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幕間 担げます
担げます。
……ええ、閉じとります。見てください、ここ。もう、どこも。
治っとるんです。治っとると、言われました。
一袋でええんです。半分でも。
いや、担げます。担げますんで。
……はい。
はい。
前の日のことは、覚えとるんです。次の日も。
そのあいだだけが、無いんです。知らん家で目が覚めて、傷が閉じとって。
見て、閉じとるな、と言うて、それで終いでした。
誰に、とか、何で、とかは、聞いとりません。訊いたら、済んだことや、と。
済んだことや、と言われましてね。
わしの体です。
わしの体やのに。
女房は、街へ行きました。はじめは半月で帰ってきました。次は、ひと月。
白粉の匂いが。銅貨も、はじめは置いてありました。
三度目は……まあ。
いや、あれは、ようやってくれました。ようやってくれたんです。
子がおるんです。
袖が、前はここで止まっとったんです。ここです。
よう寝ます。……いや、前はよう動く子でしたが。湯だけ、先に飲ませて。
腕が治ったら、また担げるんやろ、と言うんです。
治っとるんです。
……半分でええです。
半分で。お願いします。
――もう荷の持てない、ある男
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