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1945年7月29日 命(スコア)とチート

この作品はフィクションです、実在の人物や団体などとは関係ありません

このエピソードは物語の需要でプログラムのコードも掲載されていますが、読まなくでも物語への理解は妨げないので、興味のない方は飛ばしてOKです

ゲーム内クレジット残額:2,703,010ゼニ

ゲーム内で関わった人数:21人(すずと周辺家族) + 5人(呉市避難家族) + 5人(黒田の謀略関係) + 5人(及川院長関係) + 628(陸軍病院治療患者) = 664人


◇◇◇

神様のAPI

◇◇◇


1945年7月29日、午前0時00分。

日付が変わった瞬間、画面左上のクレジット残額表示が凄まじい勢いで回転し、浩平が今まで見たことのない桁数でストップした。


【残高:2,703,010ゼニ】


同時に、画面右上で「!」マークが激しく点滅している。浩平は恐る恐るそのお知らせアイコンをクリックした。


(おめでとうございます。ゲーム内で関わった人数が600人を超えました。レベルが15になりました。

LV10ボーナス(100人関与):100,000ゼニ

LV11ボーナス(200人関与):200,000ゼニ

LV12ボーナス(300人関与):300,000ゼニ

LV13ボーナス(400人関与):400,000ゼニ

LV14ボーナス(500人関与):500,000ゼニ

LV15ボーナス(600人関与):600,000ゼニ

LV10~15ボーナス:合計2,100,000ゼニが支給されました。

LV15拡張:デイリーボーナスが600,000ゼニに増額。1日の課金上限は600,000円に拡張されました。


『購入品の初期状態指定機能LV2』が解放されました


購入品の初期状態指定機能LV1:外部包装のある購入品の包装解除または開封ができる。購入品の出現位置の指定に加え、初期の向き(角度)を指定できる。

購入品の初期状態指定機能LV2:LV1に加え、購入品の操作や変形(操作・変形可能の場合のみ)、温度(-40度~90度)、または初期速度を指定できる(最大10,000メートル/秒 = マッハ30)


『購入品組み合わせ機能』が解放されました


物理的に組み合わせる可能な場合に限り、購入品Aを購入品Bに調合、挿入、曲げる、開ける、組み合わせる、または購入品Aを購入品Bの内部に保存することが可能となった。

本機能は「購入品の初期状態指定機能」と併用可能

組み合わせた状態は「レシピ」として保存できます


『条件付き自動購入機能』


外在的条件を満たすことで品物を自動購入させる、購入品の初期状態指定機能のレシピによる組み合わせ購入も可能

外在的条件(環境変数):時刻、座標、文字、人物、物体の固有番号や名称、物理運動条件(絶対速度/加速度/角速度/高度/相対位置…など)

購入品変数:商品コード、レシピ名称 + 開封状態、出現位置(絶対位置/相対位置)、初期の向き(角度)、初期速度

記述言語:Python 3

保存形式:サービスまたは引数入力の個別ファイルで手動実行)




「……関与人数600人で、デイリーボーナスが60万ゼニか」


浩平はモニターの光に照らされた顔で、素早く計算を走らせた。


「ボーナスを除けば、一人当たり1日1000ゼニという計算か。1000ゼニ……現代のネットスーパーの物価なら、ちょうど大人一人をギリギリ養える分の食べ物や薬が買える額だ。このシステムを設計した奴、絶対にそこまで計算して設定してるな」


さらに浩平は、新たに解放された機能に目を丸くした。


『購入品の初期状態指定機能LV2:温度、速度指定機能(最大マッハ30)』


「……おいおい、速度指定ができるなら、重金属のブロックを出してあらゆる物を射出できるレールガンみたいな運用ができるぞ。温度指定もあるのか? だったら熱湯を特高警察にぶっ掛けたらえぐい攻撃に……って、俺は自ら火傷患者を増やしてどうする! ……まあ、コントロールが難しそうだから、使い道は後で模索しよう」


そして最後に表示された『条件付き自動購入機能』とPythonのサンプルコードを見て、浩平はついにこのシステムの「本領」を悟った。


*****

# サンプルコード:buy_fish_for_suzu.py

import time

from datetime import datetime


# 常駐プロセスとして実行

while True:

now = datetime.now()

