俺はマスキュラー
なんか気付いたら、ミリアとグレン達がめっちゃ仲良くなっていた。
一体何を言っているかわからねぇと思うが、俺にもわからねぇ。
頭がおかしくなりそう……にはならないな、別に。
どうやらグレンの主人公補正が発動し、無事仲良くなることができたようだ。
彼らが同年代ということもあり、今日も彼らは元気に模擬戦を続けている。
なんだかものすごい量の血が飛び散っていたり、使っている武器がいつの間にか木剣ではなく真剣になったりしていたりと仲良いにしては血なまぐさすぎるきもするが、まあ実戦式な方が実力が上がるのは早いから問題はないだろう。
ミリアもしっかりと手加減はしてるみたいだしな。
グレンの才能は、やっぱりレベチであった。
魔力凝集と身体強化になら俺の方に分があるが、ぶっちゃけると俺はそこしか勝ててない。
まだ一月も経っていないのに既に身体強化もレベル3あたりまで使えるようになっているし、ミリアから教わる形で魔法も既に使えるにようになっている。
魔法は初級・中級・上級・超級という四段階に分かれているんだが、既に初級の習得を終え中級に差し掛かろうとしているらしい。
「ミリア的には、二人のセンスはどんな風に見えてる?」
「グレンは情報を与えたらなんでも吸い取るスポンジ、ナージャは情報を一与えたらなぜか三を知る天才」
「なるほどな……」
グレンは苦手なタイプがなく、レベルが上がるごとに満遍なくステータスを上げながら色んな魔法を覚えるという万能タイプのキャラ。Tierは当然1。
そしてナージャは魔法戦特化でヒーラーをしつつ火力も叩き込めるというタイプのTier2のキャラだった。
ちなみにアリアは純魔法特化のアタッカーで、終盤で覚える超級魔法がまあ強いため序盤中盤終盤隙がなくTier1のキャラ。
一応復習がてら言っておくと、俺は腕を鳴らしながら肉壁になってポーションをぶん投げるTier5キャラである。
いや、Tier5て……(呆れ)。
「しかし例え方がなんかいいな……ちなみにミリア評だと、俺はどうなるんだ?」
ミリアは俺の方を見て、ぷいっと顔を横に向けながら、
「それは……内緒」
と人差し指をピッと立てた。
なんだよ、俺ってば秘密にされると気になっちゃう生き物だぜ。
袋とじとか気になりすぎて雑誌買っちゃうタイプだし。
ちなみに基本的にがっかりして金ドブだったと凹むまでがワンセットな。
「気になるじゃんか、教えてくれよ~」
「だーめ、内緒ったら内緒」
俺は何度も顔を逸らすミリアの頬を高速でつんつくつんとするが、ミリアはそれでも教えてくれなかった。
これ以上は聞いても無駄だろう。ここは男らしく、潔く諦めるとするぜ。
「……ダメ?」
「ダメ」
泣きの一回も失敗に終わりました。
俺はマスキュラー、諦めの悪い男……。




