↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最初は杭でした。何度も生まれ変わって、最後は人間になります?  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/36

馬車事故

昨日と打って変わって、今日は晴天!

気持ちいい晴れ具合だ!

……まあ、気温も感じられないんだけどな。

それでも、雨の日よりは気分がいい。


「にゃ~」


ん?猫!ちゃんと雨宿りしてたか?


「にゃ!」


よしよし!多分、俺の言葉は通じていないと思うが、元気そうで嬉しいぞ!


「ガリガリガリ」


……。


まあ、許す!

俺は猫の爪研ぎ台じゃないんだけどな。


「あー! 猫ちゃん! いたー!」


ん?あの猫人間の子か。

そうか。この子も猫のことが心配だったのか。


「にゃー!」


「待って! エサ用意するから!」


すっかり懐いてるな。

猫も嬉しそうだ。

なんとも平和な光景だなぁ。


……なんて思っていた、その時。


「うわ!?」


「うわーーー!」


何だ?


突然、大きな音が聞こえた。


そして――まずい!


泥道で滑った手引き台車が、こっちへ突っ込んでくる!

しかも、その先には――猫人間の子供がいる!


おい!猫!この子を俺の後ろへ押し倒せ!


「にゃーーー!!」


猫が一気に飛びかかる。


えっ!?


そのまま子供の身体を押した。


「きゃっ!」


よし!ナイス猫!


「エーーン!!」


子供が俺の後ろへ倒れ込んだ。

その直後――ガッシャーン!!


「――っ!」


何だ!?どうした!?衝撃が走った。

……いや。俺にぶつかったのか?


うぅ……。痛くはない。痛くはないが――


「…………」


俺、斜めになっちまった。

どうやら手引き台車が俺にぶつかって、杭ごと傾いたらしい。

まあ、杭なんだから倒れなくてよかった。


……それより。


子供は?


「エーーン! エーーン!」


泣いている。

でも、声からすると痛がっている感じではない。怪我はしていないか?

俺の後ろに倒れたから、大丈夫だとは思うけど……。


「大丈夫か? お嬢ちゃん? 怪我してねーか?」


当然、俺の声は届かない。


「エーーン……」


うん。どうやら大丈夫そうだ。

驚いて泣いているだけだ。

よかった……。


ふぅ~。本当に、よかったぜ。

その時だった。


ほゎーん。


……ん?


何だ?


今の感覚。


身体の中に、何かが流れ込んできたような……。暖かいような。いや、暖かさとは少し違う。もっとこう――力そのものが、俺の中へ入ってきたような感覚。


「…………」


これって……。


まさか。


神力?


俺は動けない身体の中で、少しだけ興奮していた。もしかして俺。今、人の役に立ったのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。