# 16時〜20時の間のみ実行

if 16 <= now.hour <= 20:

# ちゃぶ台の上の物体リストを取得

targets = Environment.get_objects("すず家.居間.ちゃぶ台.表")


for target in targets:

# targetが紙類であり、かつ書かれたテキストに指定の文字列が含まれるか判定

if target.category in ['紙', '手帳', '新聞紙'] and any(keyword in target.text for keyword in ['魚', '鮭', 'タラ', '鮪']):


# 文字列を元に市場を検索

fish_list = market.search(target.text, price_max=1200, weight_min=300)

good_code = fish_list[0].code if len(fish_list) > 0 else -1


# 見つからない場合は魚カテゴリ全体から検索

if good_code == -1:

allfish_list = market.search('*', category='fish', price_max=1200, weight_min=300)

good_code = allfish_list[0].code if len(allfish_list) > 0 else -1


# 購入実行とログ出力

if good_code != -1:

buy(good_code, num=1, place=target.parent, status=Environment.Default, message='魚です')

log(f"{now.strftime('%Y-%m-%d %H:%M:%S')} : {market.search_by_code(good_code).name}を購入成功、{target.parent}に転送しました。")

time.sleep(3600) # 多重購入を防ぐため1時間待機


time.sleep(60) # 1分間隔でポーリング

*****


「Python 3!? この世界システムはPythonで制御されてるのか!?」


サンプルの通りに動けば、毎日の夕方、手動ですずの家や橘家のちゃぶ台を監視して買い物をする作業を、ある程度自動化できる。


「しかし、APIドキュメントはどこにある? プログラムはどこで書けばいいんだ?」


浩平が画面を見渡すと、右端の端に『Py3』と書かれた新たなアイコンと、下に【F1〜F12】のショートカットバーが追加されていた。

Py3アイコンをクリックすると、別ウィンドウがポップアップした。それは、浩平が現実の仕事で毎日嫌というほど見ている開発環境(VSCode)にそっくりなUIだった。

左側のエクスプローラーには buy_fish_for_suzu.py と README.md だけが存在し、右下にはLinuxライクなターミナルコンソールが黒く口を開けている。


浩平は引き寄せられるようにキーボードを叩いた。


『kouhei@hiroshima1945:~$ pwd』


ターミナルが即座に /home/kouhei と返す。


「マジかよ」


『kouhei@hiroshima1945:~$ ls -l』


*****

total 24

-rw-r--r-- 1 kouhei kouhei 1727 Jul 29 00:00 buy_fish_for_suzu.py

-rw-r--r-- 1 kouhei kouhei 8192 Jul 29 00:00 README.MD

*****


浩平は試しに cd / でルートディレクトリに潜ろうとしたが、無情にも permission denied が返ってきた。どうやらサンドボックス化されているらしい。

浩平は苦笑しながら README.md を開いた。そこには、この世界(1945年の広島)へアクセスするための環境変数、特殊ライブラリ、座標の取得方法など、APIドキュメントが几帳面なマークダウン記法できっちりと書かれていた。


「元々は『神様ゲーム』のはずだったのに……ここまでくると、まるで本格的な仕事じゃないか」


浩平は顔を引きつらせた。


「このゲーム、プログラミングできない一般人にはどうやってクリアさせるつもりだったんだよ。なんか、俺のスキルを完全に狙い撃ちされてる気分だ。ユーザー名もご丁寧に kouhei だし……」


その時、浩平の脳裏に「ある事」がフラッシュバックした。


「あ、いけない! すずさんを待たせたままだった!」


浩平はシステムの探索を打ち切り、慌ててお気に入り機能のリストから「すずの家」へカメラを飛ばした。


◇◇◇

深夜の果物と、安堵の涙

◇◇◇


1945年7月29日、午前0時10分。

灯火管制が敷かれた桜ヶ丘のすずの家は、暗闇と静寂に包まれていた。

浩平がカメラの暗視モードをONにすると、モノクロの視界が部屋を映し出す。


(もしこの暗闇の中ですし座りして待っていたら怖すぎる)


と浩平は内心ビクビクしたが、幸い居間に人影はなかった。


浩平は償いの思いを込めて、一気に物資をカートに入れた。


コシヒカリ新米 5kg(3000ゼニ)×3袋

おかず缶詰5種セット(肉、魚など5種×4缶:4000ゼニ)

