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ルナティコ・アンブランシア ~メキシコを暴走する海賊救急車~  作者: にのい・しち
月狂1 CDMX(セーデーエメキス)

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5/8

5夜 ビエンベニーニド・ア・メヒコ! メキシコへようこそ!

 せっかく来たのでメキシコ料理を食べようとしたが、腹の虫の意見を優先してしまい機内食を食べてしまった。

 メキシコ料理を楽しむ機会をわざわざ失い惜しいことをしたが、このまま観光名称を回っているうちに、腹の虫が騒ぎ出すと前向きに考えた。


 緑、白、赤三色の旗が天高くはためいていた。

 旗の真ん中にある白にはサボテンの上に乗った鷲が、蛇をくわえているエンブレム。

 メキシコ国旗が誇らしくそびえ立つ。


 まずは観光の名称となる歴史地区へ来た。

 

 メキシコ人と観光客がごった返す広場は、活気が溢れていて、メキシコの地に足が着いた実感が沸く。

 予めスマートホンにダウンロードした旅行アプリを起動して、広場全体を画面に納めて撮影した。


 アプリの解説はガイドがなくても、観光名所の情報が手っ取り早く理解できた。

 このアプリのお陰で旅行がより楽しい。

 便利で手放せない。


 アプリの解説を読むと、ここは五七六〇〇平方メートルの敷地を誇る【ソカロ広場】。

 正式名称は「憲法広場」と呼ばれ、"ソカロ"は「台座」という意味らしい。

 アステカ帝国時代から集会所として利用されていて、現代ではメキシコの独立記念日や軍事パレード、更には国民によるデモ行進なども行われる。


 広場だけでも観光名所に囲まれており、北は「黄金の祭壇」を見学できる【メトロポリタン大聖堂】

 その先にはアステカ時代の遺跡【テンプロ・マヨール遺跡】

 東は十六世紀に使われていた大統領執務室【国立宮殿】

 西は十八世紀にメキシコ軍がフランス軍に勝利してことを記念して、名付けられた【五月五日通り】

 その五月五日通りを西へ一キロ先まで行くと、オペラハウス【ベジャス・アルテス宮殿】がある。

 南は行政機関が並ぶ市庁舎。


 捕捉で歴史地区と呼ばれる、この広場一帯は「セントロ」と言うらしい。


 何より俺はこのパノラマで解放された青空を見ながら、日本で見た映画のワンシーンに思いを馳せる。

 広場の上空を凄腕スパイが敵とヘリコプターで格闘した、手に汗握るアクションシーン。

 そもそもメキシコ観光に訪れたのも、このスパイ映画に熱狂して、遥々、海を越えて来たのだ。


 映画好きの豆知識だが、十一月に行われるメキシコの伝統行事「死者の日」がある。

 これは死者を悼み魂が現世に帰って来ることを祈る、追悼の祭なのだが、盛大に祝うパレードが行われる。

 この死と相反する活気に満ちたパレードは、とあるスパイ映画がきっかけで始まった。


 その映画とは世界中で愛されているスパイ、ジェームズ・ボンドが活躍する映画。

 二〇一五年に公開された「007 スペクター」の冒頭に、死者の日のパレードが出てくるが、メキシコにそんなパレードは存在しなかった。


 映画が公開された後に観光客が、パレードを見たいという問い合わせがメキシコ政府に殺到し、正式に国のパレードとして認められたのである。


 広場の中心で方角が定まらないコンパスのように、ぐるりと一周すると、ピタッと足を止めて北側にあるメトロポリタン大聖堂へ足を運んだ。

 二つの塔に挟まれた聖堂の入り口をくぐると、人種を問わず観光客が賑わっていた。

 人の流れに歩みを任せて祭壇まで近寄る。


 黄金の祭壇の荘厳な輝きに感銘を受けながら大聖堂を後にする。

 大聖堂から比較的、近い場所のテンプロ・マヨール遺跡を見て回り、古代人の伊吹を体感した後に次なる観光地へ。

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