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お泊り会は危険がいっぱい

第二十章 朝帰り


「おはよー!」


---


朝。


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一番最初に響いた声は。


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もちろんひまりだった。


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うるさい。


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とても朝とは思えない声量だった。


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「朝だから!」


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「知ってる」


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「元気出して!」


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「眠い」


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即答だった。


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昨夜。


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色々あり過ぎた。


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恋バナ。


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お風呂。


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深夜の会話。


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早朝の事故。


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精神的な疲労が凄い。


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それなのに。


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ひまりは元気だった。


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意味が分からない。


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◇◇◇


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全員が少しずつ起き始める。


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美月はまだ眠そうだった。


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綾乃はきちんと髪を整えている。


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理央は静かだった。


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そして。


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何事もなかったような顔をしていた。


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昨夜のことを思い出す。


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洗面所。


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理央の視線。


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あと少しで終わっていた。


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そんな気がする。


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私は小さく息を吐いた。


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理央は何も言わない。


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だから。


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私も何も言わなかった。


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◇◇◇


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朝食は賑やかだった。


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トースト。


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サラダ。


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スクランブルエッグ。


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そして。


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ひまりのお母さん手作りのスープ。


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「美味しい!」


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ひまりが言う。


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「毎日食べてるでしょ」


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「でも美味しい!」


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説得力があった。


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実際美味しい。


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本当に美味しい。


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「おかわりある?」


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ひまりが聞く。


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「あるわよ」


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「やったー!」


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朝から元気だった。


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理央が小さく呟く。


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「燃費がおかしい」


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「聞こえてるからね!」


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全員が笑った。


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平和だった。


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本当に平和だった。


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◇◇◇


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朝食後。


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帰る準備を始める。


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荷物をまとめる。


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忘れ物確認。


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スマホ確認。


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財布確認。


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命の次くらいに大事な物も確認。


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よし。


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問題ない。


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「終わっちゃうねー」


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ひまりが少し寂しそうに言った。


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その一言で。


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急に実感が湧く。


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昨日集まったばかりなのに。


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もう帰る時間だった。


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「楽しかった?」


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ひまりが聞く。


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「楽しかった」


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私は素直に答えた。


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嘘じゃない。


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最初は正直不安だった。


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女子だけのお泊まり会。


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しかも秘密付き。


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不安しかなかった。


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でも。


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今は違う。


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「またやろうね!」


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ひまりが笑う。


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私は少しだけ固まった。


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また。


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つまり。


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第二回。


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第三回。


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今後もあるということだ。


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恐ろしい。


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だが。


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嫌ではなかった。


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「機会があったら」


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そう答える。


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「やった!」


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ひまりが喜んだ。


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◇◇◇


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帰る前。


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最後にみんなで写真を撮ることになった。


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「並んでー!」


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ひまりがスマホを構える。


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全員集まる。


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肩が触れる。


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距離が近い。


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もう慣れたと思っていた。


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全然慣れていなかった。


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「はいチーズ!」


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パシャッ。


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シャッター音が響く。


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写真が表示される。


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「いい感じ!」


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「本当だ」


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美月も笑う。


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綾乃も微笑む。


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理央も少しだけ口元を緩めた。


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その瞬間。


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私は思った。


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良い写真だなと。


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◇◇◇


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駅へ向かう道。


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五人で歩く。


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昨日と同じ道。


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でも。


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少しだけ違う気がした。


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楽しい思い出が増えたからだろうか。


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「じゃあね!」


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ひまりが大きく手を振る。


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「また学校で」


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美月も笑う。


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「気を付けて帰ってね」


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綾乃が言う。


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私は頷く。


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そして。


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理央と目が合った。


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一瞬だけ。


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理央は何か言いたそうだった。


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けれど。


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結局何も言わなかった。


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「またね」


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それだけだった。


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「うん」


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私は答える。


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それで十分だった。


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◇◇◇


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帰り道。


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私は一人で空を見上げた。


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疲れていた。


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本当に疲れていた。


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精神的にも。


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肉体的にも。


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けれど。


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悪くない疲労感だった。


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友達と過ごした時間。


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笑った時間。


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誰かを知った時間。


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誰かと仲良くなれた時間。


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全部が少しだけ心地良かった。


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私は知らない。


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理央の中で疑念が育っていることを。


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綾乃との距離が縮まっていることを。


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このお泊まり会が。


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これからの関係を大きく変えていくことを。


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ただ一つだけ。


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確かに思えた。


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この場所は。


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もう居心地の悪い場所じゃない。


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気付けば。


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私は友人たちのことを。


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大切だと思い始めていた。


---


第二十章 朝帰り 完

第二話 お泊まり会は危険がいっぱい 完


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