卵10個パック(300ゼニ)

バナナ 1房(150ゼニ)

ニュージーランド産りんご 4個入り(500ゼニ)

(総計:13,800ゼニ)


浩平は『待たせてしまい、申し訳ない』というメモを添え、それらをちゃぶ台の上へ一気に転送した。

ドスッ、ゴトッ。


その数秒後。

奥の部屋から、かすかな足音が近づいてきた。


「……なんの音じゃろう」


小さな蝋燭の灯りを持ったすずが、不安そうな顔で居間を覗き込んだ。


「あ……!」


蝋燭の揺らぐ光が、ちゃぶ台の上にそびえ立つ「物資の山」を照らし出した。

真っ白な精米がパンパンに詰まった袋が三つ。キラキラと光を反射する大量の缶詰。そして、この時代では高官でもめったに口にできない、艶やかな黄色いバナナと、真紅のリンゴ。


すずは蝋燭を床に置き、震える手でちゃぶ台の上のメモを手に取った。


『待たせてしまい、申し訳ない』


「神様……。監視者さま……」


すずはその場にへたり込み、両手で顔を覆った。

夜の12時を回っても一向に現れない支援に、


(とうとう神様にも見捨てられたのかもしれない)


という不安が胸を締め付けていたのだ。それが、申し訳なさそうな謝罪の言葉と共に、かつてないほどの豪華な食べ物となって現れた。

すずの目から、安堵の涙がポロポロとこぼれ落ち、柔らかなリンゴの香りが漂う居間に静かな嗚咽が響いた。


◇◇◇

泥棒の正体は、甘い匂い

◇◇◇


浩平はそのまま、カメラを曙町の橘家へと移動させた。

こちらも深い闇の中だ。居間の隅に、すずの家と同様の支援物資をカートに入れていく。


コシヒカリ新米 5kg(3000ゼニ)

缶詰セット(4000ゼニ)

卵、バナナ、リンゴ(計800ゼニ)

(総計:7,800ゼニ)


浩平は、ちゃぶ台の上に開かれたままになっている、ちひろの手帳(牛乳と肉を要求するメモ)の真横を出現位置に指定し、付箋のメモと共に物資を転送した。


『遅れてしまい申し訳ありません。牛乳は腐るため、朝になって改めて持ってくる。 黒田少将関係者より』


トンッ、コトッ。


「……んっ!? 誰だッ!」


奥の部屋の襖が勢いよく開き、妹のちひろが飛び出してきた。その手には、どこから持ち出してきたのか、護身用の木刀が握られている。

兄の橘中尉は、病み上がりの体で一日中病院を走り回った疲労から、泥のように熟睡して起きる気配がない。


「泥棒……!? うちは盗るものなんて何もないんよ!」


ちひろは暗闇の中で木刀を構えたが、すぐに異変に気づいた。

居間の隅から、甘く、爽やかな匂いがするのだ。


ちひろが恐る恐る近づき、月明かりを頼りに目を凝らすと、そこには自分のお願いを書いた手帳の横に、信じられないような光景が広がっていた。


「え……? 嘘、お米? それに、これ……バナナ? 林檎!?」


ちひろは木刀を取り落とし、床に膝をついた。

バナナなど、戦前の子供の頃に一度だけ食べたきりで、前回浩平の支給でようやく口にするができた幻の果物だ。それがまた一房、丸ごと置かれている。

震える指で添えられたメモを読んだちひろは、ハッとして口元を押さえた。


「黒田閣下の、関係者さん……。私のお願いを、聞いてくれたんじゃ……」


夜遅くに、病気の兄のために密かに願ったこと。それがこんなにも早く、しかも想像を絶する果物や栄養の塊となって返ってきた。


「お兄ちゃん、よかったね……これで、お兄ちゃん、元気になるよ……!」


ちひろは誰にも聞こえないような小さな声で呟き、冷たい缶詰とバナナを抱きしめながら、暗闇の中でポロポロと涙を流した。


◇◇◇

朝の炊き出しと、底を突いた薬の在庫

◇◇◇


1945年7月29日、午前5時。

現実世界(2026年)の浩平の部屋に、パソコンのスピーカーからガヤガヤとした喧騒が流れ込んできた。

すずと橘家への配給を終えた後、浩平はベッドに倒れ込んだが、心配性な彼はパソコンの電源もモニターもつけたまま、陸軍病院の中庭をFPVカメラで映し続けていたのだ。ゲーム内の時間は現実と完全に同期しており、浩平自身もまた、不眠不休のブラック労働の限界に近づいていた。


