の初期状態指定機能LV1』が解放されました』


「LV3……? 関わった人数が30人でLV3か。だったら100人関わったらLV10で、デイリーボーナスが10万ゼニになるのか?」


浩平は急いで表計算ソフトを開き、人数の内訳を整理した。

昨日計算した時点では21人。そこに呉からの避難家族(5人)が加わって26人。あと4人は誰だ?


「黒田の奥さんは板チョコを渡しただけだし、藤堂の副官はバナナ1房。藤堂中将に至っては、俺からの直接の薬や食べ物じゃなく、時計と手紙だけだぞ……」


そこで浩平は、一つの事実に行き着いた。


「『関わった人数』っていうのは、直接物をあげた人数じゃない。俺の介入によって、その人間の人生や運命にある程度の影響を与えた、その『結果』を逆算したシステム上のスコアなんだ」


そう考えれば辻褄が合う。時計と手紙を見た藤堂の運命は大きく分岐したはずだ。


「それなら、効率よくもっと多くの人を助けたり、歴史を動かしたりすれば、もっと予算がもらえる構図ってことか。……自分のリアルな貯金(課金)を削るより、こっちのレベリングの方が遥かに健全で早いな」


浩平は少し安堵し、新しく解放された機能を詳しく確認した。


【買取機能】: ゲームマップ内の生物・植物以外の無主物(または所有権が放棄された物)を買い取り、ゲーム内の評価額でクレジット残額にチャージされる。


【購入品の初期状態指定機能LV1】: 外部包装のある購入品の包装解除または開封ができる。購入品の出現位置の指定に加え、初期の向き(角度)を指定できる。


「なるほど、買取はゴミ処理や資金繰りに使えそうだな。……それに『初期状態指定』か。これ、使い方によってはエグいことができるぞ」

浩平は背筋を冷たくした。


「例えば、ネットスーパーで買った『包丁』の包装をあらかじめ外し、刃先を下へ向けた角度に指定したまま、空中の座標から落下させる……完全な暗殺システムじゃないか」


(浩平はこの時、『購入品の初期状態指定機能LV2』にアップグレードされた場合、初期の向きだけでなく『購入品の初期速度』まで指定できるようになる。つまり、あらゆる物資をレールガンのように撃ち出せるようになる事を知る由もなかった)


◇◇◇

Zバッファの限界と、無力な監視者

◇◇◇


午前9時前。

浩平はゲーム内のカメラを、限界高度である上空1万メートルまで引き上げた。B-29の平均的な巡航高度だ。


「すげえな……」

普通のフライトシミュレーションゲームなら、遠景のオブジェクトはZバッファ(奥行きの描画メモリ)の制限やフォグ処理で省略される。しかし、この狂った箱庭システムは、遠く離れた隣街・呉市の入り組んだ軍港や市街地の建物の形まで、恐ろしいほどの解像度で描写していた。

ただし、浩平の干渉・移動範囲はあくまで「広島市内」に制限されており、呉の上空へカメラを動かすことは見えない壁に阻まれて不可能だった。


そして、運命の午前9時。

南の空の彼方から、無数の黒い点が湧き上がってきた。アメリカ海軍の機動部隊から発艦した、艦載機(爆撃機・雷撃機)の大編隊だ。


浩平はマウスを動かし、はるか遠くを飛ぶその黒い点の一つを辛うじてクリックした。

画面に冷たいUIが表示される。


『目標:SB2C ヘルダイバー(指定範囲外)』


「……くそっ」

浩平は机をドンッと叩いた。広島市の上空から重い鉄塊を購入して落下させることはできるが、指定範囲外である呉の空を飛ぶ敵機には、物理的な干渉が一切届かない。

浩平のモニターの中で、豆粒のような米軍機が呉の軍港へと急降下していく。直後、音のない閃光が幾つも瞬き、遅れて真っ黒な煙の柱が何本も、何本も立ち上り始めた。軍艦が炎上し、街が焼かれていく。何千という命が、今まさにモニターの向こうで理不尽に散っているのだ。


