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第94話 第19章 未来の財産  2 パーティー

「げほげほげほっ!」


モチオが咳き込みながら仕切られたドアを開けると、そこには愕然とする光景が広がっていた。


塾生全員がばっちりメイクを施し、中世ヨーロッパのドレスに身を包んでいる。


コツ勉猫:「今や一流選手だって試合前にメイクは当然ですわ! 私たちリケジョもばっちりメイクで勝負です! あ、これはすべて私の手作り制服ですのよ」


モチオ:「制服かよ……。どうやって座るんだ? トイレは? つーか、そこのガキにメイクはいらんだろ」


女の子(6歳):「ガキ? 失礼しちゃう!」


女の子(4歳):「お姉さま、こんなの相手にせず、始めましょう」


コツ勉猫が小さく拍手を送る。授業が始まると一転して静まり返り、もぐもぐタイムだけが騒がしい。


夕食時、モチオ、モチタ、モチクロの三匹は完全に給仕扱い。だが、そこに「がり勉猫」と「ネコロボ」の姿はない。


モチオ:「あいつら……雲隠れしやがって!!」


受験シーズンが終わり、事務所では「合格発表パーティー」が開かれた。


「私は〇〇大学へ おほほほ」

「私は△高校へ おほほほ」


「私は◇小学校へ進学ですのおほほほ」

「私は次は年長ですわ おほほほ」


「あら、おめでとうございます おほほほほ」


「最後の方は普通の進級だろ!」と心でツッコみながら、モチオは給仕に追われる。


その時、コツ勉猫の叫びが響いた。


コツ勉猫:「なんですって! ユキコさん!!」


静まり返る会場。



コツ勉猫は「ごほん、何でもありませんわ」と取り繕うが、モチオに目で訴える。


(地下103室に、お兄様とネコロボがいます! 早く呼んできて!)


モチオが首を振ると、コツ勉猫は口パクで告げた。


(……に、く……)


「肉!」と察したモチオは走った。おかずのために激走し、地下のドアを蹴破る。


モチオ:「おらぁ! がり勉猫! ネコロボ! 隠れてねーでとっとと来い! お嬢様がお呼びだ!!」


引きずり出された二人



モチオ:「お前らも働け!!」



コツ勉猫とがり勉猫は耳打ちする


コツ勉猫:「お兄様、ユキコさんが問題を……。相談所の方へ。私も終われば参ります」


がり勉猫:「了解しました」


女「あら?ユキコさんは? 何か問題でも? コツ勉猫先生」


コツ勉猫は答える


「いえ、ユキコさんはお召し物が域に召さないようですので、席を外されています。」


モチオは手伝わないがり勉猫とネコロボに怒っている。


モチオ:「あああ! 抜けやがった! 待てーー!!」


コツ勉猫:「モチオさん、オレンジジュースのお代わりを」


モチオ:「チッ!!!」


コツ勉猫:「……なんですって?」


モチオ:「……ただいま行きます」




パーティーが続く一方、静まり返った相談所では。


がり勉猫:「そうですか……」


ネコロボ:「……」


ユキコはただ、下を向いたまま沈黙していた。


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