「……ん、朝か」


浩平は寝ぼけ眼を擦りながら、反射的にモニターの前へ移動し、画面の向こう側の様子を確認した。


病院の裏手にある炊事場では、割烹着姿の女性職員や手の空いた看護婦たちが、凄まじい熱気の中で立ち働いていた。

昨日残った約15キロの米は、重症患者でも飲み込めるように大量の湯で煮込まれ、大鍋いっぱいの「お粥」にされていた。そして、巨大な釜ではお湯がグラグラと沸き立ち、25キロの業務用小麦粉を水で練った生地が次々とちぎり入れられている。

味付けは塩だけの、シンプルな「塩すいとん」だ。しかし、現代の質の高い小麦粉の香りが周囲に漂い、目を覚ました避難民たちの空腹を強烈に刺激していた。


浩平は、中庭に寝かされている患者たちの様子ステータスをチェックした。


「痛い……痛いよぉ……」


薬効が切れ始め、患部の痛みに顔を歪めている患者がちらほらと出始めている。浩平は(もう鎮痛剤が切れた人がいるじゃないか。なぜすぐに薬を出さない?)と疑問に思ったが、見回りをしている医師が「もう少しの辛抱だ。朝ごはんを食べてから、特効薬を飲ませるからな」と説得して回っているのに気づいた。


「なるほど……!」


浩平は感心して膝を打った。

昨日提供した「ロキソプロフェン」や追加の「ジクロフェナク」は、強力なNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)だ。これらは空腹時に飲むと胃粘膜を激しく荒らし、最悪の場合は胃潰瘍で穴が開いてしまう。


「未来の薬の説明書を読んで、医者たちがちゃんと『食後投与』の原則を守ってくれてるんだな。さすがはプロだ」


午前6時。

出来上がった熱々の塩すいとんが、どんぶりや竹の器によそわれ、軽症や中等症の患者たちに配られ始めた。

重傷患者には、看護婦たちが冷ました白湯のようなお粥を、匙ですくってフーフーと冷まし、丁寧に口に運んで介助している。


浩平は画面を操作しながら、ふと首を傾げた。


(あれ? 炊事場にあった残りのお米で、確か少しだけおにぎりも作っていたはずだが……)


カメラを病院の職員控室に回すと、その謎が解けた。

徹夜で治療に当たっていた及川院長をはじめ、血と泥にまみれた医師や看護婦、職員たちの手に、一人一個ずつ「塩むすび」が配られていたのだ。彼らは疲れ切った顔で、しかし米の甘みに涙を浮かべながらそれを頬張っている。


浩平は小さく息を吐いた。


(元々は患者たち用の物資だけど……昨日一日、あれほど限界まで頑張ってくれたんだ。さすがに責められないな)


現代の災害医療でも「支援者(医療従事者)が倒れたら終わり」は鉄則だ。浩平は、この後は職員たちの胃袋の分も計算して物資を追加しておこうと心に決めた。


しかし、深刻な問題があった。

病院側の手持ちの鎮痛剤や軟膏は、昨夜のうちにほぼ使い切っており、朝の投薬分には全く足りないはずなのだ。医師たちもそれを把握しており、ハッタリで「朝食後に投薬」と言い張って患者に我慢してもらっている状態だった。


「いきなり空から薬の山を出現させたらパニックになるし、特高警察の耳に入ったら不味い……。どうやって渡せばいいんだ!?」


浩平が焦り始めた、午前7時前のことだった。


◇◇◇

幌トラックの命の荷下ろし

◇◇◇


ブォォォン……!