浩平はマウスを握りしめ、ギリッと唇を噛んだ。


「これは、歴史シミュレーションゲームだ。俺にはどうしようもないシナリオの強制イベントだ……」


そう自分に言い聞かせなければ、正気を保てそうになかった。


「この様子じゃ、呉から広島へ逃げてくる傷者がさらに増える。ただでさえ薬が足りないのに、もっと火傷用の軟膏や抗生物質を用意しないと……。くそ、1日数万円の予算じゃ足りない! もっと早く、一刻も早くレベルアップして影響範囲を広げないと!」


浩平は、自身の無力さと、戦火の現実という巨大な暴力の前に、ただ歯を食いしばってモニターを見つめ続けることしかできなかった。


◇◇◇

答え合わせと、燃える黙示録

◇◇◇


午前9時20分。広島市 陸軍司令部 司令官室。


バンッ!!

ノックの音と共に、血相を変えた伝令兵が司令官室に飛び込んできた。


「藤堂閣下! 海軍呉鎮守府より緊急の第一報です!!」


「……言え」


藤堂の低く震える声に、伝令兵は息を呑みながら報告書を読み上げた。


「午前9時過ぎより、呉軍港および市街地に対し、敵艦載機数百機による波状攻撃が開始されました! 停泊中の戦艦『伊勢』『榛名』、巡洋艦『青葉』をはじめとする多数の艦艇に直撃弾! 被害甚大、現在も大火災が発生中とのことです!!」


司令官室が、死のような静寂に包まれた。

伝令兵は、微動だにしない藤堂中将の異様な雰囲気に圧倒され、言葉を失った。


「……ご苦労。下がってよろしい」


「は、はっ!」


扉が閉まると同時に、藤堂はゆっくりと机の引き出しを開け、黒田から受け取った『手紙』と『写真』を取り出した。

寸分違わぬ「答え合わせ」。呉の空襲は、黒田の背後にいる「神の使い」の予言通りに引き起こされた。

ということは。


(8月6日の朝、広島の街は……この写真のように、一つの爆弾で完全に消滅するということか……!!)


藤堂の手が、ガタガタと激しく震え始めた。

彼はマッチを擦り、黒田からの手紙と、原爆ドームの残骸が写った恐るべき未来の写真を、灰皿の上で燃やした。

炎が紙を舐め、黒焦げの灰へと変えていく。


「おのれ……おのれ、アメ公ども……!!」


藤堂は灰皿を睨みつけ、呻くように声を絞り出した。

事前に知っていながら海軍の同胞を見殺しにしてしまった強烈な悔恨。敵の圧倒的な物量に対する憤怒。そして何より、数日後に広島に落ちるという「未知の爆弾」に対する根源的な恐怖。


しかし、藤堂は帝国陸軍の中将である。恐怖に屈するわけにはいかなかった。


「黒田……お前の言う通りだ。もはやこの戦の勝敗などどうでもいい。軍の面子などクソ食らえだ。……広島の民を、一人でも多く逃さねばならん!」


藤堂の目は、軍人のそれから、命を救うための狂気を帯びた政治家のそれに変わっていた。司令官室に立ち込める紙の焦げる匂いの中、彼はいかにして司令部を騙し、何十万の人間を合法的に市街地から追い出すか、その途方もない謀略の構想を練り始めていた。


◇◇◇

カーキ色の軍服と橘中尉の決意

◇◇◇


1945年7月28日、午前10時。広島市中心部・曙町。

午前9時を過ぎた頃から、南東の山を越えて、腹の底を響かせるような重い爆撃音がかすかに、しかし絶え間なく鳴り響いていた。

空を見上げれば、呉の街が燃えていることを告げる不吉な黒煙が、夏の青空をどす黒く染め上げている。


広島市内にも物々しい空気が漂っていた。


「防空壕の確認を怠るな! 水とバケツ、砂を用意せよ!」


「万が一延焼した際の、各家庭の疎開先をもう一度確認しろ!」


カーキ色の国民服を着た警察官や、腕章を巻いた警防団の男たちが血相を変えて路地を走り回り、各家の戸を叩いて叫んでいる。いつこの火の粉が広島に降り注ぐか分からない、極限の緊張感だった。


そんな騒騒しい朝にあって、橘中尉の家の六畳間だけは、奇妙なほど静謐せいひつだった。

橘誠一郎は、妹のちひろが作ってくれた豪勢な朝食

とろけるような豚の脂が染みたお粥、塩気の効いた焼豚、漬物、そして黄金色のバナナ

をすでに平らげていた。カロリーの炎が、病に侵されていた彼の肉体に確かな熱を吹き込んでいる。


誠一郎は、ちひろが昨晩のうちに丁寧にアイロンをかけてくれたカーキ色の軍服(将校服)を身に纏い、畳の上に正座していた。

その眼差しには、昨日までの病人の弱々しさは微塵もなく、死地へ向かう軍人としての鋭い光が宿っている。


「では、行って参ります」


誠一郎は静かに口を開くと、浩平からの指示通り、奇妙な形をした真っ白な『FFP2マスク』を顔に当て、ゴム紐を耳にかけた。

鼻から顎までをすっぽりと覆い、外気を完全に遮断するその未来の防具は、呼吸をするたびに少し息苦しさを感じさせたが、黒田少将の使いからの絶対の命令である。


「お兄ちゃん……どうか、気をつけて」


玄関先で深く頭を下げるちひろの目には涙が浮かんでいた。病み上がりの兄を外へ出す不安と、かつての立派な将校の姿を取り戻した兄への誇りが入り混じっている。

誠一郎は無言で頷き、戸を開けた。


路面電車もバスも、呉への空襲による警戒と電力制限で完全にストップしていた。

誠一郎は革靴の紐を締め直し、陸軍病院のある方向へ向かって、己の足で一歩を踏み出した。弱った足腰には堪える距離だが、腹の底にある現代の糧食が彼を力強く前へと押し出していた。


◇◇◇

司令部での尋問

◇◇◇


午前11時。陸軍司令部の正門前。

黒田の妻・けいこは、昨日と同じようにバッグを抱え、不安げに立ち尽くしていた。

今日は昨日と違い、門番の口を塞ぐための「バナナ」がない。残っていた1房は、疎開もできずに家で震えている12歳の息子と11歳の娘に食べさせてしまったからだ。


「黒田夫人。お待ちしておりました」


不意に声をかけられ、けいこが肩をビクッと揺らすと、そこには昨日面会を取り次いでくれた藤堂中将の専属副官が立っていた。


「あっ……あの、藤堂閣下は……」


「お話は通っております。直ぐに司令官室へ」


副官の足早な案内に従い、けいこは司令官室へと通された。

部屋の中央で腕を組んで立っていた藤堂中将の顔には、昨日よりもさらに深い、凄まじいまでの疲労と焦燥が刻まれていた。呉の空襲報告が、彼を極限状態まで追い込んでいるのは明らかだった。


藤堂は鋭い目でけいこを射抜いた。


「夫人。正直に答えてもらいたい。……ご主人は、あの手紙に書かれていた事柄を『どこから』知ったと言っていた?」


「えっ……? どこから、とは……」


けいこは怯えながら首を振った。


「存じません。私は手紙の内容すら読まされておりません。ただ、今日中に必ず閣下にお渡ししろと……」


「ならば、最近ご主人に何か変わったことは起きなかったか? どんな些細なことでもいい」


藤堂の厳しい追及に、けいこは言い淀んだが、隠し通せる相手ではないと悟り、渋々と口を開いた。


「……主人は、元々お医者様から結核の末期で、もう数週間しか持たないと言われておりました。それが、昨日急に顔色が良くなり、起き上がって歩けるほど元気になって……。私が知っているのは、これくらいでございます」


不治の病の、一夜にしての劇的な回復。

藤堂は内心で戦慄した。


(やはり、黒田の背後には人智を超えた何らかの「組織」あるいは「力」が実在する……!)


