Feather soar in the sky3
銃声が鳴り響いた後、私は奴らに向かって急降下しながら、右手に仕込んでいたボーガンを連射する。
残った4人に命中し、奴らは苦しそうに喚いていた。
一気にその中に入り込むと、まだ動くことができる4人の間を風のように切り抜けながら、コンバットナイフを振り回す。
死ね!死ね!死ね!死ね!斬られた痛みで叫びながら死ね!
武器があればそこまでパワーはいらない。
スピードだ、人間が反応できないくらいに動けばいい。
触れれば死ぬ世界なんだから、ジェットブースターを身につけた私に勝てる奴はそうはいない。
店の中でも銃声が聞こえてきた。
あれは大佐のサブマシンガンの音。
報酬の交渉が成立して、大佐が派手に暴れているようだ。
私も奴らの間を駆け抜けると、もう誰も立っている者はいなかった。
人を殺すのに銃は特別必要なものではない。
街中で人を殺すのであればナイフの方が速い。
だが、銃をぶっ放して人を殺せば、それは見せしめになる。
誰かがルールを破って死ぬ度に、銃声は街中に響き渡る。
凶悪なその音を聞いたこの街の全員が、誰かが何かやらかしたら殺されたと考える。
銃声こそ、この街での法であり治安維持に繋がるのだ。
私はポケットサイズの小銃25オートを腰から取り出し、まだ息のある奴の頭に撃ちこんでいった。
悪いな。
こっちも仕事なんでな。
「オールクリヤーだぜ」
どうやら今日はうまいものが食えそうだ。