陸軍病院の正門に、まるで助け船のようなタイミングで一台の車両が滑り込んできた。副官が運転し、助手席に藤堂中将を乗せた小型軍用トラックだ。

幸いなことに、荷台には中が見えないように分厚いカバーがかけられている。


「ナイスだ藤堂中将!」


浩平は歓喜の声を上げ、大急ぎでネットスーパーの購入画面を連打した。荷下ろしが始まる前に、幌の中に物資をねじ込むのだ。


「食糧と、継続治療用の薬! それに……緊急の炎症対策で、ステロイドも入れておくか。脱水対策のスポーツドリンクも必須だ!」


ステロイドは古い薬ですが、日本に置いては1950年代初期で実用化されて、ゲーム内世界の1945年よりも5年先でようやく誕生された薬なのだ


潤沢な【270万ゼニ】の残高に物を言わせ、浩平は凄まじい量の物資をカートに放り込んだ。


備蓄米5kg×30袋(60,000ゼニ)

上白糖1kg×20袋(6,000ゼニ)

業務用小麦粉25kg×2袋(5,000ゼニ)

たまご10個パック×100パック(30,000ゼニ)

キャノーラ油1000ml×10ボトル(2500ゼニ)


ジクロフェナク錠(25mg)2000錠(12,200ゼニ)

トラマドール錠(25mg)2000錠(16,800ゼニ)

ペニシリン系抗生物質 2000カプセル(20,000ゼニ)

ゲンタマイシン軟膏 500本(100,000ゼニ)

白色ワセリン(500g)100個(50,000ゼニ)

ステロイド錠(5mg)2000錠(21,000ゼニ)

有名スポーツドリンク2000ml×200本(30,000ゼニ)

(合計:353,500ゼニ)


浩平は、レベル15で解放された『初期状態指定機能LV2』を発動。キャノーラ油とスポーツドリンクのペットボトルのラベルフィルムとキャップの印字を「完全解除(無地)」に設定し、不要な憶測を避ける無印なボトルの山として荷台の奥へ転送した。


ドスッ、ドササッ!

藤堂中将が車から降りるのと同時に、空っぽだったはずのトラックの荷台が、物理的な重みでギシッと沈み込んだ。


浩平は、現地医師へ向けた2枚の「説明書き」を添えた。


『追加の薬だ。

①【ステロイド錠】:極めて強力な抗炎症薬。火傷による過剰な炎症ショックを強制的に抑え込む。ただし免疫力が落ちるため、必ずペニシリン(抗生物質)と併用すること。

②【透明の容器の液体(電解質補給水)】:人間の体液に近い水分、塩分、糖分を配合した生命維持液だ。火傷で水分を失い、自力で食事がとれない重傷者に優先して少しずつ飲ませること。』


「……おーい、誰かおらんか! 陸軍司令部より、追加の医療物資と食糧の配給である!」


副官が声を張り上げると、病院の中から及川院長をはじめ、手の空いた職員たちが大挙して駆けつけてきた。


幌が開けられた瞬間、職員たちから「おおぉっ……!」というどよめきが上がった。


「米だ! それに卵がこんなに!」


「院長! 昨日の特効薬が山のようにあります! これで朝の投薬に間に合います!」


「この透明な水は……重傷者用の補給水ですね。すぐに中庭へ運びます!」


藤堂中将は、幌の中のありえない物量を見て一瞬だけ目を見開いたが、すぐに厳格な中将の顔を作り、「すべて速やかに運び込み、一人でも多くの民を救え」と鷹揚に頷いてみせた。


バケツリレーのように、純白の米袋、大量の薬の箱、そして透明なペットボトルが次々と病院の奥へと吸い込まれていく。

その活気と希望に満ちた光景をモニターで見届け、浩平はようやく安堵の息を吐き、机に突っ伏した。


「……よし。これで今日の夜までは、絶対にもってくれよ……」


浩平の意識はそこで途切れ、泥のような二度寝の眠りへと落ちていった

おまたせしました

今回はPythonコードとレベルアップの説明、購入品リストで文字数がおおいですが、これを取り除くとシナリオや会話部分は通常通りなのでどうかご容赦ください(逆に5000文字を守ったら実質な内容少ない感じがしますので…)

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― 新着の感想 ―
スポーツドリンクは砂糖と塩を送って自作させた方が安く済むかもしれませんね(主人公のミスという意味ではなく、単なるアイデア)
唐突なパイソンとアカウントでわろたw 主人公のツッコミも良い感じ
感想一覧
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