平均的な女子を目指します
第二十四章 前日対策会議
木曜日。
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体力測定前日。
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朝から気分が重かった。
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非常に重かった。
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理由は明白だった。
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明日。
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運命の日である。
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俺は机に突っ伏した。
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「おはよー!」
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元気な声。
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ひまりだった。
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今日も全力だった。
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「おはよう」
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「元気ない!」
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「普通」
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「嘘だ!」
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即否定された。
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なぜ分かる。
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「顔に書いてある」
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ひまりが言う。
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そんな能力があったら怖い。
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◇◇◇
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ホームルーム。
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先生が教室へ入ってくる。
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「明日は予定通り体力測定です」
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教室からため息。
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あちこちで悲鳴。
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「嫌だー」
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「走りたくないー」
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「体重計壊れろー」
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物騒だった。
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先生は苦笑する。
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「諦めなさい」
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正論だった。
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俺は静かに目を閉じた。
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逃げたい。
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◇◇◇
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一時間目終了。
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休み時間。
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「ねえねえ」
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ひまりがこちらを見る。
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嫌な予感がした。
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高確率で当たる。
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「悠って運動得意?」
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当たった。
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しかも最悪な方向で。
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「普通だよ」
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「またそれ」
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美月が笑う。
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「悠の普通は信用できない」
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なぜだ。
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「この前もそう言ってたじゃない」
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綾乃まで乗っかる。
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包囲網だった。
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「まあ運動神経は良さそうよね」
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「分かるー」
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やめてほしい。
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本当に。
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「そんなことないって」
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俺は笑う。
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誤魔化す。
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だが。
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正直。
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かなり焦っていた。
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期待値が上がるのは危険だ。
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目立つのも危険だ。
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何より。
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理央がいる。
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◇◇◇
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昼休み。
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四人で昼食。
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話題は当然。
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体力測定だった。
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「シャトルランだけは嫌」
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ひまりが断言する。
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「昨日も言ってた」
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美月が呆れる。
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「だって辛いもん!」
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それはそう。
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俺も同意見だった。
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「悠は何が一番不安?」
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綾乃が聞く。
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俺は少し考える。
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全部だった。
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全部危険だった。
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しかし。
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そんなことは言えない。
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「握力かな」
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「意外」
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綾乃が目を瞬く。
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「なんで?」
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なんでだろう。
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俺も知りたい。
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本当は。
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一番誤魔化しにくそうだったからだ。
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もちろん言えない。
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「なんとなく」
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便利な言葉だった。
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昼休みの終わり。
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みんなが席へ戻る。
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その時だった。
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「悠」
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声がした。
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理央だった。
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俺は少し身構える。
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反射的に。
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「なに?」
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「体力測定」
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やはり来た。
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最近。
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理央との会話の半分くらいが危険な気がする。
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「明日だね」
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「そうだね」
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「頑張って」
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普通の会話。
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普通の言葉。
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だが。
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理央は続けた。
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「記録楽しみにしてる」
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心臓が止まりかけた。
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「なんで?」
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思わず聞き返す。
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理央は笑う。
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「なんとなく」
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俺がさっき使った言葉だった。
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嫌な偶然だった。
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「そっか」
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俺も笑う。
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理央も笑う。
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しかし。
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妙に落ち着かなかった。
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◇◇◇
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放課後。
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帰宅。
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俺は自室の椅子に座った。
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そして。
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ノートを開く。
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人生で初めての。
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体力測定対策ノートである。
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虚しかった。
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非常に。
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ページの上には。
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『作戦』
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と書かれている。
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その下。
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握力。
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『本気禁止』
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反復横跳び。
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『速すぎ禁止』
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立ち幅跳び。
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『飛びすぎ禁止』
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シャトルラン。
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『頑張りすぎ禁止』
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見事だった。
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全部禁止事項だった。
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どうしろというのか。
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俺は頭を抱えた。
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◇◇◇
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夜。
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夕食後。
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ベッドに寝転ぶ。
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天井を見上げる。
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明日。
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すべてが決まる。
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大げさではない。
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少なくとも俺にとっては。
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普通の女子として。
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自然に。
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違和感なく。
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体力測定を終える。
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それだけだ。
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それだけなのに。
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難しすぎる。
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スマホを見る。
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時刻は二十三時前。
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そろそろ寝るべきだろう。
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明日に備えて。
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俺は深く息を吐く。
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大丈夫。
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目立たなければいい。
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普通にやればいい。
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そう。
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普通に。
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そのはずだった。
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第二十四章 前日対策会議 完