藤堂はここで、軍人としての冷徹な「芝居」を打った。

バンッ!と机を強く叩き、藤堂は声を荒らげた。


「夫人。私は黒田を信頼している。だが……残念ながら、あの手紙の内容があまりにも異常なため、現在黒田には『敵国のスパイ容疑』がかかっている!」


けいこの顔から血の気が引き、足から崩れ落ちそうになった。


「ス、スパイ……!? そ、そんなはずはありません! 主人は、大日本帝国の軍人として……っ!」


「そう思いたいのは私も同じだ。だが、軍上層部を納得させるには証拠が要る」


藤堂は帽子を手に取り、けいこを見下ろした。


「ではけいこ夫人。ご主人の容疑を晴らすためにも、今から私と一緒に、黒田のいる陸軍病院へ行こう。良いな?」


「は、はい……」


けいこは恐怖でガタガタと震えながら、ただ同意するしかなかった。

司令部の玄関にはすでに黒塗りの軍用車が横付けされており、副官が運転席に乗り込む。後部座席に藤堂とけいこを乗せた黒塗りの車は、白昼の広島市街を陸軍病院へと向かって猛スピードで走り出した。


◇◇◇

病室の密談と、新たな要求

◇◇◇


同時刻。広島陸軍病院、黒田の特別室。


コンコン、と控えめなノックの後、及川院長が滑り込むように入室してきた。


「黒田閣下……」


及川の顔には、昨日までの疲労感はなく、異様なほどの高揚感が浮かんでいた。


「妻の微熱が、綺麗に引きました。あの薬は……本物です。本物の奇跡であります!」


及川は興奮冷めやらぬ様子で黒田のベッドに近づいた。


「閣下のご指示通り、当院に入院している政財界や軍の有力者の中で、結核に苦しむ者5名に『特別な特効薬』の存在をほのめかしました。彼らは皆、中等症の患者たちです。全員が、いくら金を積んででも協力すると同意しております」


「ご苦労」


黒田は短く応じると、枕元から『ニューキノロン系抗生物質』の残り9シート(90錠)を取り出し、及川の手に押し付けた。


「お金も多少は必要だが、今重要なのは『人や物を動かす力』だ。その者たちを使い、今後我々が有利に動けるよう手筈を整えろ。詳しい指示は追って伝える。まずはこの5人を、我々の『仲間』に引き入れることに専念せよ」


「はっ! 承知いたしました」


及川は震える手で薬のシートを白衣のポケットにねじ込んだ。そして、もみ手をするように身を乗り出した。


「ところで黒田閣下……大変厚かましいお願いなのですが」


及川は周囲を気にするように声を潜めた。


「閣下の陸軍の特殊ルートからは、結核の薬以外に……一般的な『解熱剤』や『鎮痛剤』『消炎剤』などを手に入れることは可能でしょうか?


恥ずかしながら、当院でも医薬品の在庫が底を突いており、これから呉から運ばれてくるであろう負傷兵たちに、満足な治療を提供する余裕がないのです」


黒田の眉が微かにピクリと動いた。


(……確かに、これからの作戦で『恩』を売るには、そうした一般的な薬の方が使い勝手が良いかもしれん。しかし、私の手元にあるのは自分用のものだけだ)


神の使い(浩平)に頼むしかない。


黒田は焦りを一切顔に出さず、威厳たっぷりにゆっくりと頷いた。


「……今は手元にないが、入手する見込みはある。午後、もう一度ここへ来い。その時には、おそらく要望の品を用意できるだろう」


「おおっ! まことに、まことにありがとうございます!」


及川は何度も深く頭を下げ、歓喜の表情で特別室を退室していった。


一人残された黒田は、窓の外から聞こえる遠い爆音に耳を傾けながら、机の上に置かれた本(広島原爆の日)を見つめた。

(神の使い殿……。図々しい願いではあるが、どうか我々に、さらなる力を)


その直後、黒田の病室のドアの外に、ちょうど歩いてきた橘中尉と、見覚えのある副官を連れた藤堂中将と、顔面蒼白の妻・けいこが到着しようとしていた。


お待たせしました

著者の悪い癖が、話が進むとつれて一話の文字数も絶賛インフレ中

本当は「今回こそは一話5000文字以内を守ろう!」としたがどうしてこうなった/(^o^)\

1945/7/28のこの日は、とても長い一日になりそうな予感がします

気まぐれ投稿ですが、エタる気はないので今後も期待してください

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