1945年7月29日 マップ解放
この作品はフィクションです、実在の人物や団体などとは関係ありません
ゲーム内クレジット残額:2,219,860ゼニ
ゲーム内で関わった人数:21人(すずと周辺家族) + 5人(呉市避難家族) + 6人(黒田藤堂の謀略関係) + 5人(及川院長関係) + 631(陸軍病院治療患者) + ????人(呉の負傷者治療) = 668 + ????人
◇◇◇
軍人の矜持と、神のご褒美
◇◇◇
1945年7月29日、午後1時20分。
畑元帥との文字通り命懸けの交渉を終え、広島陸軍司令部・司令官室に戻ってきた藤堂中将は、空気が抜けた気球のように椅子の背もたれに体を預けた。
軍服の襟を少し緩め、額ににじんだ汗を手の甲で拭う。彼の顔には、一国の最高幹部を相手に大博打を打ち切った精神的疲労が色濃く滲んでいた。
時刻はすでに昼食の時間を大幅に過ぎている。当時の陸軍司令部における、たとえ中将クラスの高級将校であっても、日々の食事といえば配給の芋や麦が混じったパサパサの飯が主流であり、純粋な「銀シャリ」など滅多に口にできないのが現実だった。
現実世界のモニター越しに、お疲れモードの藤堂を見つめていた浩平は、少し胸を痛めた。
(半分、俺が寝坊して無茶なタイムラインで動かしたせいでもあるよな……。あれだけの大仕事をやってのけてくれたんだ。ここは一つ、『ご褒美』を与えよう)
浩平はゲーム内ショップの惣菜コーナーを開き、お弁当のラインナップを確認した。
(米をそのまま送るよりはコスパは悪いけど、調理不要で即座に食べられる。それに、当時の食生活からすれば、見た目の豪華さは段違いのはずだ)
浩平は、焼き魚、肉、天ぷらや煮物がぎっしりと美しく詰め合わされた、650円の「幕の内弁当」を購入。藤堂のデスクの真上に転送した。現代の無機質で端正なフォントが印字された紙片が、ホカホカと湯気を立てるプラスチック容器の上に重なる。
『これから日頃世話している人たちの見回りを行ってくる。藤堂は、いつ病院に行くかを知らせてくれ。その前に合流する。呉の様子も気になるため、大量発注があるかもしれない。今度は中型くらいのトラックで行ってくれ。 ——監視者』
突如としてデスクに出現した、あり得ないほど香ばしい匂いを放つ弁当とメッセージの紙片に、藤堂中将はハッとして姿勢を正した。
彼は誰もいない空間を見上げ、居住まいを正して語りかけた。
「……病院には、午後2時半に出発する予定にございます。中型トラックの手配も了解いたしました。……先ほどの小型映写機(DVDプレイヤー)の奇跡には、魂が震えるほど驚きました。監視者殿の生きる未来の世界が、あれほど平和で、豊かな国になっていると知り、心から救われる思いです」
しかし、藤堂はデスクの上の色鮮やかな幕の内弁当を見つめると、少し険しい軍人の顔に戻って言葉を続けた。
「ですが、監視者殿。私のような一介の軍人に、これほど過分で豪華な食事を賜るより、あなたが仰っていた日本国民の尊い命を、一粒の米、一錠の薬に変えて救うことこそが大事ではないでしょうか。多くの民や兵が飢えに苦しむこの戦時下において、私一人がこのような贅沢を貪るのは、誠に面目なき次第にございます……」
モニター越しの浩平は、その高潔すぎる言葉に苦笑交じりの感嘆を覚えた。
(いやいやいや、十分すぎるくらい頑張ってくれたじゃないか。黒田も橘も、この藤堂も……当時の軍人たちの志の高さや、自己を律する精神は、現代人の俺から見ればどこか異質だ。でも、不思議と今は、その熱い意志が少しだけ分かってきた気がするな)
とはいえ、藤堂が出発する午後2時半まで、それほど時間の猶予はない。浩平自身も、在宅でのフリーランスの案件(本業のプログラミング仕事)を抱えている。あまりにこちらにかかりきりになって案件を飛ばせば、ゲームのネットスーパーの課金原資自体が底を突いて本末転倒になってしまう。急がねばならなかった。
◇◇◇
黒田家で未来の洋食弁当
◇◇◇
午後1時30分。
浩平はゲームUIの「お気に入り人物登録」機能を用い、黒田少将の妻・けいこへの「尾行」を開始した。視点を切り替えると、カメラは瞬時に広島市鍛冶屋町にある黒田の官舎へとジャンプする。
そこは和洋折衷の風格ある木造二階建てで、応接間や書斎、広い庭、女中部屋まで備えた、当時の高級将校にふさわしいゆったりとした邸宅だった。
幽霊のように壁をすり抜けるFPVカメラを操作し、ダイニングルームへと侵入した浩平は、そこに集う黒田一家の姿を発見した。
すずの家のような「畳にちゃぶ台」という純和風の暮らしとは異なり、黒田家の食堂には、現代の様式に近い、磨き上げられた木製のダイニングテーブルと椅子が設えられていた。
しかし、そのテーブルの上に並ぶ食事は、家の立派さに反してあまりにも寂しいものだった。
けいこは今朝、浩平から受け取った「上白糖」を小皿にたっぷりと盛り、何かしらの雑穀の粉を水で練って焼いた、小さな灰色のがっつりとした餅のようなものを、12歳の息子と11歳の娘に与えようとしていた。子供たちの頬は少しこけ、食い入るようにその粗末な餅を見つめている。
浩平はモニターの前でハッとした。
(そうか……。俺が『夕方のダイニングテーブルに希望の紙を置いてくれ』なんて指示したせいで、今日の昼飯は、あの砂糖をまぶした雑穀餅しかないのか! 夕方指定にしたのは、すずさんや橘家の見回りと時間を合わせた方が俺の操作が楽だからっていう都合だ。でも、今目の前で子供たちが腹を空かせてるなら、話は別だ!)
「お母様、このお砂糖、すっごく白いね!」
「ああ、本当に。こんなに上等なお砂糖、いつ以来かしら。しっかり噛んでいただくのよ」
健気に喜ぶ子供たちの姿に、浩平の指が動いた。
(男の子なら、やっぱりハンバーグが鉄板か? けいこ夫人はお上品で貴婦人の雰囲気があるから、洋食が好きかもしれないな。ステーキなんかもありか……。女の子の好みは分からないけど、とりあえず万人向けの幕の内にしておこう!)
浩平は先ほどのお弁当コーナーから、肉汁がそそる「ビーフカットステーキ弁当(800ゼニ)」、ふっくらとした「目玉焼きハンバーグ弁当(600ゼニ)」、そして「幕の内弁当(650ゼニ)」を矢継ぎ早に購入。
即座に、黒田家のダイニングテーブルの真上へと転送した。
トン、トン、トンッ。
『けいこ夫人、お食事をお待たせしてしまい申し訳ない。長期備蓄用の食材は、この食事の後に改めて用意いたしますので、ご安心ください。 ——監視者』
「きゃあっ!?」
虚空から、香ばしいデミグラスソースの香りと、ジューシーに焼けた肉の匂いと共に、三つの平たい容器が突然湧き出てきたのを見て、子供たちが椅子から転げ落ちんばかりに驚いた。けいこもまた、両手で口を押さえて驚愕している。
しかし、印字されたメッセージを読んだけいこは、それが今朝病室に現れた「偉大なる監視者様」からの、これ以上ない慈悲であることを理解した。
「あ……ありがとうございます、監視者様……!」
けいこが震える手で弁当のプラスチックの蓋を開けると、中から閉じ込められていた熱気と、現代の完璧な衛生管理のもとで作られた「極上の洋食」の香りが部屋いっぱいに広がった。
「お母様、これ、お肉の塊だよ! 嘘みたいだ!」
「こっちは大きな丸いお肉に、卵が乗ってる!」
子供たちの目が、かつてないほど爛々と輝き始める。
「さあ、監視者様がくださった宝物です。皆で分けていただきましょう」
けいけ夫人の促しで、一家は夢中になって弁当を突いた。
柔らかく、噛むたびに濃厚な旨味が溢れ出すカットステーキ。ふんわりと柔らかく、甘い肉汁とデミグラスソースが絡み合うハンバーグ。そして、一切の妥協なく炊き上げられたピカピカの白いご飯。
「美味しい……! お母様、美味しすぎるよ!」
「こんなおにぎり(ご飯)、食べたことない!」
さっきまでのひもじさが嘘のように、ダイニングルームには子供たちの弾けるような笑顔と、楽しげな咀嚼音が満ち溢れた。けいこもまた、上品にハンバーグを口に運びながら、その信じられない美味しさに、静かに感動の涙を浮かべていた。
浩平はその幸福に満ちた食事風景を見守りながら、彼らが食べ終わった後に困らないよう、次の手配を進めた。
(よし、次に向かうすずさん家の前に、こっちのストックも完全に満たしておいてやる。これだけあれば、数週間は絶対に飢えないはずだ)
浩平はネットスーパーの画面から、以下の物資をカートに入れた。
コシヒカリ新米 5kg(3000ゼニ)
小麦粉 5kg(800ゼニ)
卵 10個パック(300ゼニ)
キャノーラ油 1000ml×2本(500ゼニ)
おかず缶詰5種セット(肉、魚など5種×4缶:4000ゼニ)
(計:8,600ゼニ)
それらを、食事の邪魔にならないよう、ダイニングルームの一角の物置スペースへと静かに転送した。
昭和20年の広島に、現代のネットスーパーの力が、確実に人々の命と笑顔を繋ぎ止めていく。
◇◇◇
畑仕事という名の隠蔽工作
◇◇◇
1945年7月29日、午後1時50分。
黒田官舎への物資補給を終えた浩平は、再びゲームUIの「お気に入り人物登録」機能を用い、すずの元へとカメラを飛ばした。
その際、ゲーム画面の右上、システムトレイの端で「!」マークの通知アイコンが赤く激しく点滅していることに気づいたが、浩平は「まず目の前のルーチン(定期配給)を片付けるのが先だ」と判断し、それを後回しにした。
人物追従モードのカメラは、桜ヶ丘の家ではなく、そこから少し離れた段々畑の斜面へと浩平の視点を誘った。
先ほどの室内高感度モードから通常のカラー視界へと切り替えると、きつい真夏の太陽の下、手拭いを頭に巻いたすずが、泥にまみれて熱心に鍬を振るっている姿が映し出された。
(俺からの物資があるとはいえ、やっぱり周囲の目を欺くためにも、普段通りの『労働』をしておかないといけないよな……。ここはそっとしておこう)
浩平はカメラを畑からすずの家の居間へと移動させた。夕食にはまだ早い時間であり、ちゃぶ台の上には何も置かれておらず、ノートの切れ端の注文もない。娘のさちの姿が見当たらないところを見ると、軍需工場が再稼働して働きに出ているのだろう。
浩平は画面上の米びつや物置をクリックし、詳細な在庫ステータスを確認した。
【米:残り約15kg】
【缶詰:残り18缶】
【果物:バナナ3本、林檎3個】
「量は少しずつ減っているけど、このペースならあと二週間は持つな。よし」
だが、保存の利く炭水化物や缶詰ばかりでは栄養が偏る。新鮮な肉類の方がタンパク質の補給にもなり、何よりコスパと満足度が高い。浩平は、午前中に橘家へ設置して大好評だった「即席冷蔵庫(クーラーボックス作戦)」を、すずの家にも導入することを決めた。
ゲーム画面のUIから『購入品組み合わせ機能』のウィンドウを開き、3Dモデルの6L保冷ボックスの中に食材をドラッグ&ドロップで詰め込んでいく。
保冷ボックス 6L(2500ゼニ/初期温度:0度設定)
カルピス 1.5L①(200ゼニ/初期温度:マイナス40度設定)※氷代わり
カルピス 1.5L②(200ゼニ/初期温度:マイナス40度設定)※氷代わり
牛乳1Lパック①(250ゼニ/初期温度:マイナス40度設定)※氷代わり・保存用
鶏もも肉 500g(200ゼニ/初期温度:マイナス20度設定)※保存用
豚バラブロック 500g(600ゼニ/初期温度:1度設定)※すぐ調理用
(総額:3950ゼニ)
1.5リットルの太いペットボトルが2本入った時点で、3Dプレビュー画面のボックス内は文字通りぎゅうぎゅう詰めになった。牛乳パックと肉のトレイが、隙間なく完璧に密着している。
(俺が実際に手で詰め込むわけじゃないからいいけど……もしこれ、明らかに容積オーバーの物を無理やりブチ込んで蓋を閉めたらどうなるんだろう? システムエラーが出るのか、それとも中身が物理的に圧縮されるのか、あるいは箱が爆発するのか?)
エンジニアとしての「システムの穴」を探る悪癖が首をもたげたが、今は検証している時間はない。浩平は端正なフォントの印字メッセージを添え、居間の隅っこへその高密度な保冷ボックスを転送した。
『すずさんへ
青色の箱に食材が入っていますが、箱には二日ほど保冷の効果があります。冷気が逃げるため、頻繁に開け閉めしないよう心がけてください。
冷やしの元になっている白い容器には凍ったカルピスが入っています。明日か明後日以降、溶けたらみんなで飲んでください。
牛乳も肉も、直ぐ使える1パックと、凍っている保存用が1パックずつ入っています。
ーー監視者より』
トンッ。
冷気を遮断した頑丈な青いプラスチック箱が、静かに昭和20年の木造住宅の床へと収まった
◇◇◇
強制マップ開放
◇◇◇
午後2時00分。
すずの家への配給ルーチンを終え、藤堂中将が陸軍病院へ出発する予定の2時半まで、あと30分ほどの猶予ができた。ここでようやく、浩平は先ほどから画面右上を騒がせていた「!」マークの通知をクリックした。
ピコン、とシステム音が鳴り、ポップアップウィンドウが出現する。
『——条件が満たされたため、広島・呉広域マップが解放されました。』
「え……? マップ開放!? 呉まで移動できるようになったのか!?」
浩平はモニターの前で目を見開いた。ログを確認すると、どうやら【陸軍病院の医師と看護婦が呉市に到着し、現代の特効薬を用いて現地の患者の治療を開始したこと】がトリガーとなったようだった。
ゲーム内カメラの移動制限が解除され、介入できる範囲が呉まで伸びたことは、戦略的に見れば大前進であり、素直に嬉しかった。
しかし同時に、連日の猛烈な軍港空襲によって、今まさに破壊し尽くされた直後の「呉市街地の惨状」をこの目で、たとえモニター越しであっても、直視しなければならないという事実に、浩平の胸は締め付けられるように痛んだ。
(呉……。実際の現地の様子を一度でも見てしまったら、俺はもう、絶対に後戻りできなくなる。これ以上の深入りは、ゲームの域を完全に超える……)
マウスを握る浩平の指先が、微かに震える。
(いや、何を今更ビビってるんだ。広島を、すずさんたちを救うって決めたんだろ。だったら、隣の呉だって一緒に救うだけだ……!)
浩平は覚悟を決め、マウスホイールを大きく手前に回した。カメラの視点を一気に上空へと引き上げ、B-29を監視するための「広島上空10KM視点」へと飛ばす。
そこからカメラのレンズを南へと向け、瀬戸内海のどんよりとした海を越え、黒煙の燻る呉の市街地へと向かって、猛スピードでスクロールを開始した。
◇◇◇
地獄からの絶叫
◇◇◇
ほぼ同時刻。広島陸軍司令部、藤堂中将執務室。
藤堂中将は、2時半からの病院視察に向けて準備しており。その時、廊下からドタドタと慌ただしい足音が近づき、ドアがノックもなしに勢いよく開け放たれた。
「藤堂閣下! 通信室へ至急お越しください! 呉へ派遣いたしました陸軍医療隊より、緊急の軍用割込電話が入っております!」
伝令兵の血相を変えた叫びに、藤堂の目の色が変わった。
「何っ、呉からか!」
藤堂は椅子を蹴立てるようにして立ち上がり、長い廊下を泥靴の音も荒々しく通信室へと疾走した。通信室の中では、ヘッドセットを付けた通信兵が、雑音にまみれた受話器を必死に握りしめている。
「閣下、繋がっております!」
藤堂は通信兵から受話器をひったくるようにして耳に当てた。
「藤堂だ! 状況を報告せよ!」
受話器の向こうから聞こえてきたのは、およそ理性を失った、陸軍医師の悲痛な絶叫だった。
『——藤堂閣下!! 呉は、呉は地獄です! 地獄にございます!!』
激しい静電気のノイズ(雑音)の向こうで、薄っすらと狂ったような嗚咽が背景音として筒抜けになって聞こえてくる。
『陸軍から賜った特効薬は、確かに、確かに劇的に効いております! 投与した患者は一瞬で痛みが引き、奇跡だと泣いて喜んでおります! ……しかし! しかし閣下、それ以前の問題なのです!』
医師の息が激しく荒れる。受話器を握る藤堂の手が、無意識のうちに白くなるほど強まった。
『薬を塗るための、傷口を覆うための清潔なガーゼが、包帯が、布が、この街には一反も残っていません! 生き残った民間人や兵が、ハエのたかる泥の上に直接寝かされ、傷口から体液を奪われ、激しい脱水で、薬を飲む前に次々と息を引き取っていっています!』
「何だと……!」
『薬だけでは足りません! 何百反、何千反もの清潔な布と、大量の真水、そしてあの透明な補給水を、至急要請します! 合わせて、彼らの命を繋ぐための大量の食料品も必要です! 閣下、一刻を争います、今この瞬間も人が死んでいるのです!!』
藤堂は、受話器を耳に押し付けたまま、一瞬だけ思考を走らせた。
「……陸軍病院の及川院長への直接連絡は試みたか? 病院の備蓄を回せぬか!」
『試みましたが、及川院長からは「病院の残量では呉の数万の傷病者は到底賄いきれん! 実際の配給物資を直接調達できるのは藤堂中将閣下のみである。一刻も早く閣下に直接支給を要請せよ」と仰せられました! 閣下、どうか、どうか物資を……!』
ブツッ、と激しいノイズと共に接続が切れ、受話器から虚しいツーツーという音が響いた。
通信室の静寂の中で、藤堂中将は受話器をゆっくりと置いた。
彼の顔は、怒りと、あまりの事態の重さに青白く強張っていた。
「午後2時半の病院視察など、行っている暇はなくなったな……」
藤堂は傍らに控えていた副官を鋭く睨みつけた。
「すぐに大型トラック……いや、司令部が動かせるすべての輸送車両をかき集めろ! 病院ではなく、司令部の裏手、物資の集積所に並べさせよ!」
「ハッ! しかし閣下、物資の要請はどうされますか?」
「待っている時間すら惜しい。私が直接『必要な物資のリスト』を書き出す!」
副官はそれを聞いて、(物資のリスト?そのリストを誰に見せるものですか?)と何を指しているかを理解できないまま、しかし、上官の命令が絶対なので、直ぐに輸送車両を用意するために奔走した
藤堂は執務室へ引き返しながら、自らの手帳を乱暴に開き、鉛筆を走らせ始めた。監視者(浩平)がこの通信を、そして己の行動を必ず見ていると確信していたからこそ、彼は浩平の指示を待たずに、軍人としての兵站の構築へ向けて孤独に突き進み始めた。
今回は長めですが、途中で分割したらわかりにくいためこのまま投稿していきます
前回たりなかったグルメ要素は、頑張って表現しました(笑)
しかし将軍クラスになるとやはりグルメ物は効きませんね、当時の軍人は高潔で自律です(もちろん、全員ではないと思うが…)
遂に呉マップの解放、しかし浩平や協力者にとっては、これから地獄が待っています
どんどん話は大きくなりますが、うまく書けるように頑張っていきます
最近業務用資材を検索しすぎて変な広告が見えるようになりました、著者の私が何か企業の発注担当でも思われたでしょうか(